OSIRO Dialogue − インタビュー
コミュニティープロデューサーによる、コミュニティダイアローグ『OSIRO Dialogue』
日々コミュニティ運営者と伴走するコミュニティプロデューサーが何より大切にしていること、それは「ダイアローグ」。 コミュニティオーナーが本気でやりたいことを理解し、 どうやってコミュニティで実現するかを共に考え、伴走します。このシリーズではそんな一コマをシェアしていきます。
コミュニティ型瞑想オンラインサロン『LOKAHI LIFE』のファウンダーであるさぁやさん。ヨガインストラクター、マインドフルネス瞑想講師、そしてフリーダイバーと、様々な活動を通してウェルネスを体現されるさぁやさんに、オンラインコミュニティを始めようと思ったきっかけや、「LOKAHI LIFE」を通じたメンバーとの関わりなど、コミュニティプロデューサー小幡がお話を伺いました。
Vol.02 さぁやさんマインドフルネス瞑想講師 / 『LOKAHI LIFE』 主宰者
私自身と同じように、悩んでいる方々の力になりたい。
── 現在、様々な活動をされているさぁやさんですが、まずはこれまでのご経歴から伺えますか?
さぁや:ヨガの講師を始めたのは2014年ですが、最初から「ヨガの講師になりたい」と思っていたわけではないんです。自分自身が生理で悩んでいた時に、医者か薬かの選択肢しか与えられないことに「なんでだろう」と思ったことがきっかけ。ちょうどその頃に月経血コントロールヨガに出会い、藁にもすがる思いで始めました。実践しているうちに、自分で自分を整えるとか、自分で自分を癒すとか、自己治癒力が本当にあるんだなって実感することができて。私自身の経験から、同じように悩んでいる人の力になれないかなと思い、ヨガ講師として活動し始めたのが最初ですね。
── さぁやさん自身のお悩みが原体験だったんですね。その他の活動はどのようなきっかけで始められたんですか?
さぁや:ちょうどヨガ講師として活動し始めた頃に、長谷川エレナ朋美さんと出会ったことが大きな転機になりました。彼女は様々なライフスタイルや美容の発信をされている方ですが、マインドのことも多く発信されていて。身体だけでなく、マインドの部分も大切だなと思い、エレナさんのセミナーなどに通わせていただくようになったんです。そこで、自分軸を持って自分の人生を生きることがどういうことなのかを学んだ結果、私自身もすごく変わることができて。それ以来、エレナさんのメソッドである「セルフリトリート®️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️」を発信する活動や、エレナさんのオンラインショップの店長も始めさせていただきました。現在ではセルフリトリートの講師向けの養成講座なども行っています。
── 「セルフリトリート」とは、具体的にはどのようなものになるんでしょう。
さぁや:リトリートは、日常とはかけ離れたところで、自分自身の心と身体と向き合い、リセットするというものです。ただ、それではどうしてもお金や時間がかかってしまう。一方のセルフリトリートは、それを自分自身で日常的に行えるというのが特徴。自分と向き合う時間をつくって、向き合ってからの人生を、本当に必要なものだけで生きていきましょうというメソッドです。私自身、今でも定期的に行うようにしています。

“自然と繋がる、自分に還る”
── オンラインコミュニティを始めることになった経緯についても、ぜひ教えてください。
さぁや:もともとは別の場所で、2020年の4月から1ヶ月間だけ、「皆さんで瞑想をしませんか」という活動をしていたんですが、すごく反響が良かったんです。1ヶ月だけのつもりが、結局は1年ほど続けて、その頃には80%ほどがリピーターさんに。このタイミングで、「すいません。終わりにします」というのは、率直にもったいないくらいのステキなつながりだなと思っていて。それならこのタイミングで、本当に安定して情報発信や交流ができるコミュニティを立ち上げたいと思ったんです。発信していたメソッドや活動、開催していたワークショップなどを1つにまとめられる場所ができれば私自身も楽ですし、本当に意思を持って参加してくださる方々にも、そのほうがわかりやすいんじゃないかなと思いました。
── さぁやさんのコミュニティ「LOKAHI LIFE」の、主な活動内容も教えて下さい。
さぁや:メインの活動は、毎朝の瞑想サンガになります。それにプラスして、ムーンクラブ、ダイアリークラブ、エコクラブ、アートクラブという公式のクラブが4つあり、それぞれがコンセプトを持って日々の活動をしています。共通しているのは、「LOKAHI LIFE」自体のコンセプトでもある、“自然と繋がる、自分に還る”という考えです。
── コミュニティ運営において、さぁやさんが特に大切にされている価値観や想いはどんなものがありますか?
さぁや:一番は、周りのメンバーへの過剰な気遣いや、自分をどこまで出していいかの悩みなど、余計なわずらわしさを感じないコミュニティにしたいなと思っています。というのも、私自身、新しいコミュニティに入るのがすごく苦手なんです(笑)。だからこそ、「LOKAHI LIFE」は、本当に自分のペースで、各々が楽しめる場所でありたいと思っています。イベントなどが増えてくると、忙しくてどうしても参加できませんという場合もあると思うんですが、そういう時は遠慮なく、本当に興味のあるものだけに参加してもらえればまったく問題ありません。時間は有限で大切なものなので、ムリに参加できなくてもいいんです。あくまでも自分のペースで、好きな時に参加してもらえたら嬉しいなと思っています。
誰も置いてきぼりにならないコミュニティ。
── 実際にコミュニティを運営してみて、特に嬉しかったエピソードなどはありますか?
さぁや:これまでは一方的に情報を発信していて関わりを持てなかった方々と、コメントしあったり、繋がったりと、関係性を持てたってことがものすごく嬉しいなと思っています。加えて、私が今までは1人きりで活動をしてきた感があったんですが、今ではメンバーの方々に運営をサポートいただき、一緒に活動できているのがすごく嬉しいです。これまで自分一人で一生懸命エネルギーを回そうとしていたものが、今では多くの仲間と、大きなエネルギーを循環できるようになったと思っています。これまで「さぁやさんのおかげで」と言われていた部分が、今では「みなさんのおかげで」という言葉に変化してきたことからも、それは特に実感していますね。
── メンバーの皆さんが、さぁやさんと同じ目線に立って、コミュニティの運営にも携わっていらっしゃるんですね。
さぁや:そうですね。実は、今年の6月半ばから私がフリーダイビングの大会でバハマに渡航するため、一定期間、瞑想サンガを開催できなくなったんです。コミュニティを立ち上げたばかりで、離脱してしまう方も多いのでは、と不安も感じていました。しかし、メンバーに相談したところ、「私たちがこの場所を守るよ」と私の代わりに瞑想ガイドをしてくれることになったのです。離脱した方がほぼいなかったばかりか、出発の前にはコミュニティメンバーのみんなから、私の挑戦を応援してくれるビデオメッセージまでいただけて、本当に感動しました。私がいないと瞑想ができないコミュニティではなく、一人ひとりが主体性を持って瞑想を続けてくれている。それは、一人ひとりのメンバーが、それぞれの活動を応援し合っているからこそだと思うんです。そういう意味で、「LOKAHI LIFE」は、これからも誰も置いてきぼりにならないコミュニティであり続けたいなと思っています。その結果、「私が私でよかった」「私の人生って最高じゃん」と、メンバーの方々に思っていただけるようになれば、私自身もとてもハッピーです。
▲コミュニティメンバーからさぁやさんへ贈られたビデオメッセージ
コミュニティを始めてみてから、発信がもっと楽しくなった。
── コミュニティを始めてみて、ファンの方々との関わり方や、コミュニケーションの形として、何か変化などは感じていらっしゃいますか?
さぁや:ファンと言っていただくのはちょっと恥ずかしいんですが…(笑)。ただ、オンラインコミュニティを使い始めてからは、すごくお互いの発信やコメントを把握しやすくなったなと思っています。それから、ある程度クローズドなコミュニティだからこそ、前よりも発信するのが楽しくなりました。不特定多数に見られるものだとある程度身構えてしまうところもあるんですが、コミュニティ内の発信であれば、自分自身も楽しみながら、しかも近しい関係性でやりとりができる。これはすごくいいシステムだと思います。こういう横の繋がりが自然とできていくのも、OSIROの魅力なのかなと思っていますね。
── ありがとうございます。コミュニティを始めてみて、さぁやさんご自身に起きている変化などもあれば、ぜひ教えて下さい。
さぁや:シンプルに、これまで以上に活力が湧いています。これからはメンバーの方々個人の発信のサポートもしていきたいと思っているので、それこそ「もっと私自身の発信力を高めないと」と思うようになりました。誰かのために頑張りたいと自然と思えるようになったと言いますか、自分自身にそんな一面もあるんだなってことに気付いたのは、コミュニティを始めてからです(笑)
── メンバーの方々と今後一緒に実現していきたい目標や夢は何でしょうか。
さぁや:すごく具体的な話で言えば、オンラインでのコミュニケーションだけでなく、今後はオフラインで、リトリートツアーなども実施していきたいなと思っています。その他は、ビーチクリーンなど地球環境のためになる活動も皆でしていきたいですね。せっかくなら、参加してくれている方々が、ここでの活動を通じて自身の夢を叶えていけるようなコミュニティにできたらと思っています。その上で、「あのコミュニティにいる人たちって、すごく素敵だよね」「穏やかで、人生を楽しんでる人たちだよね」など、「LOKAHI LIFE」に入っていることが1つのステータスになるような未来にたどり着けたらいいですね。

プロデューサー小幡コメント
コミュニティの構想から立ち上げまで伴走させていただいた「LOKAHI LIFE」。メンバーのことを第一に考え、コミュニティづくりに真摯に向き合ってくださりました。今回「コミュニティをやってよかった」とのお声をいただき「さぁやさんの担当になれてよかった!」と心から感謝しています!「オーナーさんに寄り添っていけるコミュニティプロデューサーでありたい」と思いを新たにしたインタビューでした。
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さぁや SAYA
1986年生まれ。マインドフルネス瞑想講師、月経血コントロール/体軸ヨガ講師、長谷川エレナ朋美オンラインショップ店長、セルフリトリート®️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️マスターインストラクター、フリーダイバー。オーストラリアと日本を拠点に活動中。長谷川エレナ朋美率いるチームLUMIELEの1人。25歳を過ぎ、生理を通して心とカラダのバランスを崩した経験から、ヨガインストラクターへ。朝のマインドフルネス瞑想サンガでは300人を動員。“ゆるんだ女性は美しい”をテーマに、様々なコンテンツで女性の心とカラダの健康をサポートしている。趣味であるフリーダイビングでは、2019年のオーストラリア大会で銀メダルを獲得。国際大会ではセーフティーに3年連続、日本人初として選出。
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小幡真帆 / オシロ株式会社
コミュニティプロデューサー
慶應義塾大学で美学美術史学を専攻。学芸員に憧れるも、日本では不安定な雇用形態が多い現実から断念。大学卒業後は日本経済新聞社で報道カメラマンとして、災害、スポーツ、企業、海外取材など幅広い現場を経験。多忙な日々の中、情報を一方的に発信し続けることへの疑問や、写真一本で生きていくことへの不安を抱き始める。オシロに出会い「日本を芸術文化大国に」のミッションで学生時代に諦めた夢に火がつきジョイン。表現を続ける人の支えになるコミュニティプロデューサーを目指して奮闘中。
Text: 細木光太郎 / フリーランスライター