2024年11月2日、3日の2日間にわたり、コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を導入するオンラインコミュニティ「
オトナの教養倶楽部 ArtLOVER 」(以下、ArtLOVER)の文化祭『【2nd Anniversary】ArtLOVER文化祭2024「i know」』が開催されました。今回は「知ることは、愛すること」をテーマに、アートを愛するメンバーが集うArtLOVERが織りなす文化祭の模様をレポートします。
「知ることは、愛すること」の姿を体現する文化祭
DSC09467.jpeg 1.65 MB ArtLOVERメンバーやご友人、ご家族を招待したレセプションパーティーの様子 『【2nd Anniversary】ArtLOVER文化祭2024「i know」』の会場になったのは東京・南青山の「+8 Gallery& Studio」。根津美術館からほど近いギャラリーには、開催直後からArtLOVERのコミュニティメンバーだけでなく、多くの来場者が訪れメンバーの作品を鑑賞していました。
文化祭はコミュニティ創設1周年を迎えた2023年に初開催。テーマとなっている「i know」は、
ArtLOVERのテーマでもある「知ることは、愛すること」 の意味を込め、「i」は「私(I)」と「愛」の両義となっています。今回の文化祭ではメンバー制作の絵画や写真のほか、ウッドアート、フラワーアートなど多彩な作品が展示されました。
DSC09471.jpeg 2.97 MB chiaki『循環 sir-etok』H280 × W280mm ArtLOVERは、アートデザイナーである田嶋樹哩さんが2022年に創設したオンラインコミュニティ。
樹哩さんは『Forbes JAPAN - クリエイター100 新しい稼ぎ方をつくる日本でいま注目のクリエイター』(2023年)に選出されるなど、第一線で活躍するクリエイター でもあります。
そのような樹哩さんにとって、ArtLOVERはどのような場となっているのでしょうか。レセプションパーティが開かれる会場で樹哩さんに聞きました。
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田嶋樹哩さん ArtLOVER 館長、合同会社余白製作所 CEO / Art Designer、WiSE KiDS LaB 代表、一般社団法人バイタライザー 理事 2000年、創形美術学校卒業。IT 企業を経て2016年に「クリエイティブ教育」と称した独自の教育プログラム WiSE KiDS LaB を開設。2022年に東京・六本木にて「合同会社 余白製作所」を設立し、CEO / Art Designer として就任。クリエイターとしての活動のかたわら、こどもから大人まで、幅広い年齢層を対象としたアート講座を開講するほか、オンラインコミュニティ『オトナの教養倶楽部 ArtLOVER』を主宰し「愛とピュアリティ」をコンセプトとした西洋美術講座やアート論を発信。ArtLOVER の活動が評価され、2023年5月号『Forbes JAPAN』の特集「Forbes JAPANクリエイター100 新しい稼ぎ方をつくる 日本でいま注目のクリエイター図鑑」に選ばれ、掲載される。2025年秋、自著の出版が決定。
「
ArtLOVERは『愛とピュアリティのサードプレイス』をコンセプト にしていますが、コミュニティオーナーである私自身が一番、ArtLOVERのことを『愛とピュアリティのサードプレイス』だと感じています。ArtLOVERは日々の生活や仕事で疲れた時に自分へと立ち返る場所になっていると思いますし、コミュニティを訪れるととても安心して癒されるんです。本当にメンバーのみんなの愛に溢れた場所になっていると思います。
私は西洋美術が大好きで、コミュニティの中で西洋美術の講座をしたり、メンバーのみんなと美術館に行ったりしています。ただ、ArtLOVERの場合は私ばかりがなにかを発信したり投稿したりするのではなくて、メンバーのみんながアートについて好きなことや愛していること、見てほしいと思ってるものをシェアしてくださるのがとても心地いいです。
お互いの感性や体験を共有しあい、アートへの愛情を深めあっていく。見方によってはそれだけの場所かもしれないですが、お互いに利害関係のない場で自分の心にある『好き』をさらけ出せることが、なによりも愛おしく感じているんです。こうしたオンラインコミュニティのあり方はSNSやオンラインサロンの仕組みではできないことで、しっかりと世界観をつくり込めて、安心して交流できるOSIROだからこそつくれたものだと感じています」(樹哩さん)
25_001.jpg 8.46 MB コミュニティオーナーである樹哩さんにとっても「かけがえのない居場所になっている」というArtLOVER。今年第2回目の開催なる文化祭の開催には、どのような想いがあるのでしょうか。
「
文化祭は私たちArtLOVERのコンセプトを体現し、ゲストの方々に『知ることは愛すること』を感じられるようなものにしたい と考えています。だからこそ文化祭自体のテーマを『i know』にしていたり、展示作品のテーマも『愛』としています。そして、私にとってはメンバーのみんなへの『感謝祭』でもあり、1年の集大成ともいえる大切なイベントです。
展示される作品はとても多彩です。今年も絵や写真だけでなく、ウッドアートや詩と写真などユニークな作品が出展されていますが、昨年はパタンナーの方が古着をリデザインした服が展示されていたり、書画も展示されていました。
それに加えて、今回作品を展示しているメンバーの中には、ArtLOVERに入ってから創作活動を始めた方もいます。
ArtLOVERはアートという共通項でつながり、メンバーはお互いの感性やクリエイティビティを尊重し、全肯定してくれます 。だからこそ、自分自身が持っているクリエイティビティや感性に向き合い、表現できる。メンバーさんたちの作品は、まさに『知ることは、愛すること』を体現しています」(樹哩さん)
DSC09408.jpeg 1.1 MB 田嶋樹哩『Love』910×727mm、アクリル画
価値観や趣味嗜好の共通項から仲を深められる関係性
DSC09349.jpeg 3.03 MB では、実際のArtLOVERのメンバーはコミュニティについてどのように思っているのでしょうか。今回の文化祭に作品を出展している大内礼子さんにお話をうかがいました。
21.png 7.46 MB ArtLOVER初期メンバーであり、樹哩さんの20年来の親友である大内礼子さん 大内さんと樹哩さんは20年来の親友であり、ArtLOVERにはOSIROによるオンラインコミュニティ立ち上げ初期から携わっているといいます。
「樹哩ちゃんの感性やセンスは、まだ企業で働いている時からすでに輝きを放っていました。だから、デザイナーとして独立する時も大賛成でしたし、
ArtLOVERを創設した時も『ついに樹哩ちゃんの世界観が形になるのか!』とワクワクしました 。相談された時も『応援する!』と即答して初期から携わっています。OSIROを使うと聞いた時も、たまたま私が以前、OSIROを使ったオンラインコミュニティにメンバーとして参加していたので、とてもいいコミュニティになると思いましたね」(大内さん)
コミュニティ創設から2周年を迎えた現在、大内さんの目線からはArtLOVERはどのように見えているのでしょうか。
「2周年を迎えた現在でも、ArtLOVERは進化し続けていると思います。同時に、メンバーとしても居心地のいい場所ができあがっているので、私たちが最初に想像していたコミュニティの姿ができあがりつつあると感じています。樹哩ちゃんの想いに共鳴したメンバーが集まっていているから、
お互いが普段なにしているのかは知らなくても、お互いが好きなアートについては知っている。その関係性がとても新しくて、楽しいんです 。
だから、例えばコミュニティ上で出会った人でも気軽に美術展に誘えるし、リアルで会うのが初めてでもお互いに好きなものを知っているからすぐに仲良くなれる。そういった
お互いの価値観や趣味嗜好の共通項から仲を深められる関係性がとても健全で、余計なバイアスもないのでとても安心できる んですよ」(大内さん)
DSC09486.jpeg 852.84 KB 大内礼子『こととう ー 言問う ー』100mm×148mm ×14枚、言葉と写真(画像は作品内の一篇『空知らぬ雨』) そんな大内さんも、今回の文化祭をきっかけに初めて作品を出展した一人。大内さんが出展を決めたのも、昨年の第一回目の文化祭の作品を観たことがきっかけだったといいます。
「ArtLOVERはアートを起点に集まるオンラインコミュニティです。ただ、活動はとても幅広く、毎月樹哩ちゃんが西洋美術の講座を開いてくれていて学ぶこともできれば、その後にみんなで美術館に行って実際の作品を鑑賞するのもとても楽しいです。さらには好きなアートの話題で盛り上がることもあれば、お互いに教え合うこともあります。
そして、実際に創作活動をし、作品をシェアすることもあります。私自身はこれまで作品で自分を表現したことはなかったのですが、昨年の文化祭でメンバーの作品を観て、『自分でもなにかを表現してみたい』と思うようになりました。
ArtLOVERは本当に多様な価値観や感性を持ったメンバーがいて、お互いをリスペクトしながらより豊かな創造性を育みあっています 。だからこそ、さまざまなきっかけがあって、『自分を表現すること』の背中を押してくれるようなコミュニティだと思っています」(大内さん)
コミュニティメンバーとの共作「Life, Time, Art;」も文化祭で初披露
DSC09498.jpeg 4.16 MB 「知ることは、愛すること」。芸術を愛する者同士が集まり、互いをリスペクトしながら感性を磨き、自らを知り、表現することを後押ししていく。そのようなArtLOVERがつくり出す世界観からは、樹哩さんとメンバーによる「共作」も生まれています。それが
ArtLOVERから生まれた「印象派画家の生涯を香りというアートで知る、愛する。」をコンセプトとするオリジナルアロマオイル「Life, Time, Art;」 です。
「Life, Time, Art;」は印象派の巨匠であるクロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・セザンヌの3人の画家それぞれの生涯と作品、その美学を香りで表現したプロダクト。
美しく繊細な世界観を香りに封じ込めるアロマ調香師の脇田英子さん、そしてプロダクトのイラストを手がけたchiakiさんはともにArtLOVERのメンバー です。「Life, Time, Art;」も文化祭初日の11月2日が初のお披露目となり、数量限定での先行販売が行われました。
DSC09500.jpeg 2.84 MB 「Life, Time, Art;」の詳細はこちら 創設2周年でありながら、コミュニティオーナーである樹哩さんを中心にさまざまなクリエイティブが生まれているArtLOVER。メンバーにとっての安心安全の場を担保しながら、さらなる進化を続けるコミュニティから、今後どのような作品が生まれるのでしょうか。期待が膨らみます。
オシロは今後とも、ArtLOVERの皆さまの豊かな芸術活動を支援してまいります。
オトナの教養倶楽部 ArtLOVER 「知ることは、愛すること。」をテーマに、仲間とともに、教養を高めて感性と知性=センスを磨く、愛とピュアリティのサードプレイス。西洋美術を中心とするアートを学ぶことで感性と知性を高めてセンスを磨いたり、心が喜ぶ教養や新しい趣味に出会ったり、あなたの「好き」を語る場を仲間と一緒に作ったり、メンバー限定のイベントに参加したり、楽しみ方は無限大。 年齢も性別も職業も関係ない、何のジャッジもない。お互いの「違い」と「共感」を楽しみ、高め合う仲間と「知ることは、愛すること」をテーマに、本当の心の豊かさをどこまでも探求し、創造することができるコミュニティ。https://artlover.life/about