アートデザイナー・田嶋樹哩さん主宰のオンラインコミュニティ「オトナの教養倶楽部 ArtLOVER」が『【2nd Anniversary】ArtLOVER文化祭2024「i know」』を開催!
2024年11月2日、3日の2日間にわたり、コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を導入するオンラインコミュニティ「オトナの教養倶楽部 ArtLOVER」(以下、ArtLOVER)の文化祭『【2nd Anniversary】ArtLOVER文化祭2024「i know」』が開催されました。今回は「知ることは、愛すること」をテーマに、アートを愛するメンバーが集うArtLOVERが織りなす文化祭の模様をレポートします。
「知ることは、愛すること」の姿を体現する文化祭
DSC09467.jpeg 1.65 MBArtLOVERメンバーやご友人、ご家族を招待したレセプションパーティーの様子『【2nd Anniversary】ArtLOVER文化祭2024「i know」』の会場になったのは東京・南青山の「+8 Gallery& Studio」。根津美術館からほど近いギャラリーには、開催直後からArtLOVERのコミュニティメンバーだけでなく、多くの来場者が訪れメンバーの作品を鑑賞していました。文化祭はコミュニティ創設1周年を迎えた2023年に初開催。テーマとなっている「i know」は、ArtLOVERのテーマでもある「知ることは、愛すること」の意味を込め、「i」は「私(I)」と「愛」の両義となっています。今回の文化祭ではメンバー制作の絵画や写真のほか、ウッドアート、フラワーアートなど多彩な作品が展示されました。DSC09471.jpeg 2.97 MBchiaki『循環 sir-etok』H280 × W280mmArtLOVERは、アートデザイナーである田嶋樹哩さんが2022年に創設したオンラインコミュニティ。樹哩さんは『Forbes JAPAN - クリエイター100 新しい稼ぎ方をつくる日本でいま注目のクリエイター』(2023年)に選出されるなど、第一線で活躍するクリエイターでもあります。そのような樹哩さんにとって、ArtLOVERはどのような場となっているのでしょうか。レセプションパーティが開かれる会場で樹哩さんに聞きました。24_001.jpg 7.02 MB
田嶋樹哩さんArtLOVER 館長、合同会社余白製作所 CEO / Art Designer、WiSE KiDS LaB 代表、一般社団法人バイタライザー 理事2000年、創形美術学校卒業。IT 企業を経て2016年に「クリエイティブ教育」と称した独自の教育プログラム WiSE KiDS LaB を開設。2022年に東京・六本木にて「合同会社 余白製作所」を設立し、CEO / Art Designer として就任。クリエイターとしての活動のかたわら、こどもから大人まで、幅広い年齢層を対象としたアート講座を開講するほか、オンラインコミュニティ『オトナの教養倶楽部 ArtLOVER』を主宰し「愛とピュアリティ」をコンセプトとした西洋美術講座やアート論を発信。ArtLOVER の活動が評価され、2023年5月号『Forbes JAPAN』の特集「Forbes JAPANクリエイター100 新しい稼ぎ方をつくる 日本でいま注目のクリエイター図鑑」に選ばれ、掲載される。2025年秋、自著の出版が決定。
「ArtLOVERは『愛とピュアリティのサードプレイス』をコンセプトにしていますが、コミュニティオーナーである私自身が一番、ArtLOVERのことを『愛とピュアリティのサードプレイス』だと感じています。ArtLOVERは日々の生活や仕事で疲れた時に自分へと立ち返る場所になっていると思いますし、コミュニティを訪れるととても安心して癒されるんです。本当にメンバーのみんなの愛に溢れた場所になっていると思います。私は西洋美術が大好きで、コミュニティの中で西洋美術の講座をしたり、メンバーのみんなと美術館に行ったりしています。ただ、ArtLOVERの場合は私ばかりがなにかを発信したり投稿したりするのではなくて、メンバーのみんながアートについて好きなことや愛していること、見てほしいと思ってるものをシェアしてくださるのがとても心地いいです。お互いの感性や体験を共有しあい、アートへの愛情を深めあっていく。見方によってはそれだけの場所かもしれないですが、お互いに利害関係のない場で自分の心にある『好き』をさらけ出せることが、なによりも愛おしく感じているんです。こうしたオンラインコミュニティのあり方はSNSやオンラインサロンの仕組みではできないことで、しっかりと世界観をつくり込めて、安心して交流できるOSIROだからこそつくれたものだと感じています」(樹哩さん)25_001.jpg 8.46 MBコミュニティオーナーである樹哩さんにとっても「かけがえのない居場所になっている」というArtLOVER。今年第2回目の開催なる文化祭の開催には、どのような想いがあるのでしょうか。「文化祭は私たちArtLOVERのコンセプトを体現し、ゲストの方々に『知ることは愛すること』を感じられるようなものにしたいと考えています。だからこそ文化祭自体のテーマを『i know』にしていたり、展示作品のテーマも『愛』としています。そして、私にとってはメンバーのみんなへの『感謝祭』でもあり、1年の集大成ともいえる大切なイベントです。展示される作品はとても多彩です。今年も絵や写真だけでなく、ウッドアートや詩と写真などユニークな作品が出展されていますが、昨年はパタンナーの方が古着をリデザインした服が展示されていたり、書画も展示されていました。それに加えて、今回作品を展示しているメンバーの中には、ArtLOVERに入ってから創作活動を始めた方もいます。ArtLOVERはアートという共通項でつながり、メンバーはお互いの感性やクリエイティビティを尊重し、全肯定してくれます。だからこそ、自分自身が持っているクリエイティビティや感性に向き合い、表現できる。メンバーさんたちの作品は、まさに『知ることは、愛すること』を体現しています」(樹哩さん)DSC09408.jpeg 1.1 MB田嶋樹哩『Love』910×727mm、アクリル画
価値観や趣味嗜好の共通項から仲を深められる関係性
DSC09349.jpeg 3.03 MBでは、実際のArtLOVERのメンバーはコミュニティについてどのように思っているのでしょうか。今回の文化祭に作品を出展している大内礼子さんにお話をうかがいました。21.png 7.46 MBArtLOVER初期メンバーであり、樹哩さんの20年来の親友である大内礼子さん大内さんと樹哩さんは20年来の親友であり、ArtLOVERにはOSIROによるオンラインコミュニティ立ち上げ初期から携わっているといいます。「樹哩ちゃんの感性やセンスは、まだ企業で働いている時からすでに輝きを放っていました。だから、デザイナーとして独立する時も大賛成でしたし、ArtLOVERを創設した時も『ついに樹哩ちゃんの世界観が形になるのか!』とワクワクしました。相談された時も『応援する!』と即答して初期から携わっています。OSIROを使うと聞いた時も、たまたま私が以前、OSIROを使ったオンラインコミュニティにメンバーとして参加していたので、とてもいいコミュニティになると思いましたね」(大内さん)コミュニティ創設から2周年を迎えた現在、大内さんの目線からはArtLOVERはどのように見えているのでしょうか。「2周年を迎えた現在でも、ArtLOVERは進化し続けていると思います。同時に、メンバーとしても居心地のいい場所ができあがっているので、私たちが最初に想像していたコミュニティの姿ができあがりつつあると感じています。樹哩ちゃんの想いに共鳴したメンバーが集まっていているから、お互いが普段なにしているのかは知らなくても、お互いが好きなアートについては知っている。その関係性がとても新しくて、楽しいんです。だから、例えばコミュニティ上で出会った人でも気軽に美術展に誘えるし、リアルで会うのが初めてでもお互いに好きなものを知っているからすぐに仲良くなれる。そういったお互いの価値観や趣味嗜好の共通項から仲を深められる関係性がとても健全で、余計なバイアスもないのでとても安心できるんですよ」(大内さん)DSC09486.jpeg 852.84 KB大内礼子『こととう ー 言問う ー』100mm×148mm ×14枚、言葉と写真(画像は作品内の一篇『空知らぬ雨』)そんな大内さんも、今回の文化祭をきっかけに初めて作品を出展した一人。大内さんが出展を決めたのも、昨年の第一回目の文化祭の作品を観たことがきっかけだったといいます。「ArtLOVERはアートを起点に集まるオンラインコミュニティです。ただ、活動はとても幅広く、毎月樹哩ちゃんが西洋美術の講座を開いてくれていて学ぶこともできれば、その後にみんなで美術館に行って実際の作品を鑑賞するのもとても楽しいです。さらには好きなアートの話題で盛り上がることもあれば、お互いに教え合うこともあります。そして、実際に創作活動をし、作品をシェアすることもあります。私自身はこれまで作品で自分を表現したことはなかったのですが、昨年の文化祭でメンバーの作品を観て、『自分でもなにかを表現してみたい』と思うようになりました。ArtLOVERは本当に多様な価値観や感性を持ったメンバーがいて、お互いをリスペクトしながらより豊かな創造性を育みあっています。だからこそ、さまざまなきっかけがあって、『自分を表現すること』の背中を押してくれるようなコミュニティだと思っています」(大内さん)
コミュニティメンバーとの共作「Life, Time, Art;」も文化祭で初披露
DSC09498.jpeg 4.16 MB「知ることは、愛すること」。芸術を愛する者同士が集まり、互いをリスペクトしながら感性を磨き、自らを知り、表現することを後押ししていく。そのようなArtLOVERがつくり出す世界観からは、樹哩さんとメンバーによる「共作」も生まれています。それがArtLOVERから生まれた「印象派画家の生涯を香りというアートで知る、愛する。」をコンセプトとするオリジナルアロマオイル「Life, Time, Art;」です。「Life, Time, Art;」は印象派の巨匠であるクロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・セザンヌの3人の画家それぞれの生涯と作品、その美学を香りで表現したプロダクト。美しく繊細な世界観を香りに封じ込めるアロマ調香師の脇田英子さん、そしてプロダクトのイラストを手がけたchiakiさんはともにArtLOVERのメンバーです。「Life, Time, Art;」も文化祭初日の11月2日が初のお披露目となり、数量限定での先行販売が行われました。DSC09500.jpeg 2.84 MB「Life, Time, Art;」の詳細はこちら 創設2周年でありながら、コミュニティオーナーである樹哩さんを中心にさまざまなクリエイティブが生まれているArtLOVER。メンバーにとっての安心安全の場を担保しながら、さらなる進化を続けるコミュニティから、今後どのような作品が生まれるのでしょうか。期待が膨らみます。オシロは今後とも、ArtLOVERの皆さまの豊かな芸術活動を支援してまいります。
オトナの教養倶楽部 ArtLOVER「知ることは、愛すること。」をテーマに、仲間とともに、教養を高めて感性と知性=センスを磨く、愛とピュアリティのサードプレイス。西洋美術を中心とするアートを学ぶことで感性と知性を高めてセンスを磨いたり、心が喜ぶ教養や新しい趣味に出会ったり、あなたの「好き」を語る場を仲間と一緒に作ったり、メンバー限定のイベントに参加したり、楽しみ方は無限大。年齢も性別も職業も関係ない、何のジャッジもない。お互いの「違い」と「共感」を楽しみ、高め合う仲間と「知ることは、愛すること」をテーマに、本当の心の豊かさをどこまでも探求し、創造することができるコミュニティ。https://artlover.life/about
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キープレイヤーズ代表・高野秀敏さんが送るスタートアップへのエール「常に貪欲な姿勢で新しい事業やビジネスを模索し続けた企業が成功する」
キープレイヤーズ代表・エンジェル投資家の高野秀敏さんをお呼びした「OSIRO INVESTOR INTERVIEW」第七弾。
OSIRO INVESTOR INTERVIEWオシロ株式会社を応援する投資家をお招きし、代表の杉山博一がコミュニティの可能性について語り合う「OSIRO INVESTOR INTERVIEW」。第7回のゲストは、キャリアコンサルタントでありエンジェル投資家の高野秀敏さん。国内外のスタートアップに投資する高野さんは、オシロにどのような点に期待いただいているのでしょうか。出資の背景や、投資家の視点から見るオシロの将来性についてお聞きしました。
DSC00396.jpeg 1018.97 KB画像右: キープレイヤーズ代表 高野秀敏さん画像左: オシロ株式会社 代表取締役社長 杉山博一
人類の繁栄は「つながり」がベースとなっている
杉山: 本日はお時間をいただきありがとうございます。高野さんには最初、オシロの採用課題について相談に乗っていただいていたのですが、その時のオシロ社はまだまだシード期のスタートアップでしたね。そんな僕たちにも、高野さんは本当に真摯な姿勢で相談に乗ってくださいました。ただ採用の相談に乗ってくださるだけじゃなく、オシロのへんてこなイベントにも気さくに参加してくださったのも印象深く覚えています。そうやって、さまざまな場面で顔を出してくださって、関係を深めていくうちに少しずつ深い相談をさせていただくようになったと記憶しています。高野さんはエンジェル投資家として多くの企業に出資されていますが、なぜオシロへのご出資を決めていただいたのでしょうか?高野: やはり、第一には杉山さんのコミュニティに対する熱量に魅力を感じたことがあります。事業を考える時、toBとtoCでは思考方法が異なります。しかし、オシロの場合はある意味で両面をあわせ持ったサービスを開発しています。そういったサービスを開発しているオシロの代表である杉山さんは、エンドユーザーの方々への熱い気持ちを持っている一方で、コミュニティオーナーとなるアーティストやクリエイターの方々に対する深い洞察や理解を持っています。杉山さんは良い距離感の詰め方ができるタイプの経営者だと思っていて、そういった点が魅力的に感じて出資したのを覚えています。杉山: 高野さんからそのようなお言葉をいただけるのはとても嬉しく感じます。一方で、出資をする際、市場の成長性は非常に重要な判断基準です。高野さんが出資いただいた当時はまだ日本におけるオンラインコミュニティの盛り上がりはそれほど高くなかったように思えます。当時、高野さんはどのようなところにオンラインコミュニティの可能性を見出していたのでしょうか?高野: やはり人間である以上、「人とつながりたい」や「人と勉強したい」、「人から刺激を受けたい」と欲するのは当然のことなのでしょう。私は『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)を愛読していますが、本書ではネアンデルタール人と比べて身体能力が優れていなかったホモ・サピエンスがなぜ生存競争に勝ち残れたのかについて考察されています。それによれば、ホモ・サピエンスは虚構やフィクションを信じ、意思疎通によって他人と協調する能力を手に入れた「認知革命」が大きいとされています。例えば宗教や国家といったものは現実には存在しない、いわば虚構といえますが、現代にも大きな影響力を持っています。これらは人々をつなげ、協力させることに大きな役割を果たしてきました。私たち人類が現在80億人に到達するまで繁栄したのは、まさに人とつながっていくことがベースになっているためです。人類はそうやって仲間やコミュニティ、社会をつくってきましたが、それがインターネット全盛の現代になってオンラインコミュニティという新しい概念が生まれてきている。杉山さんはそういった予兆を随分前から感じられてきたんだと思いますが、自分自身もSNSなどを通じて感じてきていたところではあります。DSC00390.jpeg 657.43 KB
オンラインコミュニティは「DAO的」なあり方をしている
杉山: 僕がオシロを創業し、事業を興した背景には、30歳を機にアーティスト活動に終止符を打ち、その後はフリーランスのデザイナーをし、最初に起業するまでの8年間で味わった「孤独」が原体験にあります。オシロ社が開発・運用しているコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」は、アーティストやクリエイターが継続的に「お金とエール」を得るために、コミュニティオーナーのみならず一人の「応援者」であるファンが横のつながりを持ち強固な絆で結ばれた「応援団」になるような仕組みを構築しています。つまり、コミュニティオーナーの孤独を解消するのみならず、応援者の孤独も解消し、かけがえのない居場所にすることで持続的で豊かなコミュニティへと醸成していくことを開発思想としています。このように、創業当時はアーティストやクリエイターを支援することを念頭に置いていたため、オシロ社の事業と社会の状況がリンクしているとは思ってもいませんでした。しかし、現代はかつて存在していた地域に依拠したコミュニティが減少しつつあるなかで、新しい人と人のつながりのあり方を模索している時代ともいえます。2023年に内閣府が実施した調査(※1)では、約4割の人が日常生活で孤独を抱えていると回答しています。そういった面では、現代はコミュニティが見直され、人と人のつながりに対する価値が高くなっている時代なのではと思っています。※1 内閣府『人々のつながりに関する基礎調査(令和5年)』 高野: オンラインコミュニティのあり方はある種DAO(分散型自律組織)的ともいえます。つまり、コミュニティの中心には主宰者がいながらも、その周辺でメンバーの方々がある程度自由に活動をしているようなイメージです。アーティストやクリエイターといった方々のコミュニティに参加するメンバーも、コミュニティに参加する目的は主宰者を信奉するためではないと思います。むしろ、主宰者の方がコミュニティの中では媒介者のような存在となって、コミュニティの中で横のつながりを生み出したり、自走して運営が回っていく。そういったコミュニティのあり方を期待していると思っています。杉山: 高野さんはご自身でもオンラインコミュニティ「ベンチャースタートアップサロン」を主宰されています。コミュニティオーナーの視点として、現在のオンラインコミュニティをどのように捉えているのでしょうか?高野: 私の場合は月額4980円と決して安くはない金額をいただいています。私たちよりも高い月額設定をしているコミュニティはいくらでもあると思いますが、そういった中でどれだけちゃんと価値を出し続けられるのかというのは、ある種コミュニティオーナーとしての勝負だとは思っています。私の場合は、SNSでは書くことができない自分独自のインサイトを書いていて、それに加えてオンライン/オフラインでイベントを開催して交流の場を持ったりと、自分なりの努力をしています。そういった活動をしていく中で、入ってくる方もいれば、もちろん出ていく方もいる。あるいは出戻りする方もいたりするので、私としては自由に出入りしてもらうのがいいと思っているんです。一応会費を設けてはいますが、そういった感じで自由で緩やかな雰囲気でコミュニティを運営していきたいと思っています。例えば、1つの宗教であれば、脱退してしまうと戻りにくい気がしますけど、私のコミュニティの場合はまったくそんなことはありません。もし自分のコミュニティでいろいろな知見を得られると思えば入っていただいて、横のつながりを持ちたい人にはつがってもらっていいとも思っています。あくまでビジネスをテーマとするコミュニティなので、みんなで幸せになって、 みんなで成功するといいなという想いでやっています。DSC00386.jpeg 659.09 KB
「社会的価値」と「ビジネス的成功」は両立させるべき
杉山: やはり高野さんとしては、オシロの企業としての成長を求めているところだと思います。私としても、オシロに投資してくださった皆さまの応援や想いをエネルギーに、ミッション達成という意味でも、必ず恩返ししたいと考えております。ぜひお聞きしたいのですが、投資家の目線としてオシロが今後事業をつくっていくにあたりどういったことに取り組んでいくべきだとお考えでしょうか?高野: やはり伸びる事業をやるべきだと思っています。起業家で成功する人の多くは、絶えず伸びる領域にトライをし続けた方々です。既存事業を大切に伸ばしていくということもやりつつ、常に貪欲な姿勢で新しい事業やビジネスを模索し続けた方は成功しています。既存事業自体がT2D3(※2)の伸びを見せているのであれば当然注力していくべきですけど、そこまで至らない時にはやはり貪欲に行くべきだと思います。※2 T2D3(Triple, Triple, Double, Double, Double/トリプル2回、ダブル3回)、SaaSのスタートアップ企業の成長スピードを測る指標で、特定の年間売上を起点として1年ごとに3倍、3倍、2倍、2倍、2倍と上昇し、「5年で72倍」を目標とするもの杉山: おっしゃる通りですね。OSIROはアーティストやクリエイターのために生まれ、開発し始めたので、それが売上の土台になっています。例え、それが計画通りにいかないとなったとしてもクリエイター向けに提供することは永続していく。そのためにも、ブランド向けに使っていただく可能性が見えてきました。そうすると大企業の方々にもご導入いただけるようになり、新しい成長ポテンシャルが見えてきました。しかし、オシロの現状はまだT2D3とは言い難い状況ですので、貪欲なトライが必要だと実感しています。そうしたなかで、新しい挑戦を始めています。例えば自社で運営するコミュニティをつくっていくことです。出版社が雑誌を創刊するように、自分たちでOSIROを使ったコミュニティを創設していく取り組みです。また、意外な展開もあります。OSIROを社内コミュニケーションとして活用するお引き合いが増えてきたんです。これは、私たちが社内のコミュニケーションを長年OSIROを使って行ってきたのですが、そこで得た社内コミュニティ活性化の知見やノウハウが、企業の人事担当の皆さまから非常に高い関心を持っていただいています。人的資本経営の重要性が高まっている今、OSIROの仕組みが従業員の幸福度を上げるソリューションになりえることがわかってきたんです。プロダクトとしては同一のものですが、導入や活用のあり方次第で「アーティストやクリエイター向け」「ブランド向け」「自社コミュニティへの活用」そして「社内コミュニケーション向け」と4通りの対象が生まれています。もちろん、オシロが掲げるミッションから外れたことをやる気はありません。しかし、今はとにかく貪欲にチャレンジしていく時期で、今一番強く風が吹く場所に提供していきたいという思いが強いです。高野: 「社会に価値のあること」と「ビジネスとして成功させていくこと」は両立させなければなりません。ロマンと算盤のどちらも達成させていくのが、パブリックな企業になるためには必須のこと。オシロはそれにどう向き合っていくのかが大事になっているフェーズだと思います。世の中にはとてもうまくいっている会社もあり、自社らしくやることも大事ですが現在うまくいっている会社を参考にすることも大事です。そして、やるべきこともやりながら貪欲にチャレンジを続けていく会社はやはり強いです。いかに本当の意味でサステナブルに利益を出し続け、愛されるサービス・会社になっていくか。そういったビジネスの戦いの中で重要になるのは、繰り返しになりますが貪欲さです。やはり起業家の方はチャレンジし続けることが大事だと思っています。ぜひがんばっていただきたいです。杉山: ありがとうございます。現在はより大きな成長を遂げていくための地固め、点と点をつなげていくフェーズのつもりです。そういった時に求められるのはまさに高野さんのおっしゃる「貪欲さ」や「執念」だと思っています。オシロ全体であきらめずにやるべきこと、挑むべきことをやり、誠実にお客さまと向き合っていき、改善すべきことは整えていく。少し精神論的になりますが、とにかく成功するまでは愚直に試行錯誤を重ねていくことが重要です。今後も精一杯社会のため、「日本を芸術文化大国にする」というミッション達成のために努めていきます。そして、オシロはSaaS事業というよりは、クリエイティブな業界に属しているつもりです。クリエイティブ業界をしっかり稼げる業界にしたいですし、持続する仕組みにするべく、高野さんには今後も変わらず相談に乗っていただきたいです。今日は本当にありがとうございました!DSC00375_re_2.jpeg 1.37 MBProfile
高野秀敏|Hidetoshi Takanoインテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11000人以上のキャリア 面談、4000人以上の経営者と採用相談にのる。70社以上の投資、投資先7社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。識学、スローガン、アイデミー、ブリーチ上場(主な投資先はこちら)。174社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立など。2024年11月27日、新刊『ベンチャーの作法 ー「結果がすべて」の世界で速さと成果を両取りする仕事術』(ダイヤモンド社)を出版。
杉山博一|Hirokazu Sugiyamaオシロ株式会社 代表取締役社長。1973年生まれ。アーティストやデザイナーとしての活動を経て、32歳の時に日本初の金融サービスを共同創業。退任後、ニュージーランドと日本の2拠点居住を経て「日本を芸術文化大国にする」というミッションのために東京に定住し、2017年オシロ株式会社設立。
オシロ株式会社は現在、ファン同士の交流を活性化させる業界唯一のコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を成長させ、より多くのクリエイターやブランドオーナー、企業様にご導入いただくための仲間を募集しています。採用ページ では、弊社が大切にする価値観や文化、ともに働くメンバーのインタビュー、募集中の職種などが掲載されています。現在募集中の職種・応募はこちらから 。
ベストセラー「漫画 君たちはどう生きるか」「嫌われる勇気」の編集者柿内芳文氏、オシロ社の企画・編集顧問に就任
偏愛や文化継承を軸とした豊かなオンラインコミュニティの創出を促進し、ミッション「日本を芸術文化大国にする」の実現を目指しますコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供するオシロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:杉山 博一、以下 当社)は、2024年9月より、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(山田真哉,光文社新書)、『ゼロ』(堀江貴文,ダイヤモンド社)、『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(岸見一郎、古賀史健,ダイヤモンド社)、『漫画 君たちはどう生きるか』(吉野源三郎、羽賀翔一,マガジンハウス)などの編集を担当した柿内芳文氏が当社の企画・編集顧問に就任したことを発表します。
◼︎就任背景オシロはこれまで、クリエイターやブランド・企業向けにコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発・提供してきました。クリエイティブ活動の継続を支援するコミュニティや、社会的インパクトをもたらすパーパス・コミュニティを創出し、文化の継承・発展の実現を目指す個人・法人のお客さまから幅広くご利用いただいています。(当社導入事例はこちら )この度、体制の強化を図りさらなる事業成長と企業価値の最大化を目指すため、数々のミリオンセラー書籍を手掛ける編集者の柿内氏をお迎えし、メディアや編集者の経験からこれからのコミュニティの時代を見据え、当社の企画・編集に携わっていただくこととなりました。これにより当社は、偏愛や文化継承を軸とした世界観を表現する豊かなオンラインコミュニティの創出を促進し、ミッション「日本を芸術文化大国にする」を実現してまいります。本文中画像(ツーショット).jpeg 1.16 MB画像右: オシロ株式会社 企画・編集顧問 柿内芳文氏画像左: オシロ株式会社 代表取締役社長 杉山博一
◼︎柿内芳文氏 プロフィールオシロ株式会社 企画・編集顧問 柿内芳文光文社で『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』等を編集した後、星海社で「星海社新書レーベル」を立ち上げ、『嫌われる勇気』『ゼロ』を作ってコルクに合流。作家エージェントとして『インベスターZ』『漫画 君たちはどう生きるか』等を編集し独立。株式会社STOKE代表取締役。オシロには、社外の立場としてコミュニティ全体から、企画・編集へのアドバイザーとして参画。
◼︎柿内芳文氏 就任コメント杉山さんとは、オシロ株式会社が株式会社コルクにオフィスを間借りしていた創業期からの付き合いで、オシロのメンバーがサービスを立ち上げていく様を、コルクに在籍していた私はずっと隣の机から見てきました。今回ご縁をいただき、社外のアドバイザーに就任させていただくことになりましたが、「日本を芸術文化大国にする」というミッションに深く共感する者として、また、クリエイターと消費者両方の立場から物事を見る編集者として、あるべき世界の実現に少しでも寄与できたら、と考えています。個人的な興味としては、ふたり以上の人間がいる場が昔から極度に苦手な自分が、コミュニティのビジネスについてどう考えるか、己の関心領域を広げるチャレンジにもしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
◼︎オシロ株式会社についてオシロ株式会社は「日本を芸術文化大国にする」というミッションを掲げ、コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発・提供しています。OSIROの強みは「世界観の表現」「サブスクリプション」、そしてコミュニティの活性化を自動化するための「コミュニティマネージャーAI化」です。現在はクリエイターのみならずブランド・企業、メディア向けにサービス提供の幅が広がっています。OSIROをご利用いただく全てのコミュニティが活性化により継続することを目指し、そのための機能とデザインを備えたオールインワンシステムとして進化し続けています。▼本件のお問い合わせ先オシロ株式会社 広報担当:藤島電話:050-3555-1146メールアドレス:pr@osiro.itメディアキットはこちらから ご覧いただけます。