コミュニティNEWS
日々、多くのコミュニティからたくさんの「出会い」が生まれているにも関わらず、その瞬間に立ち会うことはなかなか難しいオンラインコミュニティ。
実際に起こるその素敵な出会いとメンバー達が創り出す作品やイベント、その共創をより多くの方に知って頂き、コミュニティ活動の素晴らしさを届ける企画です。
今回は株式会社Wasei代表の鳥井弘文さんが主宰を務める『私たちの”はたらく”を問い続ける』対話型コミュニティ『Wasei Salon』のメンバー赤松翔さん(愛称:もんざえもん 以下、もんさん)にクローズアップします。
もんさんは本業では「チームワークあふれる社会を創る」という理念を掲げるサイボウズ株式会社で広告・宣伝などに関わるマーケティング業務を担当している傍ら、「コミュニケーションで悩んでいるチームをサポートし、ハッピーな人を増やしたい」というモットーを掲げ、複業でビジネスコーチやコミュニティを中心に活動を続けています。
Wasei Salonではコミュニティの活動・その魅力を伝える為に内外に向けてラジオ形式でコミュニティの情報を発信しています。
毎週かかすことなく、1年以上継続しているその試みについてお話を伺いました。
─Wasei Salonに入ったきっかけを教えて下さい。
今よりもっと良い「働く」を実現させるために、共に歩める仲間と出会いたいから、という理由でした。
入会時は30代なかば。将来の不安も増えてきた私にとって、Facebookやnote、発起人の鳥井さんのブログなどWasei Salonの活動や発信されている情報は、多角的に社会を考える機会を与えてくれました。
しかも、当時は転職活動中で「働き方」や「生き方」に妥協したくなかったり、勤め先の「理念」や「社風」が自分に合うかどうかを見極めて決めたいと悩み、考え続けていました。
こういうことって友人・知人に、なかなか相談できないじゃないですか。でもWasei Salonなら話せるんじゃないかなと思い入会しました。
─ミュニティに入る以前から鳥井さんのブログやWasei Salonの活動をウォッチされていたんですね。
もんさんにとって「友人・知人」と「コミュニティメンバー」の違いとはなんでしょうか。
そうなんですよ(笑)
鳥井さんを知り、ブログを拝読させていただき、Wasei Salonに興味を持ちました。そのコミュニティに現在、共にサイボウズで働く藤村くん(サイボウズ式編集長:藤村 能光さん)が所属していたということもあり、自然に追いかけていました。
はじめの2018年4月〜2019年7月の1年3ヶ月は完全招待制コミュニティだったので、一般メンバーの募集があったときはとても嬉しかったのを覚えています。
「友人・知人」と「コミュニティメンバー」の違いは、Wasei Salonのテーマに沿って説明すると分かりやすいかもしれません。
Wasei Salonは「働く」や「人生」という”答えが無い問い”をひたすらメンバーと探求していくコミュニティなんですよね。
それこそ江戸時代の「私塾」のように、同じような問題意識を持ったメンバー達と何度も繰り替えし考え、様々な意見を多角的に検証し、コミュニティを共創している感覚があります。
「友人・知人」と「コミュニティメンバー」の違いは、この一つの問いに対して話す深さだと思います。気兼ねなく話せる友人や知人はいますが、”答えがない問い”をここまで一緒に深堀りしてくれる「仲間」は中々いないものです。
─なるほど!「答えの無い問いを一緒に探求してくれる仲間」というのは素敵ですね。
コミュニティ内で活動を続けていくにあたり、意識している点などはありますか?
「答えがない問いを考え続ける」という活動は、たとえばプロジェクトや目標などを作るなど、分かりやすいゴールをコミュニティ全体に敢えて置いていないんだと解釈しています。それぞれのメンバーによってステータスは異なりますし、まるで細胞のように常に変化をしていくものだと感じています。
「働く」を考えるといっても「大金を今すぐ稼ごう」というビジネス的なHowtoではなく、Wasei Salonはそれぞれの価値観や学んでいることを共に語り合い、メンバーとゆっくりと対話をしながら
「私はこう思うけどあなたはどう?」
という多種多様な意見が受け入れられる場になっています。
コミュニティ内で活動をする際はそういった価値観を大切にすべく、自身の行動がWasei Salonの5つのValueとズレていないかをいつも意識しています。
「誠実であること」
「簡素であること」
「健康であること」
「自然であること」
「尊重すること」
Wasei Salonの紹介ページにも記載されているこのValue、全メンバーはこの価値観に共感し、参加しておられると思います。継続的な関係性を保つときに参考になるとてもいい「教え」だとも思います。この5つの価値観の整合性があっていれば、コミュニティ内でイベントを企画・運営する際や実生活でも、いいコミュニケーションを取れるなと実感でき、いつも助かっています。
─とても魅力的なValueですね!
コミュニティ内でメンバーの共通認識があるのはとても良いなと思いました。コミュニティを通じて、もんさんに何か変化はありましたか?
そうですね、変化といえばWasei Salonに入って本格的にチャレンジしたラジオ企画ですね。
コミュニティメンバー向けに
"コミュニティラジオ"を配信しています。
「Wasei Salonのメンバーや空気(近況)を、もっと身近に感じてほしい」というコンセプトで鳥井さんにお声をかけていただき、一緒にスタートしてから1年以上、毎週1回、日曜放送を継続しています。
企画のコーナーとしては「タイムラインの振り返り」「もっと知りたい!メンバーご紹介」「今週のイベント紹介」があり、 コミュニティの1週間をざっくり振り返りつつ、サロンの様子を気楽に味わっちゃおうというメンバー限定のラジオ番組です。
この番組さえ聞いていただければ、コミュニティの動きやメンバーのことがわかるように放送を心がけています。
▲コミュニティ内タイムラインの様子。Wasei SalonのLPより参照
「タイムラインの振り返り」はコミュニティ内で上がったタイムラインの投稿を全てスプレッドシートにまとめ、メンバーの楽しい報告や皆で「働く」を考えられるテーマを厳選して発表しています。
また、「もっと知りたい!メンバーご紹介」では新メンバーや最近アクティブな活動をしているメンバーをゲストに呼んで、ラジオでコミュニティ内の皆さんに紹介をしています。
このラジオに出演したことがキッカケで、新メンバーが投稿したブログや主催したイベントがより注目されるようになれば良いなと思っています。
ラジオをしていて嬉しかったことは久しぶりにログインしたメンバーに
「
忙しかったからWasei Salonを全然覗けてなかったけど、ラジオを聴いて。Wasei Salonの流れている時間とかを体感できました。」とお礼を言われたことも何回かあり、やっていて良かったなと思いました。
Wasei Salonのコミュニティコーチのラジオセッションの詳細はこちらまた、コミュニティの魅力を外部に発信しているラジオ企画も行っています。
「仕事」に関して日々探求していくWasei Salonと「目標」に対してその道筋を一緒に考えるコーチングは相性がいいのではないのかと思い、Wasei Salonのコーチングメンバーと始めた”
Wasei Salonのコミュニティコーチのラジオセッション” というラジオを企画・運営しています。
コーチングやWasei Salonに興味がある方に向けて、コミュニティコーチたちが外部公開で、対話形式のラジオを配信し”働く”や”生きる”ことについて考えるきっかけになればと思って活動しています。
実際にこのラジオをきっかけに入会してくださった方もいて、とても嬉しかったです。
─内外に向けて、Wasei Salonの良さを発信している素晴らしい活動ですね!
そんなもんさんにとってWasei Salonはどんな場所ですか?
抽象的ですがWasei Salonは「
休み時間の使い方」を教えてくれた場所だと思っています。
ここまで多様な考えを実践できる場があると、いろいろできてしまいます。
たとえば、宿を営んでいたり、地方や海外で働いていたり、さまざまな事業にチャレンジしている多様なメンバーに直接会いに行き、自分が知らない土地の空気を感じながら一緒に過ごしたり。
さらに、会えないメンバーとはオンラインで一緒に交流したり、読書会などで意見交換をし、学びを深めたり。自分も新しいチャレンジをしたり、ブログでフィードバックをもらったり。
Wasei Salonにいなければ絶対できなかった非日常の体験です。そして、これらの活動はすべて仕事のあとや休日の時間を使っています。
仕事は一般的に、答えを出していくものだと思います。そんな仕事とは異なり、より答えがない不確実性なものを求めているような気が最近していて、それが自分にとっての学びになるんじゃないかと考えています。
それを自由に休み時間で実践できる。休むというのは、ただ体と心を休ませるだけではないというのは当たり前ですが、そんな「休み時間の使い方」を教えてくれた場所が「Wasei Salon」だと思っています。
▲一番思い出深い”非日常の体験”は2019年11月、岡山県・児島にある「DENIM HOSTEL float」で開催されたWasei Salon合宿。初めてのお泊りイベントで、参加者は10名を超える大人数。ほぼ全員初対面だったが全国各地から参加したメンバーと語ったこと、瀬戸内海の美しさをみんなで体験できたことも貴重でまさに「大人の遠足」と「大人の社会見学」を足したような体験ができました。
私自身のモットーでもある「コミュニケーションで悩んでいるチームをサポートし、ハッピーな人を増やしたい」という想いを実現する為に、Wasei Salonメンバーにも共有して「コーチング100人無料」企画を進めています。
過去の自分も、かつて「悩める中間管理職」でした。まわりから「出世街道にのってそこそこ給料もらっている人でしょ」と見られ、なにかと役職者はその肩書によって、よくわからない重荷を背負わされていました。そんなかつての自分と同じ苦しみを背負っている方を少しでも手助けしたいと思いこの活動を続けています。
Wasei Salonメンバーの方にはそんな中間管理職の方を紹介してもらったり、無料でコーチング体験を受けていただいているのですが、この活動でもっとたくさんの方と出会い、自身のスキルアップに繋げ、そして100人のコーチングが終わったらその結果をメンバーに還元するイベントができればいいなと考えています。
もんさんの「コーチング100人無料」企画の詳細はこちら Wasei Salonの詳細はこちら
Text: 諏訪下 優知 / コミュニティライター