ぼくは24才で世界一周から帰国後、画家を目指していました。しかし30歳を機に活動に終止符を打ちました。その時の経験から、この日本をクリエイターが活動を続けられる国にしたい。そのためには、お金と応援団の両方が得られるコミュニティが必要だと考えたのです。こうした原体験からオシロを創業しました。
これまで7年以上コミュニティという偏愛するテーマに熱中、没頭してきました。そして日本を芸術文化大国にするひとつの解が、「クリエイティブ・コミュニティ」でした。ただ、コミュニティは非常に奥深く、難解であり、いまだ真理にたどり着いていません。例えば人間は睡眠も解明できていない。それこそ宇宙のこともまだまだ解明できていない。
ぼくが一つわかったことは、コミュニティは、人生をかけて取り組む価値のあるテーマだということです。その分、解明できた暁には、クリエイターだけじゃなく、人々の幸せに寄与します。世の中に貢献するインパクトは計り知れないほど大きなものなのです。そのためにも、この難題なコミュニティを一緒に紐解いて、だれもつくったことがない独創的なプロダクトで世界を変えたいという気概のある仲間が必要です。
オシロ社の課題は、「Aプレイヤーのみの採用」と「最高のオンボーディング」の2つです。われわれが定義するAプレイヤーとは?これまで何か情熱的に取り組んでこられた経験がある方、スタートアップはカオスな環境なので変化に順応できる方、他人からのフィードバックを受けられる方、振り返りができる方、クリエイターだけでなく一緒に挑む社員へも笑顔で過ごせる方、他人への配慮ができる方、などです。さらにいうと、徳の上に才がある方が理想ですが、才は後から伸ばせます。端的にいうと、採用基準はいい人。最高のオンボーディングは、このAプレイヤーを真のAプレイヤーへ開花することです。
そのためにも、出社型のスタイルを取っています。オフィスをアトリエと呼び、創造性が生まれる醍醐味を持って取り組んでいます。
日本の未来は明るいです。それは、オシロのメンバーみなが崇高なミッションを実現しようと挑戦し続けているからです。オシロ社内には、クリエイターを愛するメンバーやコミュニティを科学するメンバーが出会い、価値共創が起きています。このメンバーじゃないとつくれない素晴らしいプロダクトで、クリエイティブ産業が活性化した先には、必ずやコミュニティが産業になります。かつて日本に自動車メーカーがなかった時代、自動車が産業になるなんてだれが思ったでしょうか。それと同じことがコミュニティでも起きようとしているのです。
ぼくは海外に憧れたこともあったけど、日本が大好きです。日本のクリエイティブが大好きです。日本のクリエイターを心より尊敬しています。そんなクリエイターが表現活動を続けられるそんな世界を実現させるために、情熱と意志の物語を一緒に紡ぎませんか?
オシロ代表取締役社長 杉山博一