オンライン講座の継続率がなかなか上がらない原因と対策を解説。受講者の声を拾い、実践につなげる3つの工夫と学びを深める場づくりとは?
オンライン講座を運営していると、次のような悩みに直面する方も多いのではないでしょうか?
・初回の申込者は多いのに、2回目以降の参加率がガクッと落ちる ・動画や教材を提供しても、受講者の反応が見えにくい ・「受講しただけ」で終わってしまい、実践につながっていない
講座の継続率が上がらない理由は、必ずしもコンテンツの質にあるとは限りません。 実はその多くが「受講者が学び続けられる環境が設計されていないこと 」に起因しています。 本記事では、受講者の声を活かしながら、継続率を高めるための3つの工夫をご紹介します。小さく始められる仕組みばかりですので、ぜひご自身の講座運営に取り入れてみてください。
🔍本記事でわかること オンライン講座の継続率が下がってしまう「4つの要因」とは? 受講者の声を拾って学びを深め、継続率を上げる3つの工夫 SNSや講座プラットフォームでは補いきれない「つながりの設計」
なぜ受講者は離脱してしまうのか? 継続率が下がる4つの要因
オンライン講座や講義コンテンツは、知見を届けるには効果的な手段です。
しかし、受講者が「学び続ける」状態をつくるためには、それだけでは不十分な場合もあります。継続率が伸び悩む背景には、受講者の学習体験の中にいくつかの「壁」が存在しているからです。
ここでは、受講者が離脱してしまう主な4つの要因について、以下のように整理しました。
受講生の継続率が下がる4要因.png 593.62 KB 受講生の継続率が下がる4要因 それぞれについて、詳細に説明していきます。
1. 学びが「孤独な体験」になっている オンライン講座は便利で手軽な一方で、他者とつながる機会が少ないのが特徴です。
「誰かと一緒に学んでいる感覚」がなければ、意欲を保つのが難しくなります。
2. 「わかったつもり」のまま進んでしまう 講義動画を視聴しただけで「理解した気になる」ケースは多くあります。
しかし、実際には理解できていないまま次に進んでしまい、徐々に挫折してしまうのです。
3. 小さな疑問を気軽に相談できない 「こんな初歩的なことを聞いていいのかな……」
そうした不安を感じたまま誰にも相談できず、ひとりで抱え込んで離脱してしまう人も少なくありません。
4. 学びが実践につながらない 知識はインプットしただけでは定着せず、実践によって初めて身についていきます。しかし、学んだことを日常や仕事に落とし込むのは難しいものです。「学んだことを試す」「アウトプットする」といったプロセスが用意されていないと、受講者は「分かったつもり」のまま行動に移せず、学びが自分のものにならないままフェードアウトしてしまいます。
受講者の声を拾って学びを深め、継続率を上げる3つの工夫
工夫1:気軽に書き込める「小さな投稿導線」をつくる 受講者がいきなり大きなアウトプットをするのはハードルが高いもの。 まずは、「つぶやき」レベルで気軽に書き込める導線をつくることが効果的です。 たとえば、
・雑談スレッドを設けて「最近学んだこと」「今日の気づき」を共有 ・週に1回、気軽なチェックイン投稿を促す ・「質問歓迎」のラベルをつけて心理的ハードルを下げる
といった仕組みを講座の外に設けておくと、受講者が内省したり、小さな疑問を吐き出す機会が生まれます。工夫2:振り返りや対話を習慣化する 学びを定着させるには、他者との対話が欠かせません。 OSIROでは、以下のような仕組みを取り入れている講座型コミュニティもあります。
・月1回の「振り返り会」や「学びのシェア会」 ・メンバー同士での気づきを語る「対話型ワークショップ」 ・スモールグループで行う「朝活」「作業会」「質問会」
これにより、受講者が他者の気づきから学び、「自分の理解が深まるプロセス」が生まれます。工夫3:「理解→実践→振り返り」のサイクルを支援する 一度学んで終わり、では知識は定着しません。 「学ぶ → やってみる → 振り返る →再チャレンジ」という循環の支援こそが講座の価値を高めるカギです。 たとえば、
・月初に「今月の目標設定会」、月末に「振り返り会」を実施 ・アウトプットテンプレートを用意して実践ハードルを下げる ・成果を共有する場では「正解」よりも「挑戦したこと」を重視
このように講座に併設するコミュニティを通じて行動・対話・共有の流れを仕組みにすることで、受講者が自律的に学び続ける環境が整います。
SNSや講座プラットフォームでは補いきれない「つながりの設計」
SNSや学習プラットフォームは素晴らしい発信手段です。しかし、それらは基本的に一方通行の「配信型ツール」です。講座で学んだことを「実践し、定着させる」には、双方向で対話が生まれる「場」が不可欠です。 オンラインコミュニティは、それを補完するだけでなく、以下の3つの価値を提供します。
1.受講者の声を拾う 2.実践を支える 3.講師と受講者、受講者同士の関係性を深める
受講者の継続率を上げるには、内容の充実と同じくらい、学びを支える仕組みの設計が重要です。特に大切なのは、「孤立を防ぐ投稿導線」を作ること、「気づきを引き出す対話の場」を醸成していくこと、そして「行動を促すサイクル設計」をしていくことです。 これらを講座と連動し、オンラインコミュニティの中に取り入れていくことで、「学んで終わり」ではない、継続する学びの体験を届けることができます。 受講者のつまずきに寄り添いながら、自身の講座の価値もアップデートしていきたい。 そんな方は、ぜひ講座とセットで使えるオンラインコミュニティの活用を検討してみてはいかがでしょうか?
💡本記事のまとめFAQ Q1. オンライン講座の継続率が低いのは、コンテンツの質が原因でしょうか? A. コンテンツの質も重要ですが、それ以上に「学び続けられる環境設計」ができているかが大きな要因です。受講者が孤立せず、アウトプットや対話ができる場があるかどうかで継続率は大きく変わります。Q2. 継続率を上げるために、具体的にどんな工夫が効果的ですか? A. 本記事では、以下の3つの工夫を紹介しています: ・気軽に書き込める投稿導線をつくる ・振り返りや対話を習慣化する ・実践→振り返りのサイクルを支援する これらを通じて、受講者が自律的に学び続ける環境が整います。Q3. OSIROはSNSや学習プラットフォームとどう違うのですか? A. SNSや学習プラットフォームは「配信」に強みがありますが、双方向のやり取りや関係性の構築は難しいです。OSIROはオンラインコミュニティのプラットフォームの中でも「受講者の声を拾う」「実践を支える」「継続的なつながりを生む」学びの場を構築するのに向いています。Q4. コミュニティの立ち上げにはどれくらい手間がかかりますか? A. OSIROでは、これまで300以上のコミュニティ支援実績をもとに、講座運営者のニーズに応じた立ち上げ・設計・運用支援を行っています。ご自身の講座と相性の良い形式をご提案しながら伴走しますので、ゼロからの立ち上げでも安心です。
OSIROでは、知識提供にとどまらず「学びの変化」を実現したい講座運営者の方々に向けて、豊富な支援実績をもとに、オンラインコミュニティの立ち上げから設計・運営まで伴走支援を行っています。 2015年のサービス提供開始以来、300以上にわたるコミュニティ立ち上げ・運用支援の事例から、あなたにとって最適なオンラインコミュニティのあり方を共に考え、運営後のサポートまでをお手伝いしています。 例えば、下記の記事のように、学びを継続させる「学習習慣」を定着させるための工夫など、さまざまな観点からコミュニティ型講座での活性化をお手伝いすることが可能です。
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