2025年7月21日、モデルで美腸プランナーの加治ひとみさんと、書評YouTuberであるアバタローさんによるコラボイベント「心の美を整える読書のススメ」が開催されました。 本イベントは加治さんがOSIROを導入し運営するオンラインコミュニティ『Kubire Salon』でのアクティビティの一つである講座型イベント「くびれラボ」の一環で開催されました。 健康的な「心・美・体」を実現するために必要な知識を特別ゲストと共に学ぶ本イベントで、加治さんとアバタローさんは「心の美」と「読書」について、どのようなことを語り合ったのでしょうか。イベントの模様をダイジェストでお伝えします。
Kubire Salon ⼥性の健康に対する総合的なアプローチにより、ウェルビーイングの実現に必要不可欠な「⼼・美・体」を育み、メンバーそれぞれの⼈⽣の“質“を高めるためのサポートを行うコミュニティ。腸活やフィットネス、食、美容、読書、キャリア、語学などのテーマで1ヶ月に1回のオンライン授業をメインコンテンツとして用意。それぞれの分野のプロから人生の役に立つ経験や知識を学び、習慣化していける場を提供している。また、オフラインでは食事会やトレーニングイベント、勉強会、トークショーなど普段会えないような仲間と楽しく有意義な時間を過ごすことができるコンテンツも用意されている。【2025年9月14日まで】Kubire Salon 新メンバー募集中! Kubire Saloneでは、2025年9月14日(日)まで、第3期生となる新メンバーを募集しています。こんな方におすすめです! ☑︎ 健康的にやせたい ☑︎ 腸活に興味がある ☑︎ 人生に変化を求めている ☑︎ 良い習慣を定着させたい ☑︎ 仲間とつながりたい ☑︎ 楽しく学べる環境が欲しい詳細・お申し込みはこちら▼ https://kubire-salon.com/about
読書を愛するコミュニティオーナー同士の対談イベント 心の美を整える「インナーケアとしての読書」
対談の最初のテーマとなったのは「インナーケアとしての読書」。読書を習慣化する意義を以下の図のように分解し、それぞれがどのような効果を持つのかについて語り合われました。
アバタローさんは、読書には「
自分自身の内面を見つめる手鏡 」としての機能があるといいます。
「美しくなるためには鏡が必要だと思いますが、内面になると自分自身ではよくわからないことも多いです。本は自分自身の内面を見つめる手鏡のような役割を持っていると思います」(アバタローさん)
アバタローさんの説明に、加治さんも共感し「
自分自身としっかり向き合うという意味でも、読書には意義がある 」と語ります。
「私たちはメイクをしたり、外側を磨く際には必ず鏡を見ますが、そのとき真正面から自分の顔を見るのは抵抗があると思います。だから自分が美しく見える角度で自分を見て、写真もだいたい決まった角度と表情で写っていると思うんです。でも、
自分に向き合わず都合の良いところだけ見ているだけではダメで、どこかでは自分としっかり向き合うことが必要 になります。
読書もそれと同じで、自分の都合の良い本や読みやすい本だけを読むのではなくて、
真正面の自分と向き合えるような本や、自分にとって新しい発見につながる本に出会うことが大切 だと思っています」(加治さん)
DSC06665.jpeg 3.89 MB 続いて、アバタローさんは
読書の効果には思考の代謝を促し感情のつまりをとる「心の食物繊維」としての機能があると同時に、自分自身のモチベーション・熱量を保つための「エネルギー源」 にもなると説明しました。
「普段生活していると、納得できないことや消化しきれない感情が生まれると思います。そういったものを本を読むことによって『自分はこういう気持ちなんだ』や『自分と同じ考えを持っている人もいるんだ』と気づくと同時に、感情がすっきりすることがあります。そういった意味では、
読書には感情を消化し、吐き出す効果もある と考えています。
また、一つのことに頑張っている時に『頑張っているのは自分だけなんじゃないか』『こんな苦しい思いをしているのは自分だけなんじゃないか』と思ってしまうこともありますよね。そんな時に小説や漫画を読むと、登場人物と自分を重ねて『ここにも頑張っている人がいる』と思えて力をもらえる時があります。そういった意味では、
読書には感情のエネルギーとしての効果もある と思っています」(アバタローさん)
加治さん・アバタローさんが実践する「本との出会い方・選び方」
続いてのテーマは「
選書の方法 」について。読書体験をより楽しく、学び深いものにしたいと考えた時「どのように本を選ぶのか」は重要なポイントとなります。
一方で、本の選び方や手にとる基準というのは、特に本を読み慣れていない方にはわからないことが多いもの。加治さん、アバタローさんはどのような考え方で選書をしているのでしょうか?
アバタローさんコラボイベント02A.png 3.27 MB 加治さんは「まだ読書に慣れていない頃は、
あえて今の自分とは真逆のものを読んでみる『逆張り読書』 をしていました」と語ります。現在の自分と同じ心境のものを読むと共感はするものの、もう少し成長していきたいと考えた時、ネガティブな感情を成長につなげたい。そのような理由から、今の自分が持っている感情と真逆のものをしっかり選んでいたと説明します。
加治さんはこのような「逆張り読書」を実践することで、意外な発見があったといいます。
「『逆張り読書』をする際のポイントは、
自分の心に響いた言葉をポストイットでメモをしたり線を引いたりして、その言葉を並べて自分の感情をラベリングしてみる ことです。そうして今の自分が持つ感情を客観視してみると、ストレスが軽くなったり、自己理解を深めることにもつながります。
やはり、モヤモヤしていることが一番イライラすると思います。なぜ今自分が怒っているのか、悲しんでいるのか、なにに執着しているのか。それを明確化させるために、自分が読んだ本で響いた言葉を抽出していきました」(加治さん)
そのような話を踏まえつつ、加治さんは「
“ 一冊の本で世界が変わる”というのは難しいと思います。そのため、私は継続的にいろいろな本に触れ、どんな本でどんなふうに自分の心が反応するのかを丁寧に確かめていくのがいい と思います」と、読書を習慣化させてさまざまな本を読むことの大切さを強調します。
アバタローさんもさまざまな本に触れ、読み続けていくことの大切さに賛同しつつ、読書の習慣化にチャレンジする最初の段階での選書では「
自分自身の楽しい/嬉しいという気持ちを基準にするのもおすすめです 」と語ります。
「ただ、そこにはとても大切なポイントがあります。それは、
普段から自分が持っている『楽しい』や『嬉しい』と思う気持ちを大切にすること です。結局、選書とはなにかを選ぶ『選択力』が大切になります。
普段からどれだけ真摯な選択ができているか、自分のことを偽らずに『これだ!』という真摯な選択ができているかが重要です。
自分の持っている興味関心に目を逸らさず、アンテナをしっかりと張った上で、自分が興味があるものを手当たり次第に見ていく 。そんなやり方を私はとっていますね」(アバタローさん)
選書は読書を習慣にしたいと思っている時期、読書が習慣化し一歩進んだ本にチャレンジしたい時と、それぞれの読書フェーズによって基準が変わってくるもの。それに加え、さまざまな本を読みたい乱読スタイルと特定のジャンルをじっくりと深めていきたい探求スタイルなど、読書のスタイルも人それぞれです。
アバタローさんは「
選書は『洋服選び』のようなものであり、本屋さんで本を手に取るのはいわば『試着』のようなものです 」と、書店に行き本を「試着」し、自分自身のサイズやセンスにフィットしているかを確かめてみることで、選書のスキルは上がっていくと語ります。
image7.jpg 46.79 KB 加治さんは「試着」に関連して、一冊の本をめぐるエピソードを紹介しました。
「ちょうど今持っている『
リーダーシップの旅 』(野田智義・金井壽宏著、光文社)は、1年ほど前に、ある経営者の方からいただいたものです。
この時期はちょうどKubire Salonを始めたばかりの頃で、まだ本当の意味での『リーダーシップ』を理解できていなかったため、読んでもどこか心にフィットしていない感覚がありました。頭で理解できていても、心でしっかり理解しきれていないから言葉が響いてこなかったんです。でも、1年が経った最近、ふと思い立ちこの本を再読することにしました。すると、書かれている言葉の一つひとつがとても心に響いてきました。
そういった意味では、
『試着』した時にはしっくりこなくても、心のレベルが上がっていくにつれてフィットしていくこともあります。なので、自分の心の成長を見越して本を選んでみるというのも、とても良いこと だと思います」(加治さん)
DSC06676.jpeg 6.67 MB 加治さんのエピソードに、アバタローさんも「私自身も以前は読めなかった本が読めるようになった時は『着れなかったものが着れるようになった』という感覚に近い実感があります」と共感を示します。
以前購入した時には自分にフィットしなかった本でも、時間が経ち自分自身が成長していくにつれて心がフィットすることもある。そのような意味では、選書は新しく本を購入するだけに限らず、すでに購入した本も含めて「自分自身の心にフィットする本を選ぶ」という意味が大きいのかもしれません。
読書を身につける「アウトプット」の技術
次のテーマは、
インプットした本の内容を自分自身に定着させる「アウトプット」 について。本は読んで終わりではなく、読書体験をいかに言葉にし、どのように他者に伝えていくかが、定着へとつながります。
このテーマについて加治さんは、ご自身の読書体験をもとに「
まずは『自分プレゼン』から始めてみる 」と語ります。
DSC06680.jpeg 5.45 MB 「私は本のなかで『この言葉が響くな』というメッセージに出会うと、その言葉を自分のものにして、ほかの誰かにもその言葉を伝えていきたいと思うんです。そんな時、私はまず自分自身にその本をプレゼンしてみるようにしています。
自分にプレゼンしてみて、自分が納得できなければ誰にも響きません。その
『納得できていないところ』を考えていくと、そのメッセージの理解がより深まる 実感があります。その後に、家族や友だち、恋人でも誰でもいいので本の説明をしたり、自分がいいと思ったところを相手に伝えてみるようにしています。そんな時間をつくると、良いアウトプットになりますね」(加治さん)
こうした加治さんの考えにアバタローさんも共感しつつ、似たようなやり方としてアバタローさん独自のアウトプット法を紹介しました。
「私も誰かに話をするのはとてもいいアウトプットの方法だと思っています。私がおすすめしたいのは、『
異なる3人に同じ話をすること 』。本に限らず、例えば『この映画おもしろかったな』と思ったら、その映画がいかにおもしろかったかを、全然違うAさんBさんCさんに話してみる。
相手が変わるとリアクションも違いますし、疑問に感じる点も異なります。
違う相手に同じ話をすることで、アウトプットする自分も理解が深まり、記憶として定着しやすくなります 」(アバタローさん)
さらに加治さんは、ご自身のキャリアと読書体験を重ね合わせながら、アウトプットの重要性を強調します。
「読書は二次元なので、アウトプットしていくのはとても難しいと思います。でも、
アウトプットを重ねていくことで、想像力も言語化能力も豊かになり、人に伝える能力も身に付きます 。
私は職業柄、ラジオをやったりイベントで話したりする機会をいただいているので、アウトプットの場があるのが贅沢だと思っています。ただ、タイミングが合わない時には自分からアウトプットしていました。特に私はオーディション出身で、芸能界に入ったのも28、29歳の頃です。その年齢で芸能界に入るのは、他と比べればかなり遅いですよね。だから、
私は若い子と違うところをメッセージとしてしっかり伝えられた方がいいし、大人ならではの魅力をごく限られた時間で伝える必要がありました 。
その時に
どうやって伝えるか、どうすれば相手の記憶に残るか。そう考えて、私は『自分プレゼン』をたくさんしていたので、アウトプットがいかに大事なのかは身をもって知っています 。アウトプットはお金もかからず、誰でもできるものです。なので、みなさんもぜひ積極的にアウトプットをしてほしいですね」(加治さん)
読書を習慣にすること、読書を楽しむこと
お二人の話からは、読書を「読む」だけで終わらせず、自分の中に根づかせ、誰かに届けるプロセスを重ねることで、その学びがより豊かになることが伝わります。
0U5A7114.jpeg 1.1 MB 読書をテーマにしたディスカッションの様子。加治さんもメンバーとともに読書について語り合った そしてなにより大切なのは、読書をすること、そしてアウトプットを習慣にしていくことです。Kubire Salonでは、今後もメンバーの読書習慣やアウトプットを手助けしていくための読書イベントを継続的に実施していくとのことでした。
最後に、加治さんとアバタローさんそれぞれからメンバーに向けて、読書を習慣にしていくこと、読書に親しみ、楽しむことの意義が語られました。
「
本は自分を励ましてくれる友人でもあり、ちょっと背伸びした本を選んだ時には、人生の先輩やメンターにもなってくれる 。そんな存在だと感じています。自分の人生の中で本当に役立つものです。
私は腸活しているので腸活で例えると、腸活をとても簡単に言えば『身体にいいものを食べて健康になろう』というもの。そういった点では、腸活と読書は共通するところもあると思っていて、
『身体にいいこと』『心や脳にいいこと』をしっかり取り入れていただきたい と考えています」(加治さん)
「読書にしてもアウトプットにしても、とにかく楽しんで取り組んでいただきたいです。昔、中国の孔子は『論語』で“
これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず ”という言葉を残しています。物事を知っている人は、それを好んでいる人にはかなわない。しかし、好きな人よりももっと上のレベルがあり、それは『楽しんでいる人だ』と説いているんですね。
なので、ぜひこれから
いろんな本と出会った時には、ただ知識を得ることだけを求めるのではなくて、ぜひ好きになり、楽しんでいただきたい です」(アバタローさん)
0U5A7137.png 5.36 MB
加治ひとみさん 夢を諦めきれず東京ガールズオーディションに応募し、アーティスト部門グランプリを受賞。 28歳というアーティストとしては遅咲きのデビューを果たす。 長年続けているピラティスと「腸活」で鍛え上げた健康的でヘルシーな「かぢボディ」は、女性の憧れとして圧倒的な存在感を放ち各メディアに取り上げられ、腸活の火付け役として知られる。 食の知識と料理の腕は本格的で、モデル・美腸プランナー、ナチュラルフード・コーディネーターの資格を持ち、2022年12月には予約数年待ちという自律神経の名医・小林弘幸医師と「自律神経×腸活」のアプローチで、心や体を健やかで美しく、心地よく保つための習慣をぎゅっと詰まった一冊「かぢ習慣」を共著で出版。 ボディメイキングだけでなくファッションやメイクも話題となりモデルとしても活躍中。加治ひとみさんInstagram 加治ひとみさん Official YouTube Channel
アバタローさん YouTubeにて「難解な名著をラジオ感覚で楽しめる書評チャンネル」を運営中。2020年1月に大ブレイクを果たし、本格始動からわずか1年半で登録者数20万人を突破。2025年9月現在の登録者数51.2万人と、人気チャンネルに成長している。 2021年9月には「本と仲間と出会える、アウトプットの遊びの場」をコンセプトとしたオンラインコミュニティ「Book Community Liber」を立ち上げ。2024年にはコミュニティメンバーとともにライフスタイルブランド「eUNoia essentials 」の立ち上げを手掛けるなど、共創の取り組みにも注力している。 著書に『人生を変える哲学者の言葉366』(きずな出版)、『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』(クロスメディア・パブリッシング)がある。アバタローさんYouTubeチャンネル
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