手帳やジャーナリング、タイムマネジメント、ライフプランニングなど、「習慣化」 が大きなトレンドになっています。
しかし、習慣化を支援するスクールやメソッドを提供しているものの、
「受講者が途中で離脱してしまう......」
「SNSだけでは深い関係を築けない......」
「サービスの価値が十分に伝わらない......」
とお悩みになる方も多いのではないでしょうか?
SNSでフォロワーを増やせても、一方通行の発信では顧客との継続的な接点を持ちにくく、リアルイベントを開催してもその後のフォローが難しい。そんな課題をよく聞きます。
そこで注目されているのが「オンラインコミュニティを活用した習慣化のサポート」。参加者同士の交流を促し、受講者の継続率を向上させ、学びを定着させる仕組みを作ることで、オンライン学習の離脱率低下や顧客エンゲージメント向上につながります。
本記事では、習慣化メソッドや継続的な学びの場を提供する事業者の事例を交え、オンラインコミュニティがどのように事業成長に貢献できるのかを解説します。
「習慣化」が現代で求められる理由と、サービス提供者の課題
近年、「手帳術」「ジャーナリング」「タイムマネジメント」「ライフプランニング」など習慣化を促すメソッドやサービスが注目を集めています。その背景には、情報過多の時代における自己管理の重要性が高まっていることがあげられます。
スマートフォンやSNSの普及により、次々と新しい情報が流れ込み「学んだことが定着しない」「継続しようと思っても三日坊主で終わる」といった課題を抱える人が増えています。そのため、「学ぶこと」だけでなく「学び続けること」「実践し続けること」へのニーズが急速に高まっています。
しかし、こうしたニーズが増える一方で、習慣化メソッドを提供する事業者には新たな課題が生まれています。
1.受講者のモチベーション維持が難しい
短期間の講座やコンテンツ提供では、一時的にやる気を高めることはできても、受講後に実践を継続できないケースが多く、「効果を実感しづらい」と感じるユーザーも少なくありません。
2. SNS発信では関係が深まらず、継続的なフォローが難しい
SNSを活用すればフォロワーを増やし、見込み顧客にアプローチできますが、一方通行の発信になりがちで、受講者一人ひとりの課題や進捗に寄り添うことが難しいのが課題になっています。
3. サービスの「価値」が伝わりにくく、差別化が難しい
習慣化メソッドの市場が拡大するにつれ、競合が増え「どのサービスを選べばいいのか」が分かりにくくなっています。そのため、提供する価値をいかに伝え、顧客に納得してもらうかが、サービス提供者にとって大きな課題となっています。
オンラインコミュニティと習慣化の親和性が高い理由
習慣化の成功には、「環境」と「継続的なサポート」が不可欠です。オンラインコミュニティは、この2つを提供できる仕組みとして非常に相性が良いと考えられます。
1.同じ目標 / 価値観を持つ「仲間」の存在がモチベーションを高める
習慣は「一人で続けるよりも、仲間と一緒に行う方が継続しやすい」という特徴があります。一方で、習慣化メソッドやサービスには身近な仲間が少なく、オンラインコミュニティでは、同じ目標を持つ人同士が交流できるため、モチベーションが維持しやすくなります。
2.「コンテンツ+実践の場」を提供できる
一般的なオンライン講座では、「動画を見る」「テキストを読む」といったインプットが中心になりがちですが、オンラインコミュニティでは学びを実践(アウトプット)する場も同時に提供できるため、学習定着を促進します。
3.「発信とフィードバック」のサイクルが継続を促す
コミュニティ内での日々の振り返りや実践報告が、習慣を続ける仕組みとして機能します。他のメンバーの実践例を参考にしたり、フィードバックをもらうことで、自分一人では気づけなかった改善点も得られます。
このように、オンラインコミュニティは習慣化メソッドを提供する事業者にとって、受講者の定着率を向上させ、サービスの価値を伝えやすくする強力な仕組みとなります。
オンラインコミュニティを活用した「習慣化」促進事例|習慣化と学びの継続を促進する方法
オンラインコミュニティは、
単なる情報共有の場ではなく、学びを習慣化し、継続的に実践へと結びつける仕組みとしても機能します。ここでは、実際にOSIROを導入してオンラインコミュニティを運営し、「習慣化」や「学びの継続」を促進している事例をご紹介します。
1. 手帳を活用し「自分軸」を見つける「自分軸手帳部」
自分軸手帳部サムネ-002.jpeg 178.03 KB▶ コミュニティの活用ポイント:「自分軸を見つけて育てる」想いを持つ人々が気軽に交流し、刺激し合える場を醸成
自分軸手帳部は、「自分軸を見つけて育てる」ワーク付きの手帳『自分軸手帳』のユーザーが集うオンラインコミュニティです。
自分軸手帳は、一般的な手帳が持つスケジュール管理が目的ではなく、「自分軸を見つけて育てる」ことをテーマとしています。しかし、『手帳を使って人生を考える』という自分軸手帳の目的は、
リアルな場では話しづらく、手帳を記入する習慣を習得するのも、最初はハードルが高いものです。
そのため、
モチベーションを高め合うためにも、同じ想いを持つ人が集まり、気軽に交流し、お互いに刺激し合えるオンラインコミュニティが必要だと考え、自分軸手帳部を創設しました。
下記リンクの事例記事では、
オンラインコミュニティ立ち上げ期から現在までのコミュニティ運営の課題、無料ツールからOSIROを導入したプロセスまで、詳細が紹介されています。
事例記事▼
『自分軸手帳部』がOSIROで実現する「想い」と「人」が活きるコミュニティ運営
2. 書評YouTuber・アバタローさん主宰のオンライン読書コミュニティ「Book Community Liber」
Liber01thumbnail.png 271.02 KB▶ コミュニティの活用ポイント:読書の習慣化と深い学びを促進。自由なアウトプットを尊重することで「事業創出の場」にも
書評YouTuberのアバタローさんが運営する「Book Community Liber」は、日本最大級のオンライン読書コミュニティ。「本と仲間と出会える、アウトプットの遊びの場」 をコンセプトに、
読書をインプットで終わらせず、メンバー同士の交流を通じて理解を深める仕組みを提供しています。
読書を習慣化するために、定期的な読書会の開催やメンバーが自主的に企画するイベントなど、学びを実践へとつなげる場を提供しています。また、
読書に限らない自由なアウトプットができる多彩なアクティビティを用意することによって、メンバー起点のコラボや共創が生まれていることも特徴です。
2024年にはコミュニティ発のライフスタイルブランドも生まれるなど、メンバーへの価値提供からさらに一歩進んだ
オンラインコミュニティによる「事業創出」も実現しています。
事例記事▼
書評YouTuber・アバタローさん主宰 日本最大級のオンライン読書コミュニティ「Book Community Liber」誕生秘話と活性化の工夫
3. 女性向けオンラインキャリアスクール「ICORE」の受講生向けコミュニティ「ICOREリンクスサロン」
DSC00141.jpeg 186.02 KB▶ コミュニティの活用ポイント:カリキュラム修了後のキャリア継続支援。メンバー同士が学び続け、共創できる環境を創出
「ICORE」は、「あなたらしさを活かして本当にやりたいことを実現する場所」として2021年に開講した女性向けのキャリアスクールです。「自分らしさ」を軸として、受講生一人ひとりが強みを活かした他にはない事業やサービスを構築し、活躍しています。
そのようなICOREが、受講生が「自分らしさ」を活かし活躍し続けられるような継続した学びと交流の場として創設したのが、オンラインコミュニティ「ICOREリンクスサロン」です。本コミュニティでは、実際の
仕事やキャリアに活かすための実践的な学びを提供しつつ、メンバー同士が交流しながら、キャリアについて相談し合ったり、お互いの強みを活かしたコラボレーションも活発に生まれています。
ただ学びを提供するだけでなく、その後も
「自分らしさ」を活かした主体的なキャリア形成を実現させるためのオンラインコミュニティの活用として、スクール事業としての体験価値向上や受講生の満足度向上など、事業に対しても大きな効果をもたらしています。
事例記事▼
女性向けオンラインキャリアスクール「ICORE」がコミュニティによって創出する「学び合い、共創できる唯一無二の場所」
オンラインコミュニティが習慣化を成功させる3つの理由
「習慣化」は、一人ではなかなか難しいものです。しかし、「一人」ではできなかったものも、オンラインコミュニティによって同じ目標や価値観を持つ仲間と交流することによって、継続しやすい環境を作ることができます。
本記事で紹介した事例からも分かるように、オンラインコミュニティには以下のようなメリットがあります。
・仲間と共に学ぶことでモチベーションが維持できる(継続率の向上)
・実践の場を提供し、学びを知識だけで終わらせない(学習定着の支援)
・継続的なサポートが受けられ、習慣化しやすくなる(習慣化の促進)
現在、多くの習慣化メソッドやサービスでは、方法論を提供できていても、「習慣化」をしっかりとフォローし、継続率を向上できるようなサポートが提供できていません。
オンラインコミュニティは、単なる顧客との接点ではなく、ブランドの価値を高め、より長期的な関係を築くための重要な仕組みとしても機能します。
そのような長期的な関係構築はメソッドやサービスの継続利用にもつながり、さらには顧客エンゲージメントやロイヤリティ向上の効果も生まれます。
「
学びを習慣化し、実践へとつなげる環境を作りたい」と考えている方は、オンラインコミュニティの活用をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
オシロでは、コミュニティの立ち上げやコミュニティ設計のご相談も承っております。ぜひ下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
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