2025年6月22日、東京・小竹向原に本店を構える名門パティスリー「クリオロ」が運営するオンラインコミュニティ「
Cercle CRIOLLO(セルクル・クリオロ)」が、コミュニティメンバーを対象に7月リリースの新作スイーツ「リム・レモン」の先行試食会を開催しました。セルクル・クリオロのスタートは2024年7月のこと。運営を初めておよそ1年が経つ今、コミュニティではどのような活動が行われているのでしょうか?
今回は、先行試食会の会場にお邪魔し、実際の活動の様子を取材しました。
Cercle CRIOLLO(セルクル・クリオロ)
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「世界パティスリー2009」において最優秀味覚賞を受賞するなど、世界的にも高い評価を得るフランス人パティシエ、サントス・アントワーヌさんが2003年にオープンしたパティスリー「クリオロ」のオンラインコミュニティ。
『お菓子の型「セルクル」の"円"のように、皆さんとの"縁"によって、楽しい、美味しい"輪"が広がってほしい。』『サークル・クラブ活動のように、仲間との"わいわい時間"をつくりたい。』という想いから、オンライン・オフラインでのさまざまな交流が楽しめるコミュニティ。毎月一度、クリオロのスイーツが自宅に届くだけでなく、メンバー限定の新作スイーツの先行試食会も開催している。
7月1日より新規メンバー募集スタート!
詳細はこちら▼
https://cercle.ecolecriollo.com/about
パティシエのこだわりを聞きながら新作スイーツを先取りする「ここだけの体験」
クリオロは、フランス人のシェフパティシエであるサントス・アントワーヌさんが2003年にオープンしたパティスリー。『時代に合ったおいしいもので幸せに』『上質だけど気取らない、身近な、楽しい時間をみなさまにお届けします』を理念に、美しさを持ちながらものびやかで親しみやすく、ディスプレイの前に立つと思わず笑みがこぼれてしまう、まさにスイーツ愛を震わせる世界観が確立されています。
サントスさんのフランスで培われたセンスと日本への愛情が融合することで生まれる繊細な感覚、そのオリジナリティのもとに集った優秀なパティシエ/パティシエールにより、店舗には季節やトレンドに合わせつつ、上質な味わいながら視覚的にも美しさと遊び心に溢れた素晴らしいスイーツが店頭に並んでいます。
先行試食会はクリオロ本店の会議室で開催されました。従業員用の入り口から入り、スイーツづくりが行われるラボからお菓子の香り漂う廊下を通り会場へと向かう。まさに
店舗の裏側を知れる非日常的な体験です。
リムレモン001.png 7.36 MB7月からクリオロの各店舗でラインナップ入りする「リム・レモン」
今回試食するのは、7月から実店舗でラインナップ入りする「リム・レモン」。レモンの爽やかな味わいのある夏にぴったりのスイーツであり、参加したメンバーの方々の期待も膨らみます。
Rimuさん
出身地:奈良県
趣味:花屋さんに行く事。居酒屋巡り。
クリオロで一番好きなスイーツ:バスクチーズケーキ、ニルヴァナ
スイーツの説明は、実際にリム・レモンを考案したパティシエ・Rimuさんが担当します。名前の通り、リム・レモンはRimuさんのお名前を冠するスイーツ。Rimuさんはこれまでにも「リム・レザン」「リム・フレーズ」と、自身の名前を冠するスイーツを考案している、クリオロ期待の若手パティシエです。
DSC05775.jpeg 3.11 MB説明の前に、まずはなんといっても試食から。リム・レモンにスプーンを入れ、一口ずつ味わい、食感を確かめながら「美味しい」と嘆息が漏れる。そして、感想をシェアしながらリム・レモンの美味しさの秘密を探る姿が印象的でした。
参加者の方々がリム・レモンをファーストインプレッションを楽しんだところで、Rimuさんの説明が始まります。Rimuさんはまず、今回のリム・レモンの構成や工夫について説明します。
DSC05847.jpeg 5.87 MB今回は特別に、試食会の様子をクリオロ公式Instagramでライブ中継していました
「クリオロのスイーツは、味わいだけでなく食感の楽しさも大切にしているのが特徴です。リム・レモンもサクサクとしたクレープ生地を1番下に置き、その上はダッグワーズ生地とプラリネクリーム(ナッツにキャラメルをまとわせてからペースト状にしてクリームを混ぜ合わせたもの)で構成されています。表面は爽やかに見えるようにライムの皮、真ん中にレモンジャムと可愛らしいエディブルフラワー(食用花)を添えて仕上げました。
今回、レモンを使った生菓子をつくるのは初めての経験でしたが、レモンの酸味を活かすのは、バランスが非常に難しいです。また、今回は酸味のバランスだけではなく、プラリネとレモンの意外な相性の良さを表現したい意図もありました。こだわった点でいうと、レモンの酸があるとムースが固まりづらく、酸が強すぎるとプラリネの味わいが消えてしまう一方で、逆にプラリネが強すぎるとレモンの持つ爽やかさが消えてしまいます。その微調整に何度も試作を繰り返し、今の味わいを出しています」(Rimuさん)
DSC05863.jpeg 6.44 MB試食をしながら、スイーツの構成やこだわりを考案したパティシエ自身の言葉で説明を受ける。そして、まるで試食の際に感じた印象の答え合わせをするように、味わいの奥深さを知っていく。この場でしか味わえない、特別な体験です。
参加者の方々からの質問や感想はスイーツのディテールを捉えたものになり、それにRimuさんが丁寧に回答する。ファンとパティシエの間で生まれるセッションに、会場は盛り上がりを増していきます。
そのなかであがったのは「スイーツの名前」について。リム・レモンを含めると3つの自身の名を冠したスイーツを発表しているRimuさんですが、どのようなきっかけで「リム」の名がついたのでしょうか?
DSC05797.jpeg 4.91 MB「もちろん、僕が最初から自分の名前をつけたいと主張したわけではなくて(笑)。少しその場のノリみたいなものもあるのですが、愛さん(サントスシェフの奥さんである岡田愛さん)が僕のRimuという名前の響きがとてもいいと褒めてくださって、『スイーツの名前にもリムってつければいいじゃない』ということで、最初のリム・レザン以降シリーズにすることになりました。
最初は恥ずかしいと思っていたのですが、そのおかげでこのような会を開いてくださることにもなりましたし、親も自分の名前がついたスイーツをお客さまに楽しんでいただけていることを、とても喜んでいます。今は名付けていただいたおかげで、いい親孝行にもなってよかったと思っています」
このような裏話がパティシエ本人から語られるのも、試食会ならではのこと。そのような背景を知っているからこそ、リム・シリーズはより特別に、そして次の新作もより楽しみになる。このように、
ひとつのスイーツを巡るさまざまな想いや試行錯誤と工夫、そしておもしろい裏話を知ると、その一皿はより美味しく、より豊かな体験をもたらします。
まさにこれが、オンラインコミュニティが持つ魅力です。
DSC05905.jpeg 4.12 MB試食会で振る舞われた、できたてのヨーヨー・マカロン(抹茶)リム・レモンを堪能した後には、サプライズの一皿が登場。クリオロの名物焼き菓子の一つである「
ヨーヨー・マカロン」が、できたての状態で振る舞われました。参加者の方々は店頭に並ぶヨーヨー・マカロンとは異なるできたての風味や食感を味わいつつ、会話はさらに盛り上がります。
DSC05909.jpeg 4.23 MBパティシエの工夫と想いが伝えられ、実際に試食をしながらそれを味覚で確かめる。そして、メンバー同士で感想をシェアし合うことが、スイーツをより美味しくさせていく。和気藹々とした試食会の様子は、セルクル・クリオロが描くコミュニティの姿を示すものでした。
「名店」と呼ばれるパティスリー・クリオロがオンラインコミュニティを立ち上げた理由
DSC05808.jpeg 4.73 MBクリオロ マーケティング部 広報・CRM担当 Misuzuさん
今回の試食会に参加した方々が入会しているオンラインコミュニティ「
Cercle CRIOLLO(セルクル・クリオロ)」が運営をスタートしたのは、およそ1年前の2024年7月のこと。
現在では小竹向原にある本店のほか、麻布台ヒルズや中目黒に店舗を構え、20年以上もの間スイーツ好きから愛されてきたクリオロとして「
スタッフとファンの垣根を超えた交流を叶えたい」。そんな想いから、セルクル・クリオロは運営をスタートさせています。
では、立ち上げから1年が経とうとする現在、オンラインコミュニティにはどのような手応えを感じているのでしょうか?セルクル・クリオロの運営を担当するMisuzuさんに聞きました。
「1年間運営してみて、ようやくコミュニティとしての雰囲気ができてきたと感じています。探り探りでやってきたところから、メンバーの皆さんが喜んでくださることだったり、イベント運営の流れがようやくわかってきたところですね。
ただ、当初やりたいと思っていたことや、リソースの都合からなかなかできていないこともまだまだあると考えてもいます。ようやくコミュニティとして形になってきた今だからこそできるようなったこともあると思いますので、2年目以降は新しいフェーズと考え、メンバーの方々と一緒により盛り上がるような取り組みをしていきたいと思っています」(Misuzuさん)
オンラインコミュニティはファンの方々と継続的な関係性を築き、密接なコミュニケーションをとっていくもの。これまで店舗で交わしていた「スタッフ」と「店員」という立場を超えた、より近い距離感が生まれていきます。
マカロン食べてるところ.png 4.85 MBそのようなセルクル・クリオロでは、7月1日(火)から新メンバーの募集が始まります。募集にあたり、今後のコミュニティとしての方向性について、Misuzuさんにお聞きしました。
「1年運営し、セルクル・クリオロはメンバーの方々と親密につながれる場ができていると思っています。なので、今後もどんどんコミュニティを大きくしていくというよりも、本当に
顔と名前がわかる規模感で、気軽にコミュニケーションが取れる関係性を保っていきたいと考えています。セルクル・クリオロはとても温かい交流ができる場です。ぜひ安心してご入会いただきたいと考えています」(Misuzuさん)
クリオロとメンバー、そしてメンバーの方々同士が安心して交流し、それぞれが持つスイーツ愛をシェアし、心通わせることができる。そんな温かい場が醸成されるセルクル・クリオロ。そこには「スイーツが好き」の先にある、ここでしか味わえない体験があります。
最後に、Misuzuさんにセルクル・クリオロの魅力を聞きました。
「やはり、皆さんの投稿やブログには、
スイーツを愛してやまないという熱量があります。そんなメンバーさんの言葉を読み、私たちですら『あ、これ久しぶりに食べてみよう』と思ってしまうほどです(笑)。
甘いものが好きな方は多いと思いますが、同じくらいスイーツ愛を持っていて、同じくらいの熱量で語り合える機会は、そんなに多くないと思います。セルクル・クリオロでは、クリオロ以外のブランドの情報もシェアしていただいていますが、それも
皆さんがスイーツを楽しむ喜びをこの場で発信し、分かち合っていただきたいと思っているからなんです。
そのようなお声はクリオロとしても大きな学びになる一方で、メンバーの皆さんからはセルクル・クリオロという場があることで『
これまでは食べて美味しいで終わっていたものが、そこからもっと進んで“なんで私はこれが好きなんだろう?”とか“この美味しさにはどんな理由があるんだろう?”と考えるようになって、世界が広がった!』と言っていただけたのは、私としてもとても嬉しかったですね。
そのほかにも、『
これまで同じようなものを買いがちだったけど、他のメンバーさんの投稿やおすすめ情報を見て、違うものを選ぶようになって楽しみ方がとても増えた!』というお声もいただいています。私たちとしても、コミュニティを運営していて本当によかったと感じていますが、このようなお声こそ、まさにセルクル・クリオロの魅力だと思っています。今後も皆さんがより美味しくスイーツをご賞味いただき、そしてより良い体験ができるような場にしていきたいですね」(Misuzuさん)
Cercle CRIOLLO(セルクル・クリオロ)新メンバー募集中!
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2025年7月1日より、セルクル・クリオロでは新メンバーの募集をスタートしています!
スイーツ愛に溢れるメンバーにだからこそお見せできる、製造現場や商品開発の過程、クリオロ社内のこと、近況など、セルクル・クリオロでしか見られない、知ることのできないコンテンツを公開しています。
また、今回の試食会のような新作や季節限定スイーツの試食会のほか、オンラインイベントなど、クリオロを味わい・楽しむイベントもご用意しております。
さらに、セルクル・クリオロのメンバーには毎月一回、クリオロのスイーツをご自宅にお届け。季節限定スイーツが先行で届いたり、店舗限定スイーツなどをお送りすることもあります。
仲間とともに、楽しく・美味しいクリオロの"輪"を。
ぜひお気軽にご入会ください!
詳細・ご入会はこちら▼
https://cercle.ecolecriollo.com/about