コミュニティ熱量研究所『1%の法則ってご存知ですか?』 | OSIRO
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2021.05.20
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コミュニティ熱量研究所『1%の法則ってご存知ですか?』

オンラインコミュニティの実態を、データサイエンティスト視点から様々な切り口で大解説する「コミュニティ熱量研究所」、 所長の鈴木です。

前回は、「熱量ってどういう意味?」 をテーマに、 コミュニティにおける熱量の定義、その内容について解説しました。

数値化が難しいと言われるコミュニティですが、「オシロではコミュニティの熱量コミュニティメンバーのアクション量と定義し、数値化を行い、熱量という指標をもとにコミュニティの状態の把握や評価ができる」ということをお伝えしました。

見逃してしまった方は、ぜひ下記リンクから一読なさってみて下さい▼


今回の深掘りポイントは、

「オンラインコミュニティメンバーのアクション率」

アクション量(熱量)について前回お話しましたが、「何人でその熱量を生み出しているのか」「何%の人がコミュニティでアクションしているのか」というアクションしている人の割合も気になりませんか?

オンラインコミュニティの活動目的はさまざまでも、「メンバーと直接コミュニケーションを取りたい」「メンバー同士の横のつながりを作りたい」といった、メンバー同士の双方向のコミュニケーションを重視している人はとても多いと思います。

メンバー同士のコミュニケーションを設計していく上で、メンバーのアクション率を把握することはとても重要です。「100人でイベントを盛り上げたい」と考えメンバーを100人集めても、アクション率が10%の場合、実際にイベントに参加してくれるのは10人程度となり、当初の目的は達成されません。

アクション率は、募集するメンバー数やコミュニティの活動内容を考えていく上でも把握しておきたい大切なポイントの一つなので、科学していきます。


『1%の法則』                                           

突然ですか、みなさん「1%の法則」ってご存知ですか?

”コミュニティメンバーのどのくらいの人がアクションし、どのくらいの人が見ているだけなのか”について発表された研究報告があり、それが「1%ルール」(Arthur, 2006)または「90-9-1の原則」(Nielsen, 2006)と呼ばれるものです。

その内容をみると、
「オンラインコミュニティにおいて1%の人がほぼ全てのコンテンツ作成を行い、9%の人が他の参加者とコミュニケーションを行う、残りの90%はただ見ているだけ」
と報告されています。

2000年代に発表されたこの「1%の法則」、インターネットやSNSが普及した2010年代にも同様の研究結果が報告されているんです。(澁谷, 2017)

イメージしやすいSNSに置き換えて考えてみましょう。
例えば、YouTubeで1%の法則をあてはめると、視聴者数10万回の場合、コメントやいいねをする人が1,000人程度になります。 有名なユーチューバーをみると、近い数字の方も多いと思います。

▲「1%の法則」で報告されたメンバーアクション率


OSIROユーザーの数値                                

この法則に則って、OSIROプラットフォームを利用するコミュニティ(OSIROユーザー)のアクション割合を見てみましょう。

「1%の法則」が言う一般的数値が「1−9−90」なのに対して、OSIROユーザーは「20−50−30」約70%のコミュニティメンバーがアクションしている状態になります。

具体的なアクションでみると、コミュニティ参加メンバーの内、月に1度以上ブログ投稿やイベントを企画をしている人が20%、メッセージ投稿やイベントに参加している人が50%となり、運営側の投稿や企画だけでなく、主体的にアクションするメンバーが多いことがわかります。
▲「1%の法則」が示す一般値とOSIROユーザーコミュニティのメンバーアクションの比較


OSIROユーザーのアクション率が高い理由


OSIROユーザーのアクション率が高い理由として、「1対n対n」の関係性を重要視していることがあげられます。

「1対n対n」とは何か、コミュニティのスタイルを示した下の図を見ながら詳しく説明します。

「1対n」とは
コミュニティオーナー(1)とメンバー( n )がそれぞれ交流する形です。情報は基本的にオーナーからの一方通行で、メンバーはコンテンツや情報を受け取るだけの関係性となります。従来のファンクラブに近い形です。

「1対n対n」とは
オーナーとメンバーのコミュニケーションが双方向で行われることに加え、メンバー同士(n対n)のコミュニケーションも活発に行われている状態を示します。

OSIROを利用するコミュニティオーナーの多くは「1対n対n」の関係性を重視しており、オーナーが自身の発信を通してコミュニケーションを活性化し、メンバー同士の横のつながり(n対n)を大事に育てていることが数字で見てとれます。

つまり、「n対n」の関係性があることで、「1対n」の関係性だけでは生み出せない新しい価値を作っていくことができるんです
「 1対n」と「 1対n対n」のコミュニティスタイルを示した図


OSIROが追求する「1対n対n」


OSIROは「1対n対n」の活性化を追究したプラットフォームです。

実際にOSIROプラットフォームでは、運営者だけでなくメンバー自身が自由にイベントを企画したり、ブログを投稿することができます。メンバーがコンテンツ発信を行うことで、自然とそれに参加するメンバーの割合が増え、結果じわじわとコミュニティの熱量が高まって行くのがOSIROコミュニティの特徴です。

そのため、 「メンバー同士のつながり」を大事にしているコミュニティにとってOSIROはとても相性が良いプラットフォームと言えます。



まとめ

今回は、アクション率に纏わる「1%の法則」と、OSIROユーザーの実際の数値を解説しました。

ここまで読み進めて下さった方の中には「では、見ているだけは良くないことなの?」と思われた方がいるかもしれませんが、そんなことはありません。

人は十人十色、「見ているだけ」で心地良い満足を感じる人ももちろんたくさんいます。

大事なのは、アクションしたいけど怖くてアクションできてない、何をしてよいのかわからない、という人を減らすことだと考えます。

メンバーが安心してアクションできるように、活動内容や運営方針など安心安全のあるコミュニティ作りを心掛けることが、アクション率を上げる大切な一歩と言えます。

みなさんのコミュニティのメンバーアクション率はどうでしょうか?
コミュニティを数値面から分析することで、また一つ理想のコミュニティに近づけると思います。

******
引用文献
・Arthur, C.(2006),“What is the 1% rule?”The Guardian, July 20, 2006.
・Nielsen, J.(2006),“The 90-9-1 r ule for par ticipation inequality in social media and online communities,”Nielsen Norman Group, October 9, 2006.
・澁谷 覚(2017),『知らない他者とのコミュニケーション』, Japan Marketing Academy.

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