過去の記事で、オシロの6つのコアバリューについて紹介してきました。
今回からは、コアバリュー以外のカルチャーについて触れたいと思います。
一見時代を逆行しているようにも捉えられる(?)私たちの出社スタイル。毎日同じ空間に出社する理由についてお伝えしたいと思います。
対面で種を植えて、オンラインで水をあげる
私たちが取り組むクリエティブ・コミュニティづくりは、世の中にはまだ新しいサービス。
日々答えのない業務に取り組んでいます。
そのため、誰も正解をもっていなかったり、一人で考えても答えがでないことは多々あります。
そうした新しい事業を創造しているため、仲間と相談しやすい環境づくりをとても大切に考えています。
また、ふとした会話や雑談からクリエイティブなアイディアが生まれることもあり、実際に雑談から生まれたアイディアが導入されたことも数多くあります。
もちろんオンラインでも相談しやすい工夫はできるのですが、私たちは、対面でのコミュニケーションをメインに、オンラインをサブとして考えています。
「対面で種を植えて、オンラインで水をあげる」、そのようなイメージで、オンラインは補完する役割だと捉えています。
実際にOSIROで運用されるコミュニティを見ていても、リアルでのコミュニケーションの熱に勝るものはないことを何度も目の当たりにしてきました。
また、それらを裏付けるような研究結果がいくつかあり、人は物理的に一緒にいる方が最もうまくコミュニケーションが取れるということや、同じ空間にいるときに最も生産性が高く革新的なアイディアが出る結果が出ています。
研究論文のクオリティに関するある研究では、クオリティ評価が最高レベルだった研究は、いずれも研究者間の距離が10メートル以内だったのに対し、クオリティ評価が最低レベルだった研究は、研究者間の距離が1キロメートルかそれ以上離れている傾向にあったそうです。
"WIRED" 「実際に会う」ことの重要性:研究結果
とはいえ、出社型スタイルを貫く上で採用にも影響が出ているのかもしれない、という懸念はあり、集中した開発環境が大事なエンジニア職に限っては、現在週2回のリモートワークを取り入れています。
ただ、リモートワークはあくまでもサブなので、半分を超えないようにしています。
出社型スタイルをとる理由
今の出社型スタイルを永久的に続けるのかというと、それはまた別の話し。
元々は、代表の杉山はニュージランドと日本の二拠点生活をしていたり、そもそも毎日会社に出社することができない人でしたし(笑)、オシロとしても将来は海外拠点を設けて複数拠点に跨げるようなスタイルを描いたりもしています。
海外とまでいわなくても、将来的にはリモートワークを取り入れることもあり得ると考えています。
ただし、それにはタイミングが重要だと考えます。
私たちはまだ創業7年目のスタートアップ。人が増えれば事業がグロースしていく、そんなフェーズには至っていません。資金調達をして採用に先行投資をしながら、みんなで試行錯誤し事業を創っていく時なのです。今後、私たちの状況に変化があれば働き方の変化を検討することになるかもしれません。
また、今いるメンバーは今後大きくなる組織を支えるメンバーでもあります。事業の成長を支える強固なチームにしたいという想いもあるため、顔を合わせて仕事をすることでチームアップしていきたいのです。
よく社内でも出社型スタイルについて話が上がるのですが、対面の力で活性化するコミュニティを多く見てきたこと、そして新しい事業を生み出す「タフなフェーズ」だからということが大きな理由となっています。
コバナシ
私たちは、オフィスを「アトリエ」と呼んでいます。
というのも、「OSIRO」という作品(サービス)をつくる場であること、メンバーとの会話からクリエイティブなアイディアが生み出される場であること、そうした考えから名付けました。
それだけではなく、アトリエにはたくさんのアート作品が置かれていたりします。
職場にいくというよりも、「アトリエに行く」、そのような感覚をもってもらいたいという意味が込められています!