今回はプロスポーツメンタルコーチ鈴木颯人さんが主宰するスポーツメンタルを学ぶ学校『Space』 でコミュニティマネージャーを務めている、
加藤 優輝さん(愛称:YUKI )と加藤文香さん(愛称:てん)にクローズアップします。
Spaceはスポーツメンタルを学ぶ場として、プロのコーチから子どものスポーツを応援する親御さんまで幅広いタイプの方が所属しています。
また、学ぶだけではなく、メンバー間で夢や目標を後押しする文化もあり、日々盛り上がりを見せているコミュニティです。
YUKIさんとてんさんは
Spaceでの出会いがきっかけで結婚され、今では夫婦そろってコミュニティマネージャー(以下、コミュマネ)を務めています。今回は”元メンバー”という視点から「どうしてコミュマネになったのか」「コミュマネになってからの変化や不安」「夫婦での役割分担」などお話を伺いました。
オシロ:まずは簡単な自己紹介をお願いします。YUKI:スポーツメンタルを学ぶ学校「Space」でメンバーのサポートやイベント・コンテンツの企画準備、皆さんがコミュニティを快適に楽しんでもらえるように、コミュマネを務めています。
昨年10月に鹿児島に移住し、現在は甑島(こしきしま)という離島で生活をしています。
コミュマネの他に、プロのアスリートのメンタルコーチを兼任しており、最前線で培った経験をSpace内で共有し、そこで得た様々な学びを再びプロの世界に還元しています。コミュマネとメンタルコーチ双方の経験が循環しているイメージです。
▲自宅がある集落の武家屋敷通りてんさん:以前、スポーツ整形外科の看護師として働いていたときに、患者さんのメンタルサポートのヒントがないかと探していてSpaceを見つけ、すぐに入会しました。
昨年9月に看護師を退職した際、Spaceのコミュマネに誘われ、今に至ります。
今思えばSpaceが大切にしている「偶発」※という考えが大きく作用したんだと思います。
※偶発:偶然に発生すること。思いがけず起こること。オシロ:なるほど、お二人共スポーツ関連のお仕事をしており、仕事とコミュニティの関わりが深かったんですね。コミュニティに入っての印象はどうでしたか?てん:スポーツ整形外科の分野は未だ限られた世界で、身近に相談できる人も少なく、ずっと孤独をかかえていました。
Spaceでは皆さんメンタルコーチだったり、栄養士、指導者、運動を頑張るお子さんの親御さん、と「スポーツ」と「頑張っている人の応援をしたい」という共通の価値観をもっていて、
やっと自分の居場所が出来たと実感しました。
悩み事や相談事を皆でシェア出来たのがとても嬉しく、最初は患者さんの為に入ったのに、いつしか誰かと繋がれること自体が嬉しくなっていきました。
オシロ:なるほど!YUKIさんはいかがでしょうか?YUKI:実は一度、Space辞めているんですよね(笑)
僕は
一方向な学びの場を提供しているのが”オンラインサロン”、
メンバー同士の交流が深まり新しい価値が生まれていく”オンラインコミュニティ”と考えているのですが。
当時の自分はオンラインコミュニティという概念がなく、どちらかと言ったらオンラインサロンという感覚でSpaceに在籍していました。
僕自身メンバーとも交流もまったくせず、それなのに「ここでは自分の求めるものは得られないな」と早々に見切りをつけ、コミュニティの良さをほとんど知らないうちに辞めてしまったんですよね。
オシロ:そのあと再び戻るにはどんなきっかけがあったのでしょうか。
YUKI:前々からオシロのプラットフォームを利用しているコミュニティ
『LifestyleDesign.Camp 』の活動に興味があり、そちらに参加しました。
そこで
コミュニティマネージャーさんのメンバーサポート姿勢に感銘を受けました。コミュニティの素晴らしさや、楽しさに気づき、そのタイミングで颯人さん(Space主宰 鈴木颯人)から再び「Spaceに戻ってこないか」とお話しをいただき、再入会しました。
入会するからには何事も中途半端はよくないと感じ、今度は全力でSpaceに参加しようと決意しました。
先入観を捨て少しいびつでも良いから等身大の自分をコミュニティで出してみよう、ダメだったらやめれば良いや。という感覚で。
思っていること、やりたいこと、夢や目標など。
日常生活では絶対公言はしない、自分の核の部分もさらけ出してみました。
オシロ:とても思い切った行動ですね。メンバーの皆さんの反応はどうでしたか?YUKI:それが、メンバーの反応はすごく温かくて、否定もせず迎え入れてくれました。
もともとSpaceは頑張る人を応援したいと思っているメンバーが多いですし、
『メンバーの挑戦を応援する』といったクレドも大きく影響していると思います。
「いつか離島で暮らしてみたい」という僕の目標も誰も否定はせず、
「どうすれば実現できるのか」皆が本気で考えてくれました。
▲自宅の前から見える夕日
オシロ:それはとても良いコミュニティですね!お二人がそこからコミュマネになった経緯など教えていただけますか。YUKI:Spaceは頑張る人の夢をサポートしたいという颯人さんの思いもあり、とても良い空間になっていると思います。
ありのままの自分を出したらそれを「良い」といってくれる人がいて、一歩踏み出すごとに自然と自分の居場所がここだなと思えるようになっていきました。
そんな皆に何か恩返しできなかと思い、皆がもっと楽しんでもらえるよう、当時からコミュマネでもないのに勝手にコミュマネみたいな動きをしていました(笑)
具体的には、
他のメンバーがブログを書いたら、いち早くコメントで反応したり、新しく入ってきたメンバーが不安にならないように勝手にルームを作ってサポートをしたりなど、自分がされてハッピーだった「小さな嬉しい活動」を積み重ねていきました。
そういった活動を積極的に活動を続けていたら、颯人さんに正式にコミュマネに任命していただきました。
オシロ:自分がされて嬉しかったことをメンバーに返す。この流れが作用し、コミュマネになったと思うと素敵ですよね。てんさんはどういった経緯だったのでしょうか。てん:私は、元々SpaceのSNS担当をしていました。
”
Spaceはスポーツに関わる全ての方をオンラインで応援する仕組みがあります”
こういったSpaceの取り組みをもっと色んな人に知ってほしいと思い、日々発信をおこなっていました。
ただ、私は大人数の方に対して何かを伝えるビジュアルを創るのがどうしても苦手で、どちらかというとメンバーさん一人一人に深く関わり、気持ちの面や、システム的なサポートをすることができるコミュマネへと自然に役割が移行していきました。
彼(YUKI)がコミュマネということもあった為、以前からよく颯人さんとのMTGに混ぜていただき、気がついたら颯人さんから「コミュニティマネージャー」と呼ばれていました(笑)
YUKI:それほど振る舞いがもう既にコミュマネだったんですよ(笑)
オシロ:なるほど、そういった経緯もあってコミュマネになられたんですね。(笑)
コミュマネをしていて、お二人がとくに意識しているところがあれば教えて下さい!YUKI:コミュニティの中で素敵な活動をされているメンバーの応援や、メンバー同士を繋げて夢や目標の後押しをしたり、いつでもメンバーが帰ってきやすい居場所作りを心がけています。
自分の居場所がここにあると思えたからこそ、Spaceをもっと居心地が良いところにしたかったし、「相手の気持ちを気にかける」ことはスポーツメンタルコーチとして必須で、無意識にコミュニティでもそういった動きをしていたと思います。
正式にコミュマネに任命された後は、今まで目に見えなかったメンバーさんの活動量やログイン率など数値が見えるようになり、どうすればもっと皆がコミュニティ内で活動しやすくなるか、常に意識するようになりました。
今まで肌感覚でやっていたことを、数値でみることにより、さらに正しくコミュニティの状況を認識することができるようになったため、おのずと立ち振る舞いも変わったと思います。
てん:私はSpaceに入った時、最初に書いた自己紹介ブログにメンバーの皆さんが本当に温かいコメントを沢山送ってくれて「このコミュニティに受け入れられている」と強く感じたんですよね。
顔も見合わせていないのにそこにいるんじゃないかと思うほど、温かい経験で、そういった嬉しい気持ちを他のメンバーの皆さんにも体験してほしいなと思っています。
YUKI:究極、運営側である僕たちがどれだけ楽しむのかが大事かなと、
やらされている感ではなく、やりたいと思えるのが大事なのかなと思いました。
オシロ:夫婦でコミュマネを務めていることもあり、役割分担や担当業務などはどのようにされているんですか?YUKI:厳密には決まってないですが、初めはお互いの強みを探りながら、次第に運営方法も確立されてきましたね。
僕の方がSNSやイベントなど全体に対して伝える動きをよくしています。
その反面、彼女(てん)はメンバーの決済関連の対応や一人一人に対して丁寧に寄り添った対応をしてくれることが多いです。
オシロ:ご夫婦で担当しているからこそ、お互いが得意としている強みを出し合いながら運営している感じですね。コミュマネになって不安になったことや何か変化などはありますか?てん:不安などは日常会話で解決していくといった感じですね。
変化は最初は苦手意識があった、SNSの発信が少しずつですができるようになったことですかね。
はじめは自分の不得意を伸ばそうとしていましたが、そんな時YUKIに
「強みを生かせば良いんだよ」
「いつもメンバーの皆に伝えているようにてんも自分の強みを活かしていいんだよ」と言われて、今では自分らしく、自分のなりたいコミュマネ像で皆さんのサポートをしています。
YUKI:最近はインスタライブも本当によく更新するようになったよね。
てん:メンバーの皆さんが本当に優しくて「
コミュニティマネージャーとしてしっかりしたことを発信しないといけない」という自分自身が作り出したコミュマネ像から「自分に出来ることを。それでいいんだ。」と思えるようになりました。オシロ:メンバーさんだけではなく、コミュマネも成長ができるSpaceは本当に良い場所ですね。そんな二人をいつも支える颯人さんの印象はどうでしょうか。
YUKI:上司だけど、固い印象はないですね。
てん:コミュマネになった時、颯人さんに
「自分が思ったことはどんなに小さなことでもすぐに言って。言えなくなったら関係に上下が出来てしまうから。」とお話をいただいたことがありました。こういった上下関係を感じさせないフラットな接し方をしてくださり、お互いきちんと意見が言い合える関係を築くことができました。
オシロ:とても良い関係性ですね。コミュマネになったお二人の心境の変化など聞けてとても興味深いです。それではSpaceに入って変わった変化などがあれば教えていただけますか。てん:YUKIは人を好きになったと思うよ(笑)
YUKI:好きになったというか、以前まで僕はずっとプロサッカー選手を目指すくらいサッカーをやっていたこともあってか、職人気質というか一匹狼タイプだったと思います。それがSpaceに入ることによって、人との繋がりの良さに気づけたことが大きいです。以前は意外と1人でいるのはOK。いや、そう思い込んでいただけだったことに気づくことができました。
Spaceがなかったら、今の自分の生き方はなかった。
かつては、アスリートのサポートに関しても1人でなんとかしようとしていました。でも当たり障りのない関係性で幅広く付き合っていただけだったと思います。メンバーが背中を推してくれたからこそ離島に移住できたし「人との繋がり」を感じられるようになりました。
▲Spaceメンバーとのリアルイベント(デイキャンプ)
てん:私はSpaceで自分の人生が大きく変わったと思っています。
今までは他人の目を気にしたり、自分を閉じ込める生き方をしていました。
でもSpaceで仲間と出会い、自分軸で好きなことを選択できたり、ありのままでいいんだと気づくことができました。
メンタルコーチが多く集まっているコミュニティだからでしょうか。メンバーの皆さんと話すことで自分の思い一つひとつを深掘りしていくような、自分と向き合う場面がたくさんあったなと思います。
それを促すような颯人さんのコンテンツもあり、他のメンバーの価値観や、大切にしている信念、壮大な夢を語り合ってきました。
「メンバーの夢を応援するのは当たり前、そう伝える自分はどうなんだろう」という気持ちにもなり、「自分はなにをしたいんだろう」なんて考えるきっかけも多々ありました。
あてもなく日々に追われていた看護師時代とは違う。こういった内面を振り返れる場所と出会えたのは良かったです。
YUKI:まぁ、一番の変化は結婚ですかね(笑)てん:確かに(笑)オシロ:共通の価値観の方が多く集まるコミュニティではそういった素敵な出会いもあるかもしれないですね。そんなお二人はこれからSpaceをどんなふうにしていきたいですか?YUKI:Spaceのテーマ「
スポーツを愉しめる人を増やしていきたい」
愉しむためには色々大変なことや辛いことがあるけど、それを含めて楽しめるそういう人たちが増えたらいいな。
そういった場をコミュニティの力で作っていきたいです。
本当に”やりたいと思っていること”を実現出来る場所にしたいと思っています。
僕自身のテーマ「
こころの声に従って生きていける人」が増えるよう挑戦していきたいです。
コミュニティを通して指導者、アスリート、親御さんのメンタルを変えていきたい。
あとはコミュニティだからこそ、
メンバー間で共創される、偶発をどんどん起こしていきたいと考えています。
僕自身もいろいろな偶発が重なった結果、今コミュマネをしています。
かつてはサッカー選手を目指していた僕が本当にいろいろな巡り合いがあり、まさかメンタルコーチになるなんて、そしてSpaceでコミュマネをするなんて、当時の自分では絶対に想像出来なかったです。
それはきっと、コミュニティを通して出会った素敵なメンバーと共に瞬間瞬間、
その時の「こころの声」に従っていたからだと思います。
常にワクワクしている。今すごい良いよね、今この瞬間が良いよね。と自分の中のワクワクという名の好奇心を大事にしていた結果、今があると思います。
人のつながりは偶発的。一つの「繋がり」が出来始めてから全ての物事が起き始める。
メンバーさん達がそういった偶発に巡り会えるようなコミュニティを作っていきたいです。
てん:スポーツは本当に厳しい世界、努力を継続し続けなくちゃならない、重い期待を背負わなけれならない。そういったアスリート達をサポートする親御さん達も相談できない孤独に苛まれていることがあります。そういった悩みを一人で抱え込もうとするのではなく、仲間の力を借りて少しでも楽にしてなれるような場所を作っていきたいです。
「Space」があるから頑張れる。安心で安全な場所。
いつまでもここを守り続けたいです。
私自身、メンバーさんからの「ちょっとした挨拶」で明日も頑張ろうと思える、そんなことがありました。そういった小さな感情を大事にしていきたい。
メンバーさんとの丁寧な関わりを、ちょっとしたお困りごとを1つ1つ丁寧な気持ちでこれからもすくいとっていきたいです。
▲Spaceメンバーと学長の鈴木颯人の対談イベントスポーツメンタルを学ぶ学校 Spaceの詳細はこちら