熱量研究ブログ
オンラインコミュニティの実態と効果的な運営術に迫る『コミュニティ熱量研究所』。所長こと、オシロデータサイエンティスト鈴木を筆頭に、コミュニティ運営に精通した研究員が、実際の経験を元にさまざまな運営ヒントをお届けします。
コミュニティ熱量研究所 研究員のすないぱーです。
先日、オシロ主催のコミュニティマネージャー交流会に参加した時のこと。
これからオンラインコミュニティを始めようと準備をされている方から、もう5年以上運営していますというベテランの方まで、場づくりをしている人たちの交流会だけあって、みなさんコミュニケーション上手で話もどんどん盛り上がる。トークが自然と発展していくのがさすがだなぁと感じたのでした。
「コミュニティマネージャー」という役割は世の中の認知もまだまだこれからなので、もっと広まれば良いなと思います。
"新規メンバーフォロー"は共通の悩み
今日はそんな交流会の中で出た話題から。
『入会したての新規メンバーをどうフォローするか』というテーマがありまして、これが盛り上がったんですよね。
例えば会社でも、プライベートなフットサルの仲間でも、“新しい仲間をどう迎えてなじませていくか” 悩む人も多いのではないでしょうか。人というのは、「あっ、この場所は自分には合わないな」と思ったらすぐにいなくなってしまうもの。ここをうまくフォローできるかどうかがコミュニティマネージャーの腕の見せどころなのです。
ある方からは、『与える情報や行動を制限してシンプルにしてあげる』という話がありました。なるほど、見えていないことが多いと不安を感じやすいので、ほんのりでも全体像を先に示してあげたほうがいいということですね。
"オススメ行動を絞る"ことが鍵
センパイいわく、
コミュニティ運営が長くなると、人数はもちろん、楽しみ方のバリエーションが増えていくので、全部をはじめに教えてしまうと、情報量の多さに胸やけを起こしてしまい、何をすれば良いのか分からなくなってしまいがちだと。
むむ、頭の中でピコーンとあれがフラッシュバックされましたね。
ドラクエ(例えがちょっと古いかな...)
探検する系のゲームって初めから船に乗れちゃうと、ユーザが世界の果てまでさまよってしまい、予期せぬ強敵に瞬殺されちゃったりしますよね。空を飛べるならいきなり魔王の城にアクセスしちゃって、“もっと苦労してたどり着きたかったよ…” と残念な気持ちになる人もいるかもしれない。(もちろん瞬殺もされる)
そうだ、我々はゲーム制作者のように、レベル1の勇者をゲームから離脱させることなく、物語に巻き込んでいかなければならないのだ。ちっちゃい島に村が1つと洞窟1つ、王様からはじめの武器をもらって、敵は弱め。回復アイテムは多めがいいよね。
話を元に戻すと、
はじめはシンプルなオススメの行動を紹介すること。例えば、「おはよう、おやすみ」のご挨拶スレッドがあるなら、そこに一言挨拶をしてみるとか、沢山あるイベントの中でも公式の定例会から参加をしてみるとか。
オススメの行動を絞ってあげることによって、迎える側もフォローしやすくなるかもしれません。
これから春に向けて、新規メンバーを募集をするコミュニティも増えてくるかと思います。ぜひ、メンバーさんのフォロー体制を整えて楽しんでいきましょう!
OSIRO資料ダウンロード すないぱー/川島崇組織・人づくりファシリテーター
コミュニティ熱量研究所 研究員
転勤族の両親の間に生まれ、自分で居場所をつくりにいかなければならない環境で育つ。現在は東京と滋賀の2拠点生活をしながら、地域コミュニティやオンラインコミュニティを運営。世界70ヶ国を旅する旅人の顔も持ち、カメラを持つとスナイパーと呼ばれる。『人は人で磨かれる』を信じて様々な世界に出かけていく日々。