ブッククラブ(読書会)を続けられるか不安な運営初心者の方へ。燃え尽きを防ぐ『運営負担のマトリクス』や、平日・週末のスケジュール設計、聖地巡礼やZINE作りなど、本を120%たのしむアイデアを徹底解説。本を介したコミュニティづくり、持続可能な場づくりのヒントが満載です。
「ブッククラブをやってみたいけど、読書会だけでは飽きられてしまうんじゃ......」
「でも、毎回企画を考えて初めから準備をするのは疲弊しそう……」
ブッククラブを運営してみたいけど、そんなお悩みからなかなか踏み出せないあなたへ。
ブッククラブを長く、たのしく続ける秘訣は、すべてを「完璧な読書会」にしようとしないことです。じつは、人が集まり、みんなで本をたのしむ方法は、読書会以外にもたくさんあります。
今回は、ブッククラブ初心者の方に向けて、参加者の満足度を最大化する「ブッククラブの多彩なアクティビティ」と「運営負担と参加ハードルのコントロールする活動設計」について詳しく解説していきます。
📘本記事のサマリー
・ブッククラブの立ち上げ時にまず考えたい「目的」「テーマ」「場の設計」
・読書会だけじゃない!ブッククラブの多彩なアクティビティを紹介!
・ブッククラブの「運営負担」と「参加ハードル」を考えた活動設計
・ブッククラブ立ち上げ期のロードマップづくりの考え方
「ブッククラブを始めたい!」と思ったら、まず考えること
「ブッククラブ」は、本をきっかけに人々が集まり、読書会をはじめとするさまざまなアクティビティをたのしむ場です。後に詳述しますが、本にまつわるアクティビティは多種多彩で、さらにいえば、真っ先に思いつく読書会であっても、さまざまな種類があります。
そのため、まず「本を通じてみんなでたのしめる活動をしていきたい」と考えた時には、ぜひその「やりたい」のイメージを膨らませてみていただきたいです。
ブッククラブの魅力は、目的や目指したい規模に応じて多様に、自由に形づくれることにあります。
ブッククラブはまだまだ前例がなく、やり方も自由であるがゆえに初心者泣かせなところがあります。一方で、ブッククラブは本があり人がいれば始められるもの。まずは気軽な気持ちでどんな活動をしていきたいのか考えてみましょう。
その際に大切になるのが、以下の画像にあるような
「目的」「テーマ」「場の設計」という考え方がヒントになります。
ブッククラブを始めたいと思ったら.png 459.14 KBブッククラブを始めたいと思ったら考えたいことただ「読書会をやってみたい!」というのもとても良く、気軽でたのしいものです。一方で、それを
一回だけのイベントで終わらせるだけでなく、ブッククラブとして継続してやっていきたいと思ったら、やはりコンセプトを考えていくのは大切なことです。
上の図を参考に、まずは自分のブッククラブの方向性を考えていきましょう。
本を「たのしむ」は「読む」だけにあらず!ブッククラブのアクティビティ紹介
ブッククラブの方向性が定まってきたところで、具体的なアクティビティについて紹介していきましょう。冒頭の通り、本にまつわるアクティビティは読書会だけでなく、さまざまなものがあります。
本記事では、下の図のようにもっともスタンダードともいえる「読書会」のほか、「本と出会う」「書く・つくる」「ひたる・訪ねる」の4つのカテゴリーに分けて紹介していきます。
ブッククラブってなにすればいいの?.png 553.31 KB「ブッククラブってなにすればいいの?」と思ったら。4つのカテゴリーでわかるアクティビティの一例
読書会: ブッククラブのアクティビティとしては定番中の定番ですが、実は一口に「読書会」といっても 「もくもく会型」や「ゆる読書会型」など、さまざまなスタイルがあります。下記の関連記事を参考に、まずはハードルの低いものから始めてみましょう。
読書会のスタイルについて詳しく知る▼
「読書会」ってどんなやり方があるの?事例で学ぶ、診断チャートでわかる!読書会のスタイルを解説
「本と出会う」アクティビティ: 誰かからおすすめの本を教えてもらったり、お互いに教えあったりするアクティビティです。自分の「推し本」を紹介し合ったり、ビブリオバトルを開催したり、あるいはメンバー同士で読んでほしい本の交換会をするのも盛り上がります。新しい本との出会いを促し合う循環が生まれていきます。
「書く・つくる」アクティビティ: 読んで終わりにするのではなく、書評やエッセイを書いたり、メンバーでZINE(小冊子)をつくったり、推し本の「帯」や推薦文を自作するプロジェクトもクリエイティブなたのしみです。例えばnoteに書評を投稿したいと思うと少し不安に感じる方もいます。ブッククラブ内でまずお互いの記事をシェアし、感想やアドバイスを送り合うというのも有意義だと思います。
「ひたる・訪ねる」アクティビティ: 小説の舞台を巡る「聖地巡礼」や、みんなで本屋さんやブックカフェを巡るなど、本をきっかけに外へ飛び出す活動も人気です。本を片手にちょっとした小旅行をしてみるもよし。みんなで新しい本との出会いを求めて本屋さん巡りをするのもたのしいです。または、ブックカフェや落ち着ける場所に集まり、読みたい本や積読になってしまっている本をじっくり読む時間をつくるのも有意義な時間になります。あるいは、本に記載されているワークをみんなでやってみるというのもたのしいでしょう。
重要なのは「本や読書をきっかけに人が集まり、『体験』が生まれる仕組み」をつくること。本について語り合う、本と出会う、本(や作家さん)を推す、本の舞台を訪ねる、本屋さんを巡る、そして何より、みんなで本を読む。それらはすべて、本を起点にした「体験」に他なりません。
これらの活動を組み合わせることで、ブッククラブはより立体的で、飽きることのない「本をたのしむ場」へと進化していきます。
ブッククラブのアクティビティは「無理なく続けられる」範囲で!
ブッククラブを立ち上げた当初は、どうしても気合が入ってしまい、参加者をたのしませようと手間暇をかけたアクティビティを詰め込んでしまいがちです 。しかし、持続可能な場をつくっていくためには、
運営側の「運営負担」と参加側の「参加ハードル」のバランスを設計することが欠かせません。
そこで、「運営負担」と「参加ハードル」を四象限に分けた下の図を参考に、自分がやろうとしている企画が、運営・参加のどちらにとって重いのかを客観的に把握しましょう 。
アクティビティの運営負担と参加ハードル.png 489.03 KBブッククラブのアクティビティの運営負担と参加ハードル。双方無理なく実施しつつ、平日や週末で実施するアクティビティを分けることでメリハリをつけるのもよいでしょうまた、平日はオンラインで気軽に参加できる
「ライトな活動(もくもく会や感想シェアなdど)」を中心に行いつつ、週末はオフラインで集まったりじっくり語り合ったりする「
リアルな体験重視の活動(読書会やブックカフェ巡り、ブックハンティングなど)」を実施するなど、平日と週末でアクティビティにメリハリがあると参加ハードルは下がります。
また、
リアルタイムのイベントだけでなく、オンライン上で随時「読んだところ」や「感想」を非同期でシェアできる場(プラットフォーム)があると、参加ハードルが下がり、持続性が増していきます。
ブッククラブのアクティビティ設計.png 505.54 KBリアル/オンラインや参加ハードルなどを加味しながら実施するアクティビティを考えていきましょうプラットフォームで一番お手軽なのはLINEやSlackなどのコミュニケーションツールですが、その他にもFacebookやXのコミュニティ機能を使う方法や、Discordなどのコミュニティツールがあります。少人数で始める場合は、これらの無料で使えるツールを活用して気軽に交流できる場を用意してみましょう。
一方で、人数が増えていくにつれてコミュニケーションが煩雑になっていき、参加者の管理や事務局対応などの負担は増大していきます。また、規模が大きくなるにつれてアクティビティの開催頻度も上がっていき、決済管理なども複雑になってしまうことが多いです。
そのような際には、
ブッククラブをはじめコミュニティ運営を支援する機能や仕組みが整い、会員や決済を一元管理できるOSIROのような有料のプラットフォームを検討することをおすすめします。アクティビティだけでなく運営も、最初から大きなコストをかけるのではなく、まずは無料のツールなどを活用して運営の手応えを掴み、必要に応じて有料のコミュニティツールを導入していく無理のないステップを踏んでいくのがよいでしょう。
主宰者が一人で背負いすぎず、オフラインとオンラインを組み合わせた「続けられるアクティビティ設計」を意識することが、ブッククラブが主宰者にとってもメンバーにとっても居心地の良い、サードプレイスをつくることにつながります。
ブッククラブ立ち上げから1年間のロードマップをつくってみよう!
ブッククラブは一日にして成らず。もちろんたくさんの人が集まるのもたのしいですが、最初から大きな会にする必要はありません。まずは
運営と参加者の両方が、無理なく「たのしいルーティン」をつくっていけるようなロードマップを考えていき、実際に読書会などを実施しながらたのしく手応えをつかんでいきましょう。
下記の図では、一例として四半期ごとにテーマを決めて、やること(試してみること)をまとめています。
計画を決めすぎてしまったり、高すぎる目標を掲げてしまうとたのしむ余白がなくなってしまいますので、
自分たちが割けるリソースやキャパシティに合わせて、「こんな会になっていったらもっとたのしくなる」と思える計画立てをしていきましょう。
ブッククラブ立ち上げ期のロードマップ.png 436.84 KBブッククラブ立ち上げ期の年間ロードマップ焦って最初から完璧を目指す必要はありません 。ぜひじっくりとあなたと参加者の間で、唯一無二の「ブッククラブのかたち」をゆっくりとつくっていってください。
💡本記事のまとめFAQ
Q1. アクティビティのバリエーションを増やすメリットは何ですか?
A. 「読む」以外の体験を増やすことで、参加意欲を高めるだけでなく、一冊の本をきっかけにした新しい発見や創造性の開放(アウトプット)を促すことができます 。
Q2. 運営で燃え尽きないために、最も大切なことは?
A. 「続けられる設計」です 。平日と週末、オンラインとオフラインを使い分け、運営負担の小さい企画(もくもく会など)をベースに据えながら、無理のないルーティンを作ることが重要です 。
Q3. 最初は2〜3人の少人数からでも問題ないでしょうか?
A. 全く問題ありません。最初から大掛かりな企画を立てるよりも、まずは身近な人数でたのしみながら、少しずつ輪を広げていくのが無理のないスタートになります 。
OSIROでは、書籍や読書を通じた新たな価値提供のあり方を検討する読書会やブッククラブの主宰者、出版社や書店、著者の皆様に向けて、オンラインコミュニティを活用したブッククラブの立ち上げ支援をしております。
オンラインコミュニティの立ち上げから運営に関する豊富な支援実績のもと、立ち上げ時のコミュニティ設計、運営までサポートいたします。
検討段階での壁打ちからご相談を承っておりますので、ぜひ下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
コミュニティの立ち上げ・運営に関するご相談はこちらオシロの会社紹介・サービス資料のご請求はこちら
オシロ代表・杉山博一による連載『偏愛物語』(note)にて、ブッククラブの情報を発信中!
本や読書にまつわるアクティビティを指す「ブッククラブ(読書会)」は現在、世界的にも大きく注目されています。オシロ代表・杉山博一がnote内に投稿する連載『偏愛物語』では、ブッククラブ(読書会)のトレンドやそのあり方について発信しています。
ブッククラブ(読書会)関連の記事一覧はこちらから!