2024年11月23日、料理家でYouTuberのえもじょわさんが主宰するオンラインコミュニティ「Atelierえもじょわ」の第1回オフラインミーティングが開催されました。同年10月にコミュニティ創設1周年を迎え、初のオフラインミーティングとなった今回は、パリ在住のえもじょわさんが東京に訪れ、ご自身の料理とともにコミュニティメンバーとの交流を深める場となりました。今回は、その模様をレポートします。
「自分がやりたいこと、良いと思うことができる場」も必要
「Atelier えもじょわ」は、フレンチ・イタリアンをベースとした実用的な料理を学べる場所として2023年10月に創設されました。レストランのシェフがつくるまかない料理や現地の料理好きの方々がつくる家庭料理など、シンプルでありながらも幅広く、かつ身近な食材でつくれる料理を、日仏で20年以上のレストラン勤務歴を持つえもじょわさんがわかりやすく伝えています。
コミュニティ内ではえもじょわさんによる動画と画像付きのレシピコンテンツや料理ライブレッスン、メンバーがつくった料理をブログ記事にアップする「つくれぽ」のほか、月に一度メンバーからの料理やレシピなどの質問に答える「Q&Aライブ配信」など、
料理を起点としてえもじょわさんとメンバー、そしてメンバー同士での交流が活発になっています。
FireShot Capture 148 - About - Atelier えもじょわ - Atelier えもじょわ - emojoie.com.png 1.86 MB「Atelierえもじょわ」紹介ページ
YouTubeチャンネル登録者は230万人以上、SNSも累計25万人ものフォロワーがいるえもじょわさんですが、なぜオンラインコミュニティの創設を考えたのでしょうか。イベントに先立ち、えもじょわさんにその動機を聞きました。
「
オンラインコミュニティのメリットは、自分の色を出せて、それについて来てくれるメンバーの方々とのびのびと交流ができる環境がつくれることです。SNSでの発信は不特定多数の人に見ていただくものですので、広く受け入れやすいコンテンツを発信していくことになります。もちろん反響をいただけることは嬉しいですし、たくさんの方々にフォローしていただけるのも励みになります。しかし、やはり
自分が本当にやりたいこと、本当に良いと思っていることができる場も必要だと思い、オンラインコミュニティを創設して、そこに集っていただいた方々とより距離の近いところで発信をしていきたいと考えました」
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えもじょわさん
料理人・YouTuber
日本とフランスで20年以上レストランに勤務。特に土地に根付いた料理や家庭料理に強く惹かれ研究を重ねる。
2010年よりパリ在住。2014年にYouTubeチャンネルを開設し、現在登録者数230万人以上。Twitter、instagramでも合計25万人以上に支持をいただく。
KADOKAWAより「フライパンでできる本格フレンチ」などを含めレシピ本6冊刊行。
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こうして、えもじょわさんは2023年にコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を導入して「Atelierえもじょわ」を創設します。創設から1年、実際にOSIROを導入してコミュニティ運営をしてみて、えもじょわさんはどのような実感を持っているのでしょうか?
「より身近なものとして利用できる印象です。本当に密接な関係性がリアルで日常的に会う友だちや家族だとしたら、オンラインコミュニティは『リアルとSNSの中間』にあるもののように思っています。つまり、そんなに頻繁に会えるような距離にいる友だちではないけど、ただSNS上で投稿を眺めているだけのような関係ではなくて。遠くても交流を保ち続けられる友だちのような感じで、誰かが質問を投げかければ僕だけじゃなく誰かが答えたりリアクションを取り合っています。そういった距離感の関係をつくれることがSNSなどのプラットフォームとの大きな違いだと思っています。
そうした交流から気づきを得ることも多くなりましたね。SNSだとどうしてもそこまで詳しく踏み込んだ質問もこないし、こちらからもすべてを詳しく教えることはできません。しかし、コミュニティメンバーからの質問はとても熱心で熱量の高いものが多いんです。僕としてもその熱量に答えようと熱のある説明や話ができます。それがとても楽しいと思っています。そういった関係性を気づくのは、SNSだとなかなか実現できないことです」
オンラインコミュニティで仲を深め、リアルの場で盛り上がる
今回のイベントはえもじょわさんが来日するタイミングを見計い東京での開催でしたが、リアルでのえもじょわさんとの交流のため地方都市からメンバーが駆けつけるなど、開場から終了まで終始活気に溢れたイベントとなりました。興味深かったのは、
当日のイベント運営の「お手伝い」を願い出たメンバーの多さです。
イベント募集の際、えもじょわさんは有志で簡単なイベント運営をお願いできるメンバーも募っていました。
image1.png 493.13 KBイベント募集ページ中で続々と参加表明のコメントがつく様子 (プライバシー保護のため、アカウント名とアイコンはオシロで加工、伏せております)このような募集に対して、19名ものメンバーからの募集が来ました。えもじょわさんは「ここまでたくさんのメンバーの方々から応募がくるとは思わなかったですね(笑)」と語りますが、そのなかでえもじょわさんとして嬉しいこともあったといいます。
「
お手伝いを名乗り出てくれたメンバーの中に、普段はあまり発信や交流をされない方もいたんです。そんな方が、お手伝いの募集にはすぐに手伝えることを表明してくださいました。
普段は発信をされてなくても、陰ながら僕のことを応援してくださる方の存在がいると知れたことは、とても嬉しかったですね」
IMG_0688.jpg 869.86 KB「サン・セバスティアンのバスクチーズケーキ」を切り分けるえもじょわさん
オフラインミーティングは12:00からのスタート。イベントではえもじょわさんがつくった「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」と「サン・セバスティアンのバスクチーズケーキ」のほか、フランスでの修行経験を持つシェフ2名によりケータリングも振る舞われました。
IMG_0663.jpg 957.78 KBイベントではえもじょわさんやシェフによる料理の提供だけでなく、えもじょわさんがフランスから持ち寄ったアンティーク食器の抽選会やリアルでのQ&A会が実施されるなど、リアルの場を活かしたコンテンツも用意されていました。
冒頭の通り、えもじょわさんはパリに在住し、「Atelierえもじょわ」のメンバーは日本のみならず海外在住のメンバーが多いことも特徴です。そのような
メンバー同士がオンラインで交流することで、オフラインの場で初めて会うメンバーが多い状況でも大いに盛り上がることができる。これこそがオンラインコミュニティのメリットであると、「Atelierえもじょわ」の姿を見て再認識しました。
オシロ社は今後とも「Atelierえもじょわ」をはじめとするすべてのコミュニティオーナー様、メンバー様がよりよい活動が実現できるよう、今後ともサービスと機能の改善に努めて参ります。
Atelierえもじょわ
料理家でYouTuberのえもじょわさんが2023年に創設したオンラインコミュニティ。料理動画配信(1本〜/月)、料理ライブレッスン(2回/月、アーカイブあり)のほか、えもじょわさんがメンバーの疑問や悩みに直接答える「Q&Aライブ配信」などが用意されている。また、メンバーがつくった料理をブログ記事にアップする「つくれぽ」など、メンバー起点での発信の場も用意されており、料理の学びとともに自身のつくった料理をアウトプットし合い、メンバー同士でも交流し学び合える場が生まれている。
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