オンラインコミュニティは、 SNSや単発講座では難しい「継続的なサポート」を提供できるため、習慣化支援に最適な仕組み です。本記事では、実際の事例をもとに、なぜオンラインコミュニティが習慣化に効果的なのかを解説します。
オンラインコミュニティで「最初は人が来たけれど、続かない…」と感じたことはありませんか? 本記事では、「習慣化」や「継続率向上」に成功した3つの事例(手帳活用/読書習慣/キャリア支援)を紹介し、参加者が自然と継続したくなる仕組みを具体的に解説します。 「どうすればユーザーの離脱を防げるか」とお悩みの方は、ぜひご参考ください。
🔍本記事でわかること ・現代で「習慣化」が注目されている理由 ・習慣化サービス提供者が持つ3つの課題とは? ・オンラインコミュニティが習慣化を促す理由 ・「習慣化 × オンラインコミュニティ」の事例3選|手帳・読書・キャリア支援 事例① 自分軸手帳部:部員に寄り添い、手帳習慣を育てるコミュニティ運営の工夫 事例② Book Community Liber: 交流、自由なアウトプットを尊重したコミュニティづくり 事例③ ICOREリンクスサロン: 自分らしさ、学びを求め続け、共創を育む場づくり ・オンラインコミュニティがもたらす習慣化を促進する効果
なぜ現代で「 習慣化」が注目されているのか?
近年、「手帳術」「ジャーナリング」「タイムマネジメント」「ライフプランニング」など習慣化を促すメソッドやサービス が注目を集めています。その背景には、情報過多の時代における自己管理の重要性が高まっている ことがあげられます。 スマートフォンやSNSの普及により、次々と新しい情報が流れ込み「学んだことが定着しない」「継続しようと思っても三日坊主で終わる」といった課題を抱える人が増えています。そのため、「学ぶこと」だけでなく「学び続けること」「実践し続けること」 へのニーズが急速に高まっています。
習慣化 サービス提供者が持つ3つの課題とは?
しかし、こうしたニーズが増える一方で、習慣化メソッドを提供する事業者には新たな課題 が生まれています。
1.受講者のモチベーション維持が難しい 短期間の講座やコンテンツ提供では、一時的にやる気を高めることはできても、受講後に実践を継続できないケースが多く、「効果を実感しづらい」と感じるユーザーも少なくありません。2. SNS発信では関係が深まらず、継続的なフォローが難しい SNSを活用すればフォロワーを増やし、見込み顧客にアプローチできますが、一方通行の発信になりがちで、受講者一人ひとりの課題や進捗に寄り添うことが難しいのが課題になっています。3. サービスの「価値」が伝わりにくく、差別化が難しい 習慣化メソッドの市場が拡大するにつれ、競合が増え「どのサービスを選べばいいのか」が分かりにくくなっています。そのため、提供する価値をいかに伝え、顧客に納得してもらうかが、サービス提供者にとって大きな課題となっています。
では、このような課題に対して、オンラインコミュニティの導入はどのようなメリットがあるのでしょうか? 次の章では、オンラインコミュニティが持つ特性と習慣化の親和性について説明していきます。
オンラインコミュニティが習慣化を促す3つの理由
習慣化の成功には、「環境 」と「継続的なサポート 」が不可欠です。オンラインコミュニティは、この2つを提供できる仕組みとして非常に相性が良いと考えられます。
🔍 オンラインコミュニティが「習慣化」を促進できる理由 1.同じ目標 / 価値観を持つ「仲間」の存在 習慣は「一人で続けるよりも、仲間と一緒に行う方が継続しやすい 」という特徴があります。一方で、習慣化メソッドやサービスには身近な仲間が少なく、オンラインコミュニティでは、同じ目標を持つ人同士が交流できる ため、モチベーションが維持しやすくなります。2.インプットとアウトプットの両方が可能 一般的なオンライン講座では、「動画を見る」「テキストを読む」といったインプットが中心になりがちですが、オンラインコミュニティでは学びを実践(アウトプット)する場も同時に提供できるため、学習定着を促進します。3.「発信とフィードバック」のサイクル コミュニティ内での日々の振り返りや実践報告 が、習慣を続ける仕組みとして機能します。他のメンバーの実践例を参考にしたり、フィードバックをもらうことで、自分一人では気づけなかった改善点も得られます。
このように、オンラインコミュニティは習慣化メソッドを提供する事業者にとって、受講者の定着率を向上させ、サービスの価値を伝えやすくする強力な仕組みとなります。
「習慣化 × オンラインコミュニティ」事例|手帳・読書・キャリア支援
オンラインコミュニティは、
単なる情報共有の場ではなく、学びを習慣化し、継続的に実践へと結びつける仕組みとしても機能 します。ここでは、実際にOSIROを導入してオンラインコミュニティを運営し、「習慣化」や「学びの継続」を促進している事例をご紹介します。
事例① 「自分軸を見つけて育てる」ワーク付きの手帳のユーザーが集うコミュニティ「自分軸手帳部」: 部員に寄り添い、手帳習慣を育てるコミュニティ運営の工夫 自分軸手帳部サムネ-002.jpeg 178.03 KB ▶ コミュニティの活用ポイント:「自分軸を見つけて育てる」想いを持つ人々が気軽に交流し、刺激し合える場を醸成 自分軸手帳部は、「自分軸を見つけて育てる」ワーク付きの手帳『自分軸手帳』のユーザーが集うオンラインコミュニティです。
自分軸手帳は、一般的な手帳が持つスケジュール管理が目的ではなく、「自分軸を見つけて育てる」ことをテーマとしています。しかし、『手帳を使って人生を考える』という自分軸手帳の目的は、
リアルな場では話しづらく、手帳を記入する習慣を習得するのも、最初はハードルが高いもの です。
そのため、
モチベーションを高め合うためにも、同じ想いを持つ人が集まり、気軽に交流し、お互いに刺激し合えるオンラインコミュニティが必要 だと考え、自分軸手帳部を創設しました。
下記リンクの事例記事では、
オンラインコミュニティ立ち上げ期から現在までのコミュニティ運営の課題、無料ツールからOSIROを導入したプロセスまで、詳細が紹介 されています。
事例記事はこちら▼ 『自分軸手帳部』がOSIROで実現する「想い」と「人」が活きるコミュニティ運営
事例② 書評YouTuber・アバタローさん主宰の読書コミュニティ「Book Community Liber」: 交流、自由なアウトプットを尊重したコミュニティづくり Liber01thumbnail.png 271.02 KB ▶ コミュニティの活用ポイント:読書の習慣化と深い学びを促進。自由なアウトプットを尊重することで「事業創出の場」にも 書評YouTuberのアバタローさんが運営する「Book Community Liber」は、日本最大級のオンライン読書コミュニティ。「本と仲間と出会える、アウトプットの遊びの場」 をコンセプトに、
読書をインプットで終わらせず、メンバー同士の交流を通じて理解を深める仕組みを提供 しています。
読書を習慣化するために、定期的な読書会の開催やメンバーが自主的に企画するイベントなど、学びを実践へとつなげる場を提供しています。また、
読書に限らない自由なアウトプットができる多彩なアクティビティを用意することによって、メンバー起点のコラボや共創が生まれていることも特徴 です。
2024年にはコミュニティ発のライフスタイルブランドも生まれる など、メンバーへの価値提供からさらに一歩進んだ
オンラインコミュニティによる「事業創出」も実現 しています。
事例記事はこちら▼ 書評YouTuber・アバタローさん主宰 日本最大級のオンライン読書コミュニティ「Book Community Liber」誕生秘話と活性化の工夫
事例③ 女性向けオンラインキャリアスクール「ICORE」の受講生向けオンラインコミュニティ「ICOREリンクスサロン」: 自分らしさ、学びを求め続け、共創を育む場づくり DSC00141.jpeg 186.02 KB ▶ コミュニティの活用ポイント:カリキュラム修了後のキャリア継続支援。メンバー同士が学び続け、共創できる環境を創出 「ICORE」は、「あなたらしさを活かして本当にやりたいことを実現する場所」として2021年に開講した女性向けのキャリアスクールです。「自分らしさ」を軸として、受講生一人ひとりが強みを活かした他にはない事業やサービスを構築し、活躍しています。
そのようなICOREが、受講生が「自分らしさ」を活かし活躍し続けられるような継続した学びと交流の場として創設したのが、オンラインコミュニティ「ICOREリンクスサロン」です。本コミュニティでは、実際の
仕事やキャリアに活かすための実践的な学びを提供しつつ、メンバー同士が交流しながら、キャリアについて相談し合ったり、お互いの強みを活かしたコラボレーションも活発に生まれています 。
ただ学びを提供するだけでなく、その後も
「自分らしさ」を活かした主体的なキャリア形成を実現させるためのオンラインコミュニティの活用として、スクール事業としての体験価値向上や受講生の満足度向上など、事業に対しても大きな効果をもたらしています 。
事例記事はこちら▼ 女性向けオンラインキャリアスクール「ICORE」がコミュニティによって創出する「学び合い、共創できる唯一無二の場所」
まとめ: オンラインコミュニティがもたらす習慣化を促進する効果
「習慣化」は、一人ではなかなか難しいものです。しかし、「一人」ではできなかったものも、オンラインコミュニティによって同じ目標や価値観を持つ仲間と交流することによって、継続しやすい環境を作ることができます。 本記事で紹介した事例からも分かるように、オンラインコミュニティには以下のようなメリットがあります。
1. 仲間と共に学ぶことでモチベーションが維持できる(継続率の向上 ) 2. 実践の場を提供し、学びを知識だけで終わらせない(学習定着の支援 ) 3. 継続的なサポートが受けられ、習慣化しやすくなる(習慣化の促進 )
現在、多くの習慣化メソッドやサービスでは、方法論を提供できていても、「習慣化」をしっかりとフォローし、継続率を向上できるようなサポートが提供しきれていないことが課題になっています。 オンラインコミュニティは、顧客接点の創出だけではなく、ブランドの価値を高め、より長期的な関係を築くための重要な仕組みとしても機能します。 そのような長期的な関係構築はメソッドやサービスの継続利用にもつながり、さらには顧客エンゲージメントやロイヤリティ向上の効果も生まれます。 「学びを習慣化し、実践へとつなげる環境を作りたい 」と考えている方は、オンラインコミュニティの活用をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
💡本記事のまとめFAQ Q1. なぜオンラインコミュニティで習慣化が促されるのですか? A. 仲間と目標を共有できる環境があり、アウトプットの機会や定期的な刺激があるためです。また、継続したフィードバックをもらうサイクルが生まれるため、自身のフィードバックとともに仲間のフィードバックを参考にできることも、モチベーションの維持に役立ちます。Q2. 習慣化に成功したオンラインコミュニティにはどんな特徴がありますか? A. 成功しているコミュニティには、①目的やテーマが明確、②交流や投稿のきっかけが多い、③継続しやすい設計(イベント頻度・フォーマットなど)が整っている、という共通点があります。Q3. 継続率を高めるために、運営者が意識すべきことは? A. 「参加する理由」を可視化することが大切です。初期の参加体験を心地よく設計し、アウトプットを促す導線を設けることで、ユーザーが自然と続けられる状態をつくれます。Q4. 習慣化を促す工夫は、どんなジャンルのコミュニティにも応用できますか? A. 読書・学び・キャリア支援・ライフログなど、あらゆる分野で有効です。「人が続けたいこと」に寄り添い、継続をサポートする仕組みづくりが鍵となります。