同社では「本からの気づきや、コミュニティメンバーとの交流、著者との実践講座を通して、学びを育てる場所」としてオンラインコミュニティ「flier book labo」を運営しています。2025年2月20日に東証グロース市場に上場し、今まさに大きな成長へと向かうフライヤーはコミュニティ運営をどのように捉え、そこで得た気づきをどのように事業へと活かしてきたのでしょうか?
今回は、flier book laboの運営を統括する、フライヤー執行役員CCOの久保彩さんが登壇した第一部で語られた、ユーザーの「本音の声」を引き出すコミュニティづくり、顧客視点を大切にする企業カルチャー醸成のあり方について紹介します。
(聞き手:オシロ株式会社 CMO 牟田口武志)
flier book labo flier book laboは、本からの気づきや、コミュニティメンバーとの交流、著者との実践講座を通して、学びを育てるオンラインコミュニティ。オンライン9割、リアル1割。いつでもどこでも気軽に参加できるようオンラインでの活動をベースとし、リアルで集まる交流会も開催される。読書会をはじめ、メンバー同士や著者と交流できるさまざまなアクティビティが用意されており、毎月新規メンバーを受け入れるオンボーディングミーティングを開催しているため、コミュニティに慣れるまでのサポートも充実している。 flier book labo コミュニティサイト
【フライヤー 無料イベントのご案内】 フライヤーでは、本の学びを深めるオンライン講座「flier book camp」やflier book laboの活動を体験できる無料イベントを開催しています。ゲストを招いたランチセミナーや読書会体験など、充実のラインアップとなっています。ぜひお気軽に参加ください。
ーー実際にflierのサービスや機能の改善に、flier book laboのメンバーさんの声はどのように活かされているのでしょうか?
久保さん: たとえばflierには要約を読んで得た気づきをメモしたり、ほかのユーザーのメモを読んだりすることで学びを深められる「学びメモ」という機能があります。この機能の開発自体は並行して進んでいたので、コミュニティが開発の起点ではありませんが、リリース後の磨き込みにはflier book laboで得た気づきが非常に役に立ちました。
flier book labo のメンバーさんは、flierのユーザーであると同時に熱心な読書家でもあります。「本の魅力とはなにか」「どういう体験を届けたいのか」を、共に言語化していくプロセスに携わってくださっていると思っています。
「顧客視点を大切にするカルチャー」を全社で醸成していくために
DSC03045.jpeg2.69 MB 2024年12月に開催された『flier book laboリアル交流祭 2024冬』の様子。コミュニティの運営メンバーではないフライヤー社員もイベントを見学していたのが印象的だった
今後もflier book laboは「学びを実験する場所」であり続けたいと思っています。今の時代は情報があまりにも多すぎて、人が持つ「本当の興味関心」に気づくのが難しくなっています。だからこそ、組織の中でも「自分はなにが好きで、何に関心があるのか?」を見つけ、それを仕事やチームの対話に活かすことがより重要になっていきます。