2025年3月18日、オンラインコミュニティ「
QOLON(コロン)」を運営するなかむら ゆうさんをお招きしたウェビナーが開催されました。
QOLONは「わたしだけの幸せを見つけるための学びとつながりの場。」をコンセプトに、2025年1月からスタートした20-30代女性限定のQOL向上コミュニティです。まだスタート間もないコミュニティですが、QOLONはメンバー間の交流が活性化しています。
なかむらさんはどのようにコミュニティへの集客を成功させ、スタートすぐにメンバー同士の交流活性化を実現できたのでしょうか?本記事では、イベント時になかむらさんにいただいた内容をダイジェストでお届けします。
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SNSで女性のQOLに関する発信活動 なぜコミュニティを検討?
なかむら ゆうさん
IT系企業で働く会社員。
中学・高校時代は芸能活動と学業を両立させながら、定期テスト学年1位をキープし、早稲田大学に合格。限られた時間の中で効率的かつ効果的な勉強法や時間管理術を独自に模索し、2022年には『かわいいノートでがんばる作戦 高校生の勉強ノートの作り方』を学研より出版。
大学卒業後は会社員として勤務する一方で、InstagramでQOL(生活の質)を向上させるヒントを発信中。「忙しい毎日の中でも、自分の軸を持ち、自分らしく生きる」という考え方を軸にしており、フォロワーは7.5万人。
Instagramでの発信を続ける中で、同世代の女性が「仕事や日常に追われ、心の余裕が持てない」という声を数多く目にするようになる。その課題感から、同じ価値観を持つ女性が集い、お互いを高め合える場として、オンラインコミュニティ「QOLON(コロン)」をオープン。
なかむらさんは2018年からnoteでの発信を始め、その後InstagramやYouTube、XなどさまざまなSNSでQOL向上のヒントとなる情報を発信しています。
現在ではInstagramのフォロワー数は約7.5万人と、同世代の女性を中心に多くの支持を集めるなかむらさんですが、なぜオンラインコミュニティの立ち上げを検討したのでしょうか。
「2018年12月にnoteでの発信を始めたのですが、そのきっかけは当時長期インターンで入っていたオンラインコミュニティでした。私は朝活のコミュニティに大学1年生の時から入っていて、そこで4年間コミュニティ運営のお手伝いもしていたので、実は大学生の頃からコミュニティには関心があったんです。
そこから自分でコミュニティを立ち上げようと思ったきっかけは、Instagramでの発信が大きいです。
フォロワーさんも5万人ほどになったタイミングで、自分で同世代の女性を集めたコミュニティができればと検討し始めました」
13.png 143.41 KB大学生の頃からコミュニティに携わっていたなかむらさんですが、自らコミュニティを運営するというのはハードルが高く思えるもの。なかむらさんはオンラインコミュニティをどのような位置付けと考え、どのような意義を感じてコミュニティを始めようと考えたのでしょうか。
「
SNSはあくまで『発信する場』であり、コミュニティはメンバーに対して一方的に発信するというよりも、同世代の女性たちが同じ価値観を持っている人同士で『交流できる場』という位置付けだと考えています。
コミュニティを立ち上げる意義については、私自身の実体験もありますが、同時にフォロワーさんとDMなどでやり取りしていて気づいたことでもあります。私は今社会人3年目になりますが、やはり社会人になると職場や学生時代の友だち以外で新しい友達をつくったり、違う職種や業態の人、ライフステージの先をいっているちょっと上の年代の先輩方と出会う機会がないと感じていました。
『もっと女性同士のつながりをつくる機会があったらいいのにな』とInstagramのストーリーで発信したところ、フォロワーさんからも『私も同じように思ってました』と反響をいただいたんです。そんな声もきっかけとなり、
普段の友だち同士では話しづらいことも話し合えるようなコミュニティがあれば、意義深い場になるんじゃないかと考えました」
スタート前の発信とアンケートでニーズを知り、初期メンバーを選定基準も策定
18.png 111.8 KBこのようなきっかけから、自分自身のコミュニティづくりを検討し始めたなかむらさん。しかし、やはりコミュニティの立ち上げ前は不安が多いものです。
「やはり一番不安だったのは『
ちゃんと集客ができるのか』というところと、『
コンテンツをしっかりと提供できるのか』の二点でしたね。コミュニティではSNSの投稿とはまた違った価値を提供していく必要があります。そうなった時に、コンテンツを定期的にしっかり続けていけるか。ちゃんとコミュニティに価値を感じていただけるかが、最初の大きな不安でした」
なかむらさんがあげた二つの不安は、オンラインコミュニティ立ち上げを検討するオーナーの方々からとても多く寄せられるものです。そこで、なかむらさんは自身が持つ不安要素を解決するために、コミュニティの本格的なスタートをする前に、テストマーケティングを行うことにしました。
「現在、OSIROを導入して運営しているQOLONをスタートする約1年前に、
3か月限定でコミュニティのプレ運用をやってみることにしました。その時は『私たちのQOL向上委員会』という名前でしたが、中身やテーマは、今とほとんど変わりません。
この時に確かめたのは、先ほどお話した実際にコミュニティを立ち上げた際にどれほどの応募が来るのかということと、コンテンツを継続的に発信できるかについてでした。
まずはプラットフォームも安価に使えるものだったり無料のものを活用し、期間を定めてミニマムにやってみようと考えました」
このように、本格的なコミュニティ運営を検討する前にプレ運用をすることによって、事前に不安要素を解消し、ニーズを検証することにしたなかむらさんですが、まずは集客の段階で、どのような取り組みをしていったのでしょうか。
「まずはオープン前からInstagramで
コミュニティをスタートする旨を発信したり、『こういうコミュニティであれば入りたいか?』をアンケートしたりして、実際の反応やニーズを確かめることにしました。そこで有料のコミュニティに入りたいと意思表明してくれた方々は全体数%ほどでしたが、それでもおよそ数百人はコミュニティに入りたいと思ってくださっていることがわかりました。
コミュニティの準備期間中にもプロセスをInstagramのストーリーで定期的に発信するようにして、期待感を持っていただけるようにしました。実際の募集開始時には、私が運営しているブログに簡単なLPをつくり、エントリーフォームで申し込みをしてもらうようにしました。
この応募の時も、Instagramでの発信もそうでしたが、あとは
noteを使って少し長文で、コミュニティを立ち上げた想いや目的、どういう人に入ってほしいかについて厚めにメッセージングしていきましたね」
20.png 927.48 KBまた、なかむらさんは
募集期間や人数にも工夫したといいます。上記の通り、コミュニティに参加したいと表明したフォロワーの方々は数百人いましたが、プレオープンの段階で大人数になってしまうと、コントロールしきれない事態になってしまうことが危惧されました。そのため、なかむらさんは
あえて人数を限定し、募集期間も2日間のみとしたといいます。
「エントリーシートを読むと、皆さんのとても高い熱量が感じられて、本当に嬉しかったです。ただ、実際に絞る段階になった時、どのような基準で選べばいいのか、とても悩みました。そのため、自分がインターンをしていたコミュニティを運営しているオーナーの方にも相談し、どういう観点で見ればいいのかアドバイスをいただきました。
それで取り入れた基準が、コミュニティに入る目的が『みんなと一緒に高め合って、自分でも発信していけたら嬉しいです!』といったような、
自分自身もコミュニティの良さを享受しつつ、なにか発信したりとか、ギブできるような精神を持っている人に最初は入ってもらうようにしました。
その方がコミュニティを立ち上げた当初からうまくいきやすいというお話も聞いたので、志望動機をじっくり読ませていただきながら、
実際にコミュニティに入った後、楽しみながら使ってもらえそうかなみたいなところを意識してメンバーを選考しました。こういった基準づくりは、実際にQOLONを立ち上げた際にもとても役立ちましたね」
プレ運用でわかったコミュニティの魅力と運営課題
23.png 137.86 KBこうして、テストマーケティングとしてコミュニティのプレ運用を始めたなかむらさん。実際に期間限定のコミュニティを運営していく中で、どのようなことに取り組んでいたのでしょうか。
「もともと自分で毎月やったらよさそうだと思っていた活動を実際にやってみつつ、コミュニティに入ってくれたメンバーの方々のご意見やリクエストを取り入れていき、
実際にどのようなコンテンツがメンバーに需要があるのかを把握していきました。
加えて、
月例で実施するような定期開催のイベントを決めていくことで、毎月のサイクルをつくり運営の工数を削減するようにしました。イベントを定期開催にすることで、コミュニティ内でのアクティビティを充実させるとともに、
使用する資料もフォーマット化し、それをアップデートできるよう型化も進めていきましたね。
ただ、最初の1か月ほどはやはり試行錯誤をしながらだったので、本当に自転車操業というか、毎回ギリギリまで資料をつくってイベントに臨んでいました。そこから
ある程度の型ができてくると、イベントの運営もそこまで労力をかける必要もなくなったので、その分を新しいコンテンツを考える時間に使えるようになりました。そういったことも、プレ運用をしたからこそわかってきたところだと思います」
3か月のプレ運用期間で試行錯誤を重ね、運営の流れやメンバーが持つニーズを確かめていったなかむらさんは、同時にコミュニティの魅力を再認識したといいます。
「
メンバー同士の交流はコミュニティの特性であると同時に、一番の魅力だと思います。普段の職場や友だちとはなかなか話しにくい話題もここでは話せて、メンバー同士で自由にご飯を食べに行ったり、コミュニティが終わってからも続くような関係性がつくれました。これが、プレ運用時の一番大きな成果だと思っています」
一方で、実際にプレ運用をしたことで見つかった課題もあったといいます。
「そのなかの一つが、決済についてです。無料のプラットフォームの場合だと、決済サイトを併用することになりますが、そうなるとメンバーさんの入退会の管理や決済を一人でやっていく必要があります。間違えて定期決済を切り忘れていて、解約したメンバーさんのお支払いが解除されていなかったり、
コミュニティの中でのアカウントの消し忘れなどの抜け漏れが発生し、余計な工数がかかってしまうことが心配になりました。
そのため、プレ運用は3ヶ月限定とし、会費も一括で支払ってもらい、入退会もない状態にしたのでなんとか成立していました。しかし、本当に
長期的なコミュニティを運営していくとなると、メンバーの入れ替わりは必ず発生します。それを今の運用方法でやっていくのは現実的でなく、メンバーの方々にも迷惑をかけてしまうかもしれないと思います。
そういった
決済や管理を一括で集約できる体制にし、管理も自動でできるようにしたいと感じました」
OSIRO導入の決め手は「安心できる運営体制」と「つながりをデザインする機能性」
26.png 255.41 KB3か月のプレ運用期間を経て、なかむらさんは本格的なオンラインコミュニティの運営を検討し始めます。そのなかでも特に重要なのは運営するプラットフォーム選び。なかむらさんはOSIROを導入しますが、どのような点をメリットに感じたのでしょうか。
「先ほどお話しした
決済やメンバー管理ができるのはもちろんのことですが、OSIROは相互理解や交流活性化を促進する機能や仕組みが充実していることに魅力を感じました。こうしたサービスやツールがあると、メンバーの心理的安全性も確保されて、コミュニティの交流も促せそうだと感じました。
加えて、アクセスのしやすさもあります。やはり
私と同じ20代の女性の場合、使っているアプリは限定されるため、親しみを感じない既存のプラットフォームやツールに登録してもらうとなると、最初の段階でかなり大変になると思います。
それであれば、
世界観のつくり込みができる独自のアプリで、アクセスしやすく通知もさっと見れて、コミュニティに入ってからアプリを見ることを日々の習慣にしていくような動線をつくる方がやりやすいと感じました。そういった検討をした結果、OSIROでコミュニティを本格的に始めることにしました」
なかむらさんはプレ運用で得た手応えと課題を踏まえ、女性同士が安心して交流ができるような心理的安全性の高いコミュニティを設計していきました。そして2025年1月からスタートしたのがQOLONです。
プレ運用によるテストマーケティング、そして本格運用時の丁寧なコミュニティ設計により
QOLONは運用開始30日時点でメンバーアクション率は93%、メンバー発信数は500以上と、スタート時点で活発な交流が生まれています。
28.png 128.91 KB「
私が思っていた以上にメンバーさんから発信していただいたり、自発的なイベントが生まれているので、とても嬉しく思っています。印象的なのは、大阪にいるメンバーが自主的にオフ会を企画し、開催してくれたことでした。私は東京在住なので大阪でのイベントはなかなか開催することが難しい中で、イベントを立ち上げていただいたのは、とてもありがたかったですね。
また、OSIROのアプリではオリジナルの絵文字をコミュニティ内でつくることもできますが、それもメンバーさんが自主的につくってくれたり、他のメンバーさんからもリクエストを募って自主的に新作が生まれたりもしています。
私以上にOSIROのアプリをどんどん使いこなしているメンバーさんもたくさんいるので、コミュニティを立ち上げて本当によかったと思っています」
コミュニティへの集客や運営の不安をテストマーケティングにより一つずつ解消し、自身が理想とするコミュニティへの解像度を高めて本格運用をスタートさせたなかむらさん。その結果として、QOLONは現在もメンバー同士での豊かなコミュニケーションが生まれる場が醸成されています。
今後QOLONはどのような成長を予定しているのでしょうか。最後に、なかむらさんに展望を聞きました。
「QOLONはまだ始まったばかりのコミュニティですが、素晴らしいメンバーが1期生として集まっていただいています。
今後さらにメンバーを増やして新しいつながりをつくり、お互いに刺激しあえるより豊かな関係性を築ける場をつくっていきたいです。
あとは、QOLONやSNSで活動していくなかで、社会人になって女性のキャリアやライフステージの選択肢が広がるなかで、女性同士のつながりからなにか新しい選択肢を生み出したり、自分の軸をつくるいい手助けになりたいと感じています。そのような
女性に新しい気付きや発見、選択肢を提供できるような取り組みを、自分としてもどんどん広げていきたいと思っています」
QOLON(コロン)
「わたしだけの幸せを見つけるための学びとつながりの場。」をコンセプトに、20〜30代の女性がつながり、同世代の仲間と一緒に、目標を立て、振り返り、行動する習慣をつくりQOL向上を実現する女性限定のコミュニティ。
毎月開催の目標設定・振り返り会や特別講のほか、オフ会などもさまざまなアクティビティが用意されている。また、メンバー起点でのイベントや交流なども活発で、横のつながりを築きやすい場が醸成されている。
https://qolon.site/about
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