一冊の本がコミュニケーションを促進し、互いの価値観や思考を知る機会に。読書会開催数、国内最大級のコミュニティプラットフォーム「OSIRO」が「ブッククラブ」に関する独自の調査結果を公開。 コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発・提供をするオシロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:杉山 博一)はオンラインコミュニティにおける「ブッククラブ(読書会)」に関するデータを分析、公開いたしました。 文化庁の調査では大人の読書離れが著しいと叫ばれる中、OSIROをご利用いただくオンラインコミュニティでは読書を複数人で楽しむ「ブッククラブ」が年々増加していることが判明。そこでブッククラブの開催数の変化やなぜブッククラブが増えているのかなど、ブッククラブの魅力を調査しました。
◼︎大人の読書離れが進む中、増加する「ブッククラブ(読書会)」 文化庁は5年に1度「国語に関する世論調査」で読書の習慣について調査しており、2024年度の調査によると1か月に電子書籍を含む本を1冊も「読まない」と答えた人の割合は62.6%にのぼりました。 この割合は前回調査の2019年度の47.3%から15ポイント余り増えて過去最高となり、ほぼ3人に2人が本を読まないということがわかりました。(※前回調査時より調査方法が対面から郵送に変更しています) また、本を読んでいると答えた人を含め、読書量が「減っている」と答えた割合は69.1%にのぼり、こちらも過去最高となりました。理由としてはスマートフォンやSNSの浸透により、読書離れが進んでいると推測されます。 読書離れが危惧されている中、近年海外ではブッククラブが注目されています。オフラインの場で集まるのみならず、オンライン上でも開催されるなど時代に合わせた多様なスタイルで実施されており、その人気は若者から高齢者まで広がっています。 そんな中で当社がクリエイターやブランド・企業向けに提供しているコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を導入いただくコミュニティでも、複数人で一つの書籍を読み感想などを語り合う「ブッククラブ」が増加傾向にあるということがわかりました。そこで「ブッククラブ」の実態を調査する運びとなりました。
◼︎「ブッククラブ(読書会)」に関する調査結果 分析対象:OSIROをご利用いただいている全てのコミュニティ (現在はクローズ済みのものも含む) 分析期間:OSIROの提供開始から2024年12月31日まで 分析機関:自社調査
分析サマリ: ・ブッククラブの開催数は年々増加している ・「読書」や「書籍」をテーマにしたコミュニティ以外でもブッククラブの開催は増加している
分析結果1:「ブッククラブ(読書会)」の開催数は年々増加している オシロがサービスの提供を開始してから今日までブッククラブ(オフライン、オンライン問わず)の開催数が年々増加していることがわかりました。
増加の要因として、2020年に「
猫町倶楽部 」、2021年に「
flier book labo 」「
Book Community Liber 」「
文学の森 」といった読書や書籍に関連するコミュニティがOSIROを導入いただきオープンしていることが挙げられます。
これらのコミュニティオープン以降、2021年には333回だった開催数が2024年には612回に増加。ブッククラブに関連するイベントの開催数が1.8倍ほど増加していることがわかりました。
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分析結果2:「ブッククラブ(読書会)」を開催しているのは「読書」をテーマにしたコミュニティだけではない
ブッククラブを開催しているコミュニティの内訳として、「読書」や「書籍」がメインテーマとなるコミュニティでの開催はもちろんですが、同時に「読書」や「書籍」がメインのテーマではないその他のコミュニティでもブッククラブが多く開催されていることがわかりました。
4.png 420.48 KB OSIROをご利用いただくコミュニティの中で2024年度にブッククラブの開催数が1番多かったのは、日本最大規模の読書会コミュニティ「猫町倶楽部」で、2025年4月のブッククラブ開催数が32回と、毎日のように読書会が開催されています。猫町倶楽部ではオンラインコミュニティという特徴を活かして、毎月定期的に海外ユーザー向けの「グローバル読書会」
(※海外在住ユーザーの時差を考慮し、現地時間に合わせた時間帯で開催する読書会) も開催するなど、ユニークな取り組みが行われています。
OSIROをご利用いただくコミュニティの中で、ブッククラブ開催数の上位コミュニティを紹介します。
(※イベント名に「読書」「読書会」を含むイベントを集計)
「 猫町倶楽部 」 / 主宰:猫町ラウンジ 日本最大級の読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の新たなオンライン拠点。読書会をさらに楽しむための交流の場です。「 Book Community Liber 」 / 主宰:アバタローさん 読書系YouTuber・アバタローさんが主宰する、読書が好きな仲間と、読書を通して得た知識や感動を共有することで自分の世界を広げていく、アウトプットの遊び場です。「 コルクラボ 」 / 主宰:佐渡島庸平さん 編集者で株式会社コルク社長の佐渡島庸平さんが主宰する、年齢も職業も価値観も異なる人たちが集まり 共に学び、語り合い、創造しながら、挑戦する足場となる居場所づくりを実施するコミュニティ。「 BeONE 」/ 主宰:株式会社SMART STORAGE 女性のライフマネジメントスクールの講座を中心に展開している株式会社SMART STRAGEの会員が入会するユーザーコミュニティ。「 flier book labo 」 / 主宰:株式会社フライヤー 本の要約サイト「flier」が主宰する、地域、年齢、職種、これまでの経験が異なる仲間たちと、書籍の要約から得た気付きや学びを語り合い、読書の習慣化を目指す読書コミュニティ。
コミュニティのテーマとして「読書」や「書籍」を設定しているコミュニティだけにとどまらず、そのほか多様なテーマを扱うコミュニティでもブッククラブが開催されていることから、幅広いユーザーのみなさまのブッククラブニーズが増加しているということが伺えます。
◼︎「ブッククラブ(読書会)」が増加する理由・魅力について ブッククラブの開催数が増加する理由として、ブッククラブには下記のような魅力があることが挙げられると考えます。①読書体験の変化 ー「一人で完結する知的活動」から「他者との共感や関係性を育む体験」へ 1人で行うイメージの強い読書を複数人で共有するイベントにすることで「一人で完結する知的活動」から「他者との共感や関係性を育む体験」へと変化します。どんなきっかけでその本を手に取り、どんな感情や違和感が残り、どう共有するか。「読む」という行為の前後にある選書や対話、内省の時間こそが、読書体験の中核になっていくのです。ブッククラブでは読書が「他者との接続点」となり、本はコミュニケーションツールとして機能しているといえます。②共に参加する仲間をつくることで、積ん読の解消や継続的な読書習慣をつくるきっかけとなる 「このブッククラブに参加する」と決めることで、期日までに読み終えようと意識が働き、読書に集中しやすくなります。また、一人ではなかなか読み進められず積ん読になっていた本も、仲間と一緒なら読み進められるようになり、積ん読の解消へとつながります。このように普段読書をする習慣がない人にとって、ブッククラブは読書を継続的に習慣化する良いきっかけとなると考えます。③互いのことを理解する手段の一つとして有効である ブッククラブでは基本的に皆が同じ本を読んだ上で、感じたことや考えたことを通じて対話するため、お互いの価値観や思考を知る良い機会となり、互いの理解を深めることにつながります。初めて会った人同士でも、普段ならこんなに深い話をしないというような内容まで共有し合うことも珍しくありません。④世代や性別を超え、共通のコンテンツを通じた交流を行いやすい 「同じ本を読んでいる」という共通点があることで世代や性別関係なく同じ目線で同じ目的で話せるため、質の良い対話が起きやすくなります。共通点がないままでは交わることがなかった人との出会いや世代が異なる人との交流により、自分とは異なるさまざまな人の意見を聞けるため、多様な価値観や視点を得る機会となります。
◼︎分析担当者のコメント いくつかのコミュニティでブッククラブが行われていることは把握していましたが、今回の分析で数値として可視化されたことで、そのニーズを確認できました。特に、読書をテーマとしないコミュニティでもブッククラブが実施されている点は興味深く、「本」が趣味の対象にとどまらず、対話のきっかけやスキルアップの手段としても活用されていることが伺えます。 また、読書は本来一人で完結できる行為ですが、コミュニティにおいては人と人をつなぐ手段の一つとして機能しているようにも思います。今後もこれらの気付きを通じて、よりコミュニケーションが楽しめるようなサービスづくりにつなげていきたいと考えています。
◼︎総括 ◼︎オシロ株式会社について オシロ株式会社は「日本を芸術文化大国にする」というミッションを掲げ、クリエイターやアーティスト、企業・団体を含む表現者とファンがもっと深く、もっと長くつながるためのコミュニティプラットフォーム「OSIRO(オシロ)」を開発・提供しています。
OSIROは情報発信だけではなく、「感情の共有」も大切にしています。
SNSでは流れていってしまう小さな気持ちや言葉にならない熱量など、非言語のコミュニケーションを含めて丁寧に届け合う場です。
「あなたの活動が好きだから、ずっと応援したい」
「この瞬間を一緒に喜びたい、悩みも分かち合いたい」
そんな想いがかたちになる、「仲間の輪」と「応援の循環」をつくる、あたたかいネット上の居場所。それがOSIROです。
▼本件のお問い合わせ先 オシロ株式会社 広報担当:藤島
電話:050-3555-1146
メールアドレス:pr@osiro.it
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