投資家・起業家の藤野英人さんをお呼びした「OSIRO COMMUNITY OWNER SPECIAL INTERVIEW」第13弾。
OSIRO COMMUNITY OWNER SPECIAL INTERVIEW オシロ株式会社の代表取締役社長である杉山博一によるオーナースペシャルインタビュー。今回のゲストは、数多くの企業を上場へと導き、エンジェル投資家としても次世代の起業家を支援している投資家・起業家の藤野英人さん。「フッシー」の愛称で親しまれる藤野さんは、2025年11月からオンラインコミュニティ「FLOWフッシーの会」を運営しています。2026年3月13日より第2期の募集が始まったFLOWフッシーの会はどのような想いから創設され、今後どのようなコミュニティの未来像を描いているのでしょうか。藤野さんにお聞きしました。
FLOWフッシーの会 「知らないがカッコいい」をスローガンに、知と感性を磨き、多面的な豊かさを仲間と積み上げていくコミュニティ。「流れ続ける人は輝き続ける」をテーマに、自分の「ヘンジン(変人・偏人・編人)」度合いをオープンにし、経営者・アーティスト・研究者・社会起業家など、多彩でパワフルな「イジン(偉人・異人・遺人)」との出会いを通じて、知識の習得にとどまらず、知的刺激と人生の豊かさを同時に体感できる圧倒的な学びを得られる。 メインコンテンツには各分野のイジン(偉人・異人・遺人)を招き、圧倒的学びを得て、仲間と交流する「イジンの会」と多彩なテーマの本を仲間と読み語り合い、知的刺激と価値観を広げる「ブッククラブ」があるほか、音楽や旅、食やアートなどの多彩な活動をしており、感性を磨くだけでなく、稼ぐための基礎体力を養う「大人のおけいこ場」として機能している。https://flowfussy.com/about
FLOWフッシーの会 2期メンバー募集中! FLOWフッシーの会は、3月13日(金)から、2期メンバーの募集を開始します。募集スケジュール エントリー開始:3/13(金) エントリー締切:3/29(日) 審査:3/30(土)-31(日) 招待・会員登録:4/1(月) オリエンテーション:①4/5(日)11-12時 ②4/6(月)21-22時FLOWフッシーの会の詳細、エントリーはこちら▼ https://flowfussy.com/about ⭐️具体的な活動内容が気になる方は「FLOWフッシーの会公式note 」をぜひご覧ください。
藤野さんが見出した、AI時代にこそ重要になる「コミュニティの価値」とは?
DSC04169.jpeg 8.22 MB 杉山博一(以下、杉山): 藤野さん、本日はお時間をいただきありがとうございます。藤野さんが「FLOWフッシーの会」を立ち上げてから約4か月。僕自身もヘンジン(会員の愛称)として会に参加させてもらっていますが、このようにお話できることを楽しみにしていました。最初に、藤野さんがコミュニティを立ち上げるに至った想いからお聞きできればと思います。
藤野英人さん(以下、藤野さん): こちらこそ、よろしくお願いします。私が新たにコミュニティを立ち上げようと思ったのは、これからの自分の人生を考えた時に、「今後自分にとってつながりが一番大事になってきて、社会的にもつながりをつくることの価値は今後さらに上がっていくだろう」と考えたからです。
杉山: 藤野さんがそのような想いを持ったのには、ある学びの体験があったとうかがいました。
藤野さん: そうですね。1年前、私は「東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)」という社会人向け講座に通っていました。そこでの学びはこれからの時代に非常にマッチしたもので、東京大学の教授陣を中心とする講師100名が10の分野について多彩な講義を行う、刺激的な内容でした。
東大EMPの考え方は、単に知識を得るのではなく「課題設定能力」を身につけることを主眼に置かれています。つまり、「
問いをつくる力 」です。私自身、AI時代になり「問いをつくる力」はますます重要になってきたという実感がありました。
答えそのものは、AIが少なくとも「それっぽいもの」をわずか数秒で出してくれてしまう中で、問題解決能力や課題解決能力というのは、それほど重要でなくなってきました。それよりも、どれだけのシャープな問いを立てるのかというのが重要になっている。それが現在だと思うんですね。
杉山: 「問いをつくる力」の重要性を実感していくなかで、なぜコミュニティという構想が生まれていったのでしょうか?
藤野さん: そんな時に、ソクラテスを扱う講義を受けたんです。その講義では「ソクラテス問答」という、ソクラテスと弟子たちが止めどなく問答を繰り返しながら、真理(本質)について哲学的な考えを深めていくという学びのあり方をとりました。
ソクラテス自身、現代ではよく「無知の知」といわれる考え方を提唱していますが、それを自分的に解釈したのが、
FLOWフッシーの会のスローガン「知らないがカッコいい」 です。これは「無知の知」の、自分なりの表現なんですよ。
FLOWフッシーの会aboutページ.png 2.31 MB 「知らないがカッコいい」のスローガンが掲げられた FLOWフッシーの会コミュニティ紹介ページ 杉山: 「無知の知」を自覚しながらも、楽しみながら仲間とともに学び続ける。「知らないがカッコいい」には、そのような姿勢を感じます。
藤野さん: 「知らないがカッコいい」のスローガンのもと、自分が先頭に立って仲間と一緒に学ぶ場をつくりたい。それによって、自分も学びながら、様々なかたちでみんなでシェアし合う。そんな空間をつくりたいと思いました。
もう一つ、重要となる考え方が
FLOWフッシーの会のコンセプト「流れ続けることで、私たちは輝き続けることができる」 です。
「FLOWフッシーの会」という名前の「FLOW」は流れることや流動性があるという意味合いで、フッシーは私の愛称からきています。ただ、FLOWにはそれ以外の意味も込められていて、一つは「不老」で、いつまでも若々しく生きていくこと。もう一つは「不労」。つまり、知恵と仕組みで生きていける力を養っていける場にしたいという想いを込めています。
杉山: 「流れ続けることで、私たちは輝き続けることができる」。とても共感するとともに、思わずハッとさせられる素晴らしいコンセプトだと思います。そのような「FLOW」が大切になってきている今、藤野さんはコミュニティにはどのような価値があるとお考えなのでしょうか?
藤野さん: コミュニティをつくりたいと思った当初から思っていたことで、実際に運営をしてみてますます確信に変わっていることがあります。それは「
AI時代を迎えた時、なにが大事で、なにが残るのか 」ということです。
少なくとも「問いに対して答える」という、今までの受験勉強のような素養や知識の価値の多くは、AIによってリプレイスメントされてしまうことだと思います。東大理科三類の試験をAIが96%の正答率で解いてしまう今は、言うなれば誰しもが「東大理科三類の試験を1位で合格できるレベルの伴走者」を持てる時代になった。これは決して脅威ではありませんが、私たちには「
時代の流れに乗って生き方を変えていくこと 」が求められていると思っています。
それを考えるときに、なにが大事かというと「
AIが普及しても残る価値 」を見出すことになります。それがなにかというと、私は
人と人が集まったり、共感し握手をしたり、みんなで乾杯することだとか、同じ場所に集まり同じ体験を分かち合うこと だと思っています。これらはAI時代になろうとも、残る価値です。
多様性を受容し、互いをリスペクトする「大人のおけいこ場」の姿
DSC04188.jpeg 6.94 MB 杉山: では、実際にFLOWフッシーの会がどのような活動をしているのかについてお話ししていきたいと思います。コミュニティの紹介ページには活動を象徴する言葉として、「
ヘンジンと交わり、イジンに学ぶ。『大人のおけいこ場』 」と掲げていますね。
藤野さん: FLOWフッシーの会での
「イジン」は、偉人・異人・遺人 という三つの意味が込められています。そして
「ヘンジン」 は私や杉山さんのような会員のことを指し、ここには人とは違うところを持つ
“変人” と編集するアレンジャーという意味での
“編人” 、そしてどこかに偏愛するものを持っている
“偏人” の三つの姿を表しています。
そのすべてに当てはまる人というものではなくて、
人間は誰しもが人と違うところだったり、人には譲れない愛すべきものを持っている と思います。そんなところを互いにリスペクトし合い、違いを楽しみたいという意味から、私を含めた会員の名前は「ヘンジン」としました。
私たちの活動には二つのメインコンテンツがあり、一つが「
イジンの会 」で、これは経営者やアーティスト、研究者、社会起業家などのイジンたちをゲストに招き、リアル/オンラインで圧倒的な学びを得つつ、仲間と交流する場です。
645078979_2460336661086483_2773489702500218436_n.jpg 90.29 KB 第3回「イジンの会」の様子(ゲスト:Helical Fusion 共同創業者・代表取締役CEO 田口昂哉氏) もう一つは「
ブッククラブ 」です。これは一つの本をみんなで読み、著者さんをゲストに招いた読書会を開催することにより、本によって得た気づきをシェアし合いながら、著者の方々と直接交わることでより深い学びを提供するものです。
この2つの学びの機会を軸としながらも、コミュニティの紹介ページでは書いていない「特別回」のようなものも設けています。そのほかにも、私を含めたヘンジンさんたちで飲み会を開催してみたり、みんなで地域を訪ねて工場見学をしたりするヘンジンさん主催のイベントも行われています。
このような
さまざまな機会をつくっていくことで、FLOWフッシーの会に集まったヘンジンさんたちに、実際に払った会費よりも付加価値のあるような場をつくりたい と思って活動していますね。
杉山: 今は運営を始めてから約4か月が経ちます。FLOWフッシーの会は僕の視点から見てもとても素晴らしいコミュニティになりつつあると思います。藤野さんのご視点から見て、FLOWフッシーの会はどのようなコミュニティになっていると感じていらっしゃいますか?
藤野さん: そうですね。もともと目指していたところでもありましたが、しっかり発信や投稿をしてアクティブに活動したい方と、コンテンツを受け取るのを楽しみたい方、そして普段はコンテンツを楽しみつつも時折コミュニケーションにも加わって楽しまれる方と、それぞれの楽しみ方ができてきていると感じています。
コミュニティの楽しみ方や目的意識はさまざまですが、私はそのすべてがFLOWフッシーの会を構成する要素だと考えています 。例えば、体育会的に統制や規律を好む方もいる一方で、もっと自由で縛りや干渉のない過ごし方が好きな帰宅部的な方もいる。そんな真逆の人々が集まり、共存しているのが実社会のようで良いと思っているんです。
そんなコミュニティのあり方をどうつくっていくのかについては、私自身も完璧にできているとはいえません。しかし、スタートから4か月が経とうとしている今、ヘンジンさんたちが自然にそれぞれの居場所をつくり始めている。それが大きいです。
今週から2期生の募集が始まりますが、2期生が入ってきた時にも、それぞれの方の楽しみ方や会のイメージに合わせたコミュニティとの付き合い方を早めにガイドをして、すぐになじめるようにしていければいいと考えています。
DSC04211.jpeg 6.22 MB 杉山: そういった
自分なりの楽しみ方があるのもFLOWフッシーの会の魅力 だと思いますが、そこにはヘンジンさんたちの「同質性と異質性」のバランスがよく、
お互いを受容しリスペクトし合う関係性が醸成されている からだとも思います。そういう意味では、僕は「ヘンジン」というネーミングもとても効いていると思います。
藤野さん: そうですね。会員さんのことを「ヘンジン」と呼ぶのはリスペクトでもあるし、「
もともと私たちは多様性を持った人なんだ 」というところを受容した上で入会してくださっているところもあると思います。「自分はサービスを受ける側なのに、なぜ『ヘンジン』と呼ばれなければならないのか?」という感性の方はまず入会しないと思いますから。
話すのが苦手な人でも楽しく過ごせる「生息域」がある。それがFLOWフッシーの会
DSC04181.jpeg 8.35 MB 杉山: 先ほどお話にもありましたが、FLOWフッシーの会は2026年3月13日から2期生の募集が始まります。今回の募集にはどのような背景があるのでしょうか?
藤野さん: やはり
「新しい風」が入ることは大事 だと思っていて、2期の方々が入ることでアクティブなヘンジンさんの厚みを増やしていきたいと考えています。それが結果的に、FLOWフッシーの会の魅力や厚みが増していくことにつながると思っています。
コンテンツのことをいうと、もちろん私という主宰者からの発信は非常に重要なんですけど、ヘンジンさんたちの投稿する記事も会のクオリティを形づくっていくものです。2期生によってまた新たな興味関心層が入ってくることによって、1期生も刺激を受けることもあると思います。
1期生には1期生の色があり、2期生にも独自の色が見られると思います。
個性豊かなヘンジンさんたちが集まり、また次のコンテンツが生まれていくことでFLOWフッシーの会はより魅力的なコミュニティへと成長していく と考えています。
杉山: 今回の募集にあたって、FLOWフッシーの会の、今後の展望についてぜひお聞かせいただきたいです。
藤野さん: 新しいヘンジンさんが集まることで増える
キャッシュフローを、ヘンジンさんたちに積極的に還元していきたい と思っています。例えば会そのもののクオリティを上げることもできるし、もっとさまざまな体験を提供する。また、運営をより充実していくために運営スタッフを増やすことも考えています。
加えて、
東京に「リアルで集まれる場」をつくることも考えています 。オンラインでもつながっているけど、ヘンジンさんたちがフラッとそこにいけば、誰かがいるような場所があるといいと思っていて、そんな場所があればFLOWフッシーの会の価値も上がっていくし、会としての楽しさも増していくと思うんですよね。
杉山: これ以上にFLOWフッシーの会の活動が充実していくとは!一人のヘンジンとしても、今後にとてもワクワクしてしまいます。それでは最後に、2期生への応募を検討している方に向けたメッセージをお願いします。
藤野さん: 好奇心旺盛で、いろんな人と話し視野を広げていくことを楽しめる方は、FLOWフッシーの会への入会をぜひおすすめしたいです。
一方で、話すのが苦手だけど、イベントを聴講したりコンテンツを覗いてみたいという方も楽しく過ごせる生息域があるのがFLOWフッシーの会であることをぜひ知っていただきたい。
FLOWフッシーの会の活動はとても幅広く、集まるヘンジンさんたちの個性も実に多彩です 。そんな個性豊かな一人ひとりが楽しめる余地をつくりたいと思っていて、実際にそうなっている実感もあります。
1期生ヘンジンさんより、“FLOWフッシーの会に入り、人生がゆたかになった” という声も寄せられています。興味のある方はぜひ応募していただきたいですね。
FLOWフッシーの会の楽しみ方の例.jpeg 107.49 KB コミュニティページトップに掲載されている、 FLOWフッシーの会 の楽しみ方の例 杉山: 「コミュニティに入ったら積極的に関与したり、発信しなければいけないんじゃないか?」と思う方もいます。しかし、実際には
それぞれの楽しみ方があり、価値を感じるポイントもさまざま です。FLOWフッシーの会のヘンジンの一人として、改めてそれを実感しています。
藤野さんが日々投稿されている記事だけでもとても価値があると思いつつ、ヘンジンさんの方々も「こんなに好奇心旺盛でポジティブな方が集まるんだ」と驚いたぐらい、
好奇心旺盛でポジティブな方が多い です。だから、能動的に活動できない時でも、そういう雰囲気に身を置いているだけでも、十分に満足できるんです。
僕としても、ピンときた方がFLOWフッシーの会に入り、この楽しさを実感していただきたいと考えています。本日はありがとうございました!
FLOWフッシーの会 2期メンバー募集中! FLOWフッシーの会は、3月13日(金)から、2期メンバーの募集を開始します。募集スケジュール エントリー開始:3/13(金) エントリー締切:3/29(日) 審査:3/30(土)-31(日) 招待・会員登録:4/1(月) オリエンテーション:①4/5(日)10-11時 ②4/6(月)21-22時FLOWフッシーの会の詳細、エントリーはこちら▼ https://flowfussy.com/about ⭐️具体的な活動内容が気になる方は「FLOWフッシーの会公式note 」をぜひご覧ください。
藤野英人|Hideto Fujino 投資家・起業家 1966年富山県生まれ。1990年早稲田大学法学部卒業、国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年レオス・キャピタルワークスを創業。特に中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネージャーとして豊富なキャリアを持つ。東京理科大学上席特任教授、叡啓大学客員教授、淑徳大学地域創生学部客員教授、東京科学大学客員教授も務める。著書に『「日経平均10万円」時代が来る!』(日本経済新聞出版)、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)など多数。「フッシー」の愛称でも親しまれ、ピアノや将棋、アート、旅、食を愛し、仲間とともに学び合う時間を何よりの喜びとしている。Facebook X(旧Twitter) Instagram
杉山博一|Hirokazu Sugiyama オシロ株式会社 代表取締役社長 24歳で世界一周から帰国後、アーティストとデザイナーとして活動開始。30歳を機にアーティスト活動に終止符を打つ。フリーランスのデザイナーを経て、日本初の金融サービスを共同で創業(2024年上場)。退任後、ニュージーランドと日本の2拠点生活を開始。30歩で砂浜に行ける自分を豊かにするライフスタイルから一転、天命を授かり「日本を芸術文化大国にする」という志フルコミットスタイルに。以降東京に定住し、2015年クリエイター向けオウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発。2017年オシロ株式会社設立。note連載「偏愛物語」 Instagram