• インタビュー
2018/Jun/20 17:44

オシロと社長の、はじまりの話。vol.4

オシロと社長の、はじまりの話。vol.4

オシロとは?

作家・アーティストをエンパワーするために、
コミュニティ・ファーストという考え方をベースにした、
専用のプラットフォームシステム「OSIRO」を開発し、
日々それをブラッシュアップしている会社です。

まだまだ抽象的、 そして一部の方にしか提供できていませんが、
いつか多くの人に使ってもらえるようなサービスに育てられたら。

そんな思いで試行錯誤を重ね 「日本を芸術文化大国にする」ために邁進しています。

そしてこの記事では、そのシステムの発案者であり会社の代表取締役社長である、杉山の話。
なぜアーティストなのか?なぜコミュニティなのか?
そして「日本を芸術文化大国にする」とはどういうことなのか。

オシロに至るまでと、これからの展望を語ります。

でもちょっと長いので、4つにわけてお届けしていきます。
今回はそのvol.4をお届け

vol.1 デザイナーとしての経験
    https://osiro.it/contents/63

vol.2 いつの間にかサロン化したオフィス 
    https://osiro.it/contents/64
vol.3 初めて作った自社サービス「I hav.」 
    https://osiro.it/contents/66
vol.4 OSIROの今とこれから

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・OSIROの今とこれから
アーティストが食べていけるサービスを作る

「I hav.(アイハヴ)」を作る中でも、僕は東京とニュージーランドをいったり来たりするライフスタイルを送っていました。その日々の中で僕は、外から日本をみて、これから日本は芸術文化大国にならないと生き残っていけないのではないか?と強く思ったんです。それなのに、日本ではアーティストが作品作りに集中して生きていけないんです。食べていけない、という理由で辞めてしまう人がとても多い。だから、僕はそういう状況がないようにしたい。やっぱりその思いを遂げるようなサービスを作ろう、と改めて思いました。今思えば、ニュージーランドと日本を行き来していたのは、きっとそのためだったんです。だから心を切り替えて、アーティストを支援するサービスを作ろう、そして日本を芸術文化大国にするためにやれることをやろう、と決めました。

そこで「I hav.(アイハヴ)」を一緒に開発してくれたメンバーと、新たにサービスを作ることにしました。今度は、資本主義の世界とお金のない世界を融合させることを意識して考えたもの。簡単に言うと特定の作家・アーティストを好きな人が集まる会員(応援団)をベースに、その会員費は作家・アーティストの活動を支える資金とコミュニティの運用費用に還元されるという仕組み。会員は資金を出すだけでなく、応援している作家の創作活動の過程を見られたり、作品づくりに参加できたり、コミュニティ内のやりとりから生まれたイベントなどを企画運用することもできます。クラウドファウンディングはすばらしい仕組みですが、最初の資金集めで終わってしまいます。そうではなく、継続的に活動を見守れたり関われたりするのが特長です。




 


そしてその先に僕はコミュニティ通貨を考えています。そのクローズドコミュニティの中で使える仮想通貨を作ることで、独自の経済圏を作れたらいいなと。そうするとその作家やアーティストを「好き」ということが可視化され、それが価値に変わり、コミュニティ内で「好き」が流通するようになります。今は、オンライン上でのいいね!やコメントなどのアクションがポイントととして付与される仕組みです。次はそのポイントが貯まった会員でないと参加できないイベントがあったり、そのポイントを媒介して、お互いの持っている能力や物をやりとりしていく。そうすれば、現実の資本主義社会とは別のアーティストの経済圏の中で生きる道も見えて来る。形は変わりましたが以前作った「I hav.(アイハヴ)」が目指した世界につながってくるんです。

現状では、私たちとつながりのある一部の人たちにしか利用してもらえないのですが、いずれはたくさんのユーザーに届けたいと思っています。それこそ、作家やアーティストとしてまだ無名でも作品つくりを続けていきたい人にも。実は僕もデザイナーや経営者という職業で生きる前に現代アーティストとして活動する道を探っていた時もありました。ずっとずっと、創作をして公募に出し、その道で生きるために模索していたのですが残念ながら芽が出なくて。食べていかれないし、30歳を機にやめたんです。そういう実体験もあって本当に応援したいという気持ちが強いし、何とかしたい。でもそれは単にお金だけでなく「応援」の気持ちを価値化するような仕組みでもってサポートしたい。だから、近い将来、まだファン(応援団)の数が少ない人でも使えるようなプラットフォームを開発してリリースできたらいいと考えています。

その先に、食べられないという理由でアーティストが活動を辞めない日本を作りたい。そして一生、作家。一生、アーティスト。という人生の選択ができる人を増やして、僕は日本を芸術文化大国にしたいんです。そうすることが日本のこれからにきっと繋がっていくと信じて、今日も進んでいます。